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ブラックフライデー
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上野の国立科学博物館で開催中の特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」に行ってきたのでかんたんなレポート。 daizetsumetsu.jp 一応言っとくと今回の特別展は何ひとつ関わってません!ただ個人的に楽しみで行っただけです、イラストも何も担当してません!! 担当したやつ↓(次は大阪ですな、楽しみ) numagasablog.com (最近さぼってたけど)ちょいちょい科博レポ書いてるんですよ↓ numagasablog.com 今年の夏は引きこもってひたすら仕事していすぎたせいで、なんとうっかり「氷河期展」に行きそこねてしまった。愛する絶滅動物がいっぱい展示されていただろうに、惜しまれる〜(科博の年間パスの割引も一回分ムダにしちゃった!) まぁ過去を振り返っても仕方ないので、気を取り直して、もっとめちゃくちゃ過去を振り返りましょう、すなわち今回の「大絶滅展」を楽しみましょう。 肝は「
この世で最強のエコーチェンバーとは何だろうか。 この世で最大のフィルターバブルとは何だろうか。 ツイッター(X)?スレッズ?ブルースカイ?インスタグラム?ユーチューブ?ティックトック?テレビ?ラジオ?新聞?ブログ? 違う。SNSも動画サイトも既存メディアも、しょせん二流の「反響室」と「泡」にすぎない。 最強のエコーチェンバーとは、国だ。 最大のフィルターバブルとは、国家なのだ。 インターネットの発達によって、私たちはすっかり国際人になった気分でいる。ちょっとググれば(今ならAIに聞けば?)世界中の情報が手に入るんだから、もはや情報伝達に国境など存在しないというわけだ。エンタメ作品だって、ちょっとネトフリやアマプラで検索すれば世界のどんなコンテンツにも触れられるというわけだ。 だがそれは思い上がりだ。地理的・社会的な制約は本当にバカにならない。「国」という閉鎖的な情報環境は、今もバッキバキに
一寸先は闇、とはこのことだ。知らせが届いたのは2025年10月11日、雨の降る肌寒い朝のこと。映画好きのお友達として仲良くしていたビニールタッキーさんのTwitter(現X)アカウントからDMが届いていた。遊びのお誘いかな、などと思って呑気に寝ぼけながらスマホを覗いたところ、DMを送ってくださったのはビニールタッキーさんの(一度お会いしたことのある)ご家族で、そこに書かれていたのは、脳が理解することを拒否するような、あまりに悲しい報告だった。 何が起こったのかは、SNSをよく使う映画ファンの方ならすでにご存知かなと思うが、念のため改めて辛く悲しい報告をしておくと、ビニールタッキーさんが10月10日の夜頃に突然、亡くなられたのだった。 こちらが、ビニールタッキーさんのご家族が逝去を伝えたポスト。↓ ビニールの妻です。突然のことで信じられずにいますが、昨晩、夫が亡くなりました。見たい映画がある
2024年も終わり、数えたらだいたい124本くらい映画館で観ていた。というわけで毎年恒例のベスト10を考えていたが、あれを外してこれを入れて…でもなぁ…とか考えるのがちょっとアホらしくなってきたので、もうとにかく良かった映画を思いつくままに紹介して、ジャンル?ごとにまとめる、みたいな感じにしようかと思う。 ↑イラストにした映画がすなわちベスト10みたいなことではないが(ベスト級に好きだが動物は特に出ない、的なことも当然あるので)、どれも良い映画であることは保証するので、記事のどこかには登場する。 やたらめったら長く、SNSに書いてきた感想を個人用にまとめただけみたいな冗長な記事ですが、お暇なときにお付き合いください。(書き終えて数えたら全部で50本くらいあったので…注意) 【すばらしき海外アニメ映画2024】 『ロボット・ドリームズ』 『ユニコーン・ウォーズ』 『トランスフォーマー ONE
「ソーラー羊」が地球を救う!? 太陽光発電と「羊」のコンビが人気上昇中のワケを図解しました。混メーを深める世界のメー暗を分けるのは、羊なのかもしれない <参考HPなど> 「再生可能エネルギー開発の下で家畜の放牧を許可することで、農家は別の収入源を得ることができるが、太陽光発電開発者はなかなか理解していない。」 営農放牧型太陽光発電を普及させるには、その経済的なメリットを事業者に理解してもらうことが、最初の課題かもしれないね。 www.theguardian.com 「太陽光パネルの下で放牧された羊はより高品質の羊毛を生産する」という記事。 www.pv-magazine.com 「羊と太陽光パネルが出会うと何が起こるでしょうか?「美しい共生関係」です。」 こちらはマサチューセッツ州の事例。 www.bostonglobe.com www.canarymedia.com At these T
「死神」っぽくて嫌われがちなハゲワシが、いなくなったら何が起こった? 答え→「50万人も死んで10兆円以上の大損害」…という恐ろしい最新研究に基づく「いきものニュース図解」です。 強力な胃酸をもつハゲワシは、腐肉を食べる動物の中でもトップクラスの「処理効率」を誇る。腐肉を食べるが処理効率で劣るネズミなどの小動物や、狂犬病を媒介する野良犬との"競争"を制し、それらの個体数を減らすことができる。腐肉業界(?)のトッププレイヤーなのだ(ゆかいないきもの㊙図鑑より)↓ ↓読んでみてね ぬまがさワタリの ゆかいないきもの(秘)図鑑 作者:ぬまがさワタリ 西東社 Amazon <参考> ・「サイエンス」HPの詳細ページ↓ https://www.science.org/content/article/loss-india-s-vultures-may-have-led-deaths-half-mill
お前…あのクラゲ……壊したんか!? でも大丈夫、他のクラゲと「融合」するからね。てなわけで驚異の「融合」能力をもつ「クシクラゲ」の「いきものニュース図解」です。(※クシクラゲはクラゲではありません) いきものニューストゥーン版はこちら!↓ https://t.co/PJIEaaICSB 参考HPなど 基礎生物学研究所プレスリリース↓ www.nibb.ac.jp www.jiji.com 生物における「自己」とは…?と疑問を投げかける哲学的な生物学でした。
海水浴場で人々を襲うイルカに何が起こっているのか図解しました。突然のイルカ暴力の背景には、若干アダルトな事情も…? スマホ向けの「いきものニューストゥーン」版はこちら↓。世界観(?)的になんかこう…不穏な回になってしまった感がなくもない。おまけもあるので読んでね https://t.co/AaMKLXVQlJ Twitter↓ イルカがせめてきた!? 海水浴場で人々を襲うイルカに何が起こっているのか図解しました。突然のイルカ暴力の背景には、若干アダルトな事情も…?#いきものニュース図解 pic.twitter.com/sVLhLtZhq7 — ぬまがさワタリ@『深海DINER』 (@numagasa) 2024年8月25日 イルカ襲撃ニュースはNYタイムズでも記事になってて、襲撃は「欲情した孤独なイルカ」の交尾行動ではないかと日本の専門家の方も語っているのだが、日本のニュースではわりと省略
深海のふしぎなタコ「メンダコ」の図解を描きました。体型、触手、吸盤、スミ、産卵、水分量…と、ふつうのタコと違いまくりな個性が魅力。メンダコが主役の新作マンガ 『深海DINER』エディションです。マンガとあわせてどうぞ! 『深海DINER』本編はこちら↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B0D29SN6N9# 現在4話まで更新中!(続きは今後次第) numagasablog.com 日本で生きたメンダコを見られる水族館というと、やはり有名なのは沼津港深海水族館でしょうか。すぐ隣が駿河湾という地の利を生かし、メンダコが水揚げされるとすぐに運ばれて、長期飼育の実績も。メンダコの在/不在はHPでチェック可(今はいない)。いつか行かなければな… t.co
国立科学博物館にひっそり収蔵されていた「ヤマイヌの一種」の剥製が、実はニホンオオカミだった!とオオカミ大好き中学生が驚きの発見。日本や海外にある貴重なニホンオオカミの剥製についても紹介します。 Twitter↓ 国立科学博物館にひっそり収蔵されていた「ヤマイヌの一種」の剥製が、実はニホンオオカミだった!とオオカミ大好き中学生が驚きの発見。日本や海外にある貴重なニホンオオカミの剥製についても紹介します。#いきものニュース図解 pic.twitter.com/Y6F8GIVF6b — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2024年3月10日 縦読み形式「いきものニューストゥーン」版↓ https://read.amazon.co.jp/manga/B0CXHLRHH1?ref_=dbs_wcm_wrnw_wr_rfb_2 <参考記事など> NHKのニュースリンク。 www3.nhk.or.
『羅小黒戦記』の寒木春華スタジオが、旧正月(春節)を祝う、ポケモンのアニメ短編(公式タイトル「Dreaming of good times (良辰有梦)」)を制作・公開したのだが… www.youtube.com そのクオリティが高すぎて絶賛が巻き起こっている。 『羅小黒戦記』『万聖街』でおなじみ寒木春華スタジオが、ポケモンの公式短編アニメを作って公開中(リンク先に動画)。日常にポケモンがいる風景を描く数分のセリフなしアニメで、いつもながら超絶クオリティ…。こういうポケモンアニメ見たいと夢想してたが、最強のが来たなhttps://t.co/4jGMhUxcQ4 pic.twitter.com/KTFnxc2UpF — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2024年2月2日 (もちろんポケモンというコンテンツは日本産だけど)良く考えたら海外アニメ案件でもあるので、ちょっとした感想を書いて
【2024/2/6追記:『ハズビン・ホテルへようこそ』シーズン1完結に伴い、限定公開していた部分(パレスチナ問題なども踏まえて考えたこと)も改めて加筆&全体公開し、完全版っぽい記事にしてみました。有料部分は雑感を別途に追記。すでに買ってくださった方はそのまま読める……はず(読めなかったら教えてください)】 2018年頃、この約3分のアニメ動画を見た時の驚きを今でも覚えている。 www.youtube.com 2019年に始まるという海外アニメ『ハズビン・ホテル』、絵柄もダークな世界観もめちゃ可愛くて斬新でとても気になっている。この動画の歌も弾けてて楽しいし『スティーブン・ユニバース』級の凄い作品になりそうなオーラを感じるが、どうだろう。楽しみ(百合もありそうだし)https://t.co/JwkNcHzujZ — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2018年10月13日 タイトルは「
とんでもない幕開けとなってしまった2024年ですが(能登周辺の皆様の無事を祈りつつ、できる範囲で支援していきたいと思います)、それでも新たな年をやっていくぞ!という気合いを込めて、2023年の素晴らしい映画を振り返ろうと思います。2023年はたぶん135本くらい劇場で観ており、良作も多かったため全然10本に収まらないので、次点の傑作10選、さらに部門賞などつらつら書いています。最後まで読むと超長いので適当に切り上げてください。 その前に宣伝ですが、↓私とビニールタッキーさんが映画の話をとことんしたおす、1/7(日)に迫る「ビニがさ新年会2024」もぜひきてくれよな!numagasablog.com ちなみに今みたら参加者39人になってました、ありがとうございます。久々の開催だし5人とかだったらどうしよう(ボドゲでもやるか…)とか思ってましたが、なかなか賑やかになりそうで良かったです。でも立
もう新年になってしまいましたが、2023年に読んだ本の中から、特に良かった・面白かった・オススメできそうな本を12冊に絞って(絞れてないけど)紹介します。ビニがさ会も迫っているので映画のベスト10も早く出さないとだし、なるべくさっくり紹介したい。なお映画と違って本はカウントが微妙にムズイが、一応数えたら大体150冊くらい読んでいた…気がする。あとこれも映画と違って「今年出版された本」ではなく「今年私が読んだ本」なので注意ね(おおむね新しめの本ではあるけど)。ブログ読者は想定できてると思うが、ついでに関連書とかも紹介するので絶対に12冊には収まらない。あしからず。 『イヌはなぜ愛してくれるのか 「最良の友」の科学』 『ビッチな動物たち: 雌の恐るべき性戦略』 『なぜ心はこんなに脆いのか: 不安や抑うつの進化心理学』 『ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること』 『遺伝子―親密
毎年、新年の抱負は「早寝早起き」である。小学生か?と思うかもしれないが、毎年熟考した末に、真面目に選んでいるのだ。早寝早起き…もっと具体的に言うと「生活のリズムを健全に保つこと」と「ちゃんと睡眠時間をとること」は、クオリティ・オブ・ライフに圧倒的な影響力を及ぼすといっても過言ではない。私はこういう睡眠の本とかをいろいろ読んでいるので詳しいのだ。朝ちゃんと起きたほうがやっぱ健康的だろうし(人によるとはいえ)おおむね午前中のほうが人間の能力は発揮されやすいみたいなデータもあるそうだ。というわけで毎年、新年の抱負は「早寝早起き」というわけだ。 へ〜、さぞや健康的なんすね、けっこうなこって…と思ったかもしれない。だが「毎年」という部分に注目してほしい。なぜ毎年わざわざ「早寝早起き」を新年の抱負にあげるハメになっているのか…? それは、毎年失敗しているからだ。小学生の標語のような「早寝早起き」は、あ
今年・2023年の日本アニメ映画は、大豊作だったと言っていいだろう。 私が鑑賞したり感想を書いたりした限られた範囲だけでも、斬新なキャラデザが光る『金の国 水の国』、鳥山明の良さが詰まった快作『SAND LAND』、芸能界と社会の歪みを斬る【推しの子 Mother and Children】、ハイセンスな絶滅どうぶつアニメ『北極百貨店のコンシェルジュさん』など、数多くの忘れがたい劇場アニメ作品をあげることができる。なんなら昨年末に公開して話題をかっさらった大傑作『THE FIRST SLAM DUNK』も今年の夏までずっと上映され続け、劇場を盛り上げていた。配信アニメでは、サイエンスSARUが海外のクリエイターとがっつり組んで作り上げたNetflix『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』は特に注目すべき一作だ。(ちなみに海外アニメは海外アニメで凄まじい豊作イヤーだったが今は置いておく。)
国際的パニックを巻き起こし中な昆虫「トコジラミ」を図解してみました。大まかな生態や、対策に役立ちそうな弱点など紹介。どんな虫なのかざっくり知りたいけどググるのはちょっと…という人もお役立てください。参考になりそうなHPなどもいくつか紹介。 国際的パニックを巻き起こし中な昆虫「トコジラミ」を図解してみました。大まかな生態や、対策に役立ちそうな弱点など紹介。どんな虫なのかざっくり知りたいけどググるのはちょっと…という人もお役立てください。 pic.twitter.com/T1DLMNKrjK — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年11月26日 ↓ナショジオの記事。トコジラミに関するよくある誤解を正す内容で、過剰なパニックに陥らないためにも一読オススメ。 natgeo.nikkeibp.co.jp ↓トコジラミをはじめ、旅の間に会う「害虫」の皆さんの対策記事。 natgeo.ni
町にやってくる熊々(くまぐま)、通称「アーバン・ベア」が世間を騒がせる今、クマに何が起きているのか、なぜ人を襲ってしまうのか、出会わないために/出会ったらどうすればいいか、共存の道はあるのか…などの基本的な情報を図解でまとめてみました。図解イラストとあわせて、参考にした/できそうなクマ関連の記事やサイトもまとめておきます。 Twitter↓ 町にやってくる熊々(くまぐま)が世間を騒がせる今、クマに何が起きているのか、なぜ人を襲ってしまうのか、出会わないために/出会ったらどうすればいいか、共存の道はあるのか…などを図解でまとめてみました。クマと人の今後を憂慮する人間たちは読んでみてね pic.twitter.com/Gut6eUS9SM — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年11月19日 【参考記事・サイトなど】 まずクマ被害の定量的データは環境省の「クマ類による人身被害につ
「単純な勧善懲悪ではない」が褒め言葉として使われるようになって久しい。この世で最もありふれたフィクションの形である「勧善懲悪」、すなわち「善人が悪人をやっつける」という物語のあり方を疑う視点は、たしかに大事である。この複雑な世界が、そんなにはっきり「善と悪」に色分けできるはずもないし、複雑な内面をもつ人間を「善人と悪人」にきっぱり分けることも不可能だ。 それでは「単純な勧善懲悪」はもはや時代遅れの遺物なのだろうか。そうではない、と今の時代に改めて示すかのような映画、それが『イコライザー』シリーズだ。善良な人々を苦しめる悪人どもを主人公が処刑する…という、このうえなくB級バイオレンス的で、まぎれもなく「単純な勧善懲悪」の物語である。だがそこには、理不尽な現実社会で生きる私たちが、心のどこかで渇望してしまう理想や希望が確かに息づいているのだ。 その最新作となる『イコライザー THE FINAL
ただでさえ今年2023年は、『長ぐつをはいたネコと9つの命』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『ニモーナ』など、アニメーション表現の面でもテーマ性の面でも傑出した海外アニメ映画が連発している。だがクラクラしている我々アニメ好きにトドメをさすように、またも革新的な一作が登場した。『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』である。 9/22公開『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』試写に招待いただき鑑賞。『スパイダーバース』以降の時代の海外アニメが、またもネクストレベルな変革を達成。「歪んだ不揃いな絵の快楽」を突き詰めたような作画の超絶技巧にくらくらする至福。これはアニメ好き必見。#映画タートルズ pic.twitter.com/MgsqdRiuif — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年8月22日 予告編を見てもらうだけでも、そのア
講談社の科学系新書レーベル「ブルーバックス」が60周年記念ということで、9/28まで大規模な(史上最大らしい)電子版50%セールを開催中なので、個人的に面白かったり広めにオススメできそうなタイトルをまとめておこうと思った。 amzn.to ブルーバックスは広大な科学ジャンルを扱っているレーベル(昨年時点で出版総数2200点らしい)なので、チョイスが偏ってると思うけど…。数学とかも沢山あるのだが弱いジャンルなのであまり紹介できなかった。あと新しめの本が多いです。 60周年記念の一環なのか、ブルーバックス本が読み放題サービスのkindle unlimitedにもけっこうドカンと入ったので、加入して読み倒してもいいかも。いま3ヶ月無料キャンペーンもやってるそうなので(〜10/15)対象者はぜひ。 ところでオススメ本は「10冊」に絞ってみた…つもりだったが、いま目次を数えたら11冊あった。まぁあわ
「ゴルフ場の人食いザメ」こと「オオメジロザメ」のお話を図解しました。流れ次第では近所にやってくる…かもしれない。 TwitterにALT文章あり↓ 「ゴルフ場の人食いザメ」こと「オオメジロザメ」のお話。流れ次第では近所にやってくる…かもしれない。 pic.twitter.com/axzxr8MixQ — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年9月23日 ちなみに「ゴルフ場の人食いザメ」と呼ばれたサメたちですが、人に危害を加えることもなく愛され名物サメになり、その多くは再び洪水が起こった時にまた去っていったのだとか。ただし1匹、不届き者に盗まれてしまったらしい…。ゆるせぬ。 ↓「ゴルフ場の人食いザメ」に関する最近のNYタイムズ記事(ギフトにしとくので興味あれば読んで)。ゴルフ場に閉じ込められたオオメジロザメの特殊なケースは、サメの寿命や適応能力を知りたい科学者にも恩恵を与えたもよ
『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか』という本を読んだのだが、カブトガニとルンバが似ているという話が面白かった。こういう能力/機能をもつ存在を生み出せと言われたら、自然も人間も同じような「答え」に行き着くという例かもしれない…。 『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか 工学に立ちはだかる「究極の力学構造」』、面白いどうぶつ&工学本なのでぜひ。人工的に真似しようと思ってもできない生命の特殊性と、工学の可能性について考える本。電子版が半額になっている(たぶん本日9/7まで)。kindle unlimitedにもあるよ。 ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか 工学に立ちはだかる「究極の力学構造」 (ブルーバックス) 作者:鈴森康一 講談社 Amazon 『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか』はロボット工学者による本なのだが、そもそも魚や鳥のような「元ネタ」を知らなければ、「泳ぐ」「飛ぶ」機械
先日、上野の東京国立博物館の特別展「古代メキシコ」に行ってきた。かなり面白かったので簡単に思い出を振り返る。東京では9月3日で終わってしまうのであと1週間くらいしかないが… mexico2023.exhibit.jp ちなみに写真撮影はほぼぜんぶOKだった。今時っぽいというか、まぁ海外では博物館で写真NGとかあまり見かけないわけで、日本もデフォルトでこうあってほしい。 上野の「古代メキシコ」展きてる。テオティワカン文明の鳥形土器がかなりイイ。「奇抜なアヒル」と名付けられただけあり、ファンキーな雰囲気。 pic.twitter.com/OoaN6HRAaI — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年8月22日 展示を眺めてて思ったのは、古代メキシコ、かなり「鳥」好きだったのかなということ。(私が鳥好きだから目に付きやすいだけかもだが。) まずは展示の目玉のひとつ、アステカ文明のサ
「有名漫画家が描いた1巻完結の面白い漫画」の天下一武道会を開催したら、間違いなく優勝候補の一角を担うであろう漫画…それが『SAND LAND』(2000)である。 SAND LAND (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:鳥山明 集英社 Amazon 【1巻完結漫画の金字塔『SAND LAND』】 本作は『ドラゴンボール』完結から5年後の2000年に、短期集中連載としてジャンプに掲載されていた漫画だ。個人的にもほぼリアルタイムで読むことができた、唯一の鳥山明作品として思い入れが深い。 内容をざっくり説明すると、愚かで強欲な人間の手によって砂漠と化した世界「サンドランド」で、悪魔の王子ベルゼブブと、善良だがワケありな老人ラオが出会い、魔物シーフをお供に連れて、水を求めて冒険の旅に出る…という物語だ。 まず、少年漫画なのにおじいさんが主人公という設定が当時でも斬新で、「そんなのアリなんだ
ハヤカワの本が好きで、面白かった本をよくオススメしてるのだが、セールのたびにいちいち紹介するのも面倒なので、広くオススメできそうな本をまとめておく。 ちなみにハヤカワといえばSFの印象があるだろうが、私はけっこうノンフィクションに偏っているので、単純に面白かった本をフィクション/ノンフィクション問わずごちゃまぜで紹介したい。タイトルで10冊といいつつ上下巻やシリーズも1冊扱いで、関連書もちょいちょい並べてるので明らかに数十冊はあるが…。ついでなのでその他のオススメ本も軽めに紹介しとく。セール時はどれもだいたい半額なので買っといて損なし。 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 『イヌはなぜ愛してくれるのか 「最良の友」の科学』 『知ってるつもり 無知の科学』 『三体』 『自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊』 『神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門』 『こうしてあなたたちは時間戦争に
アオサギという鳥が好きだ。日本中で見ることのできる、とても身近な野鳥でありながら、大きな体をもち、翼を広げれば全長は1.5メートルにもなる。あまり人や外敵を恐れぬ泰然とした佇まいにも目を奪われる。目元から冠羽へとつながる濃紺の模様や、長い首を彩る斑点、くすんだ青灰色の色合い…。いわゆる「サギ」として連想する真っ白な羽のシラサギ(実はこれは種の名前ではなく、ダイサギ・チュウサギ・コサギらをまとめた通称なのだが)とは一線を画する、野性的な美をアオサギはその身にまとっている。 そのルックスに恥じず、アオサギの暮らしはワイルドだ。魚や虫や甲殻類だけでなく、時には同じ鳥類や小型哺乳類まで捕食する。「張り詰めた弓」のようにジッと動かないかと思えば、突如として矢のような瞬発がひらめく。長い首を素早くのばし、鋭いくちばしで獲物を捉えるのだ。堂々たる巨体の優雅さと、刃物のような攻撃性を兼ね備えたアオサギを眺
ゲームの実写化が失敗することが多いのはなぜなのだろう。それは「ゲーム」と「映画/ドラマなどの実写エンタメ」が、中途半端に似ているからだと思う。確かにどちらも映像をベースとする娯楽なので共通点も多いのだが、実はそれこそが罠なのだ。両者の類似点こそが、「自分で操作するゲーム」と「見てるだけの映画/ドラマ」は、本質的には全く異なる表現媒体だという事実が見えづらくなってしまう。 両者の差異を作り手が十分に理解せず、ゲームの見栄えするシーンを繋げて「実写化」したところで、ゲームのインタラクティブな楽しさにも、映像エンタメの研ぎ澄まされた面白さにも欠けた、中途半端なものになってしまう。結果的に「ゲームの実写化」に、ゲーム好きも映画/ドラマ好きも「なんか違うんだよな」となりがちなのは、そうしたことが理由ではないかと思っている。 しかし2023年、満を持して世に出たHBOドラマ『THE LAST OF U
「頭空っぽにして楽しめる映画は、頭空っぽでは作れない」という有名なことわざがある。いや実際にはないが、多くのクリエイターが同意する真理だろう。観る側は頭を空っぽにしようが熟考しようが好きに観てOKなのだが、作る側が「頭空っぽ」で雑に適当に作ってしまえば、まず間違いなく観客は「えっ今の展開おかしくね?」とか「今時こういう表現はないわー」とか「とにかく話がつまらない」とかいちいち気を散らされてしまい「頭空っぽ」では楽しめなくなることだろう。「頭空っぽで楽しめる」とか「こういうのでいいんだよこういうので」と観客が思えるような「ちょうどイイ!」塩梅の作品を作るのは、実は極めて高度な技術なのだ。その真実を改めて思い知らせてくれる、「こういうのでいいんだよLV100」みたいなエンタメ大作が劇場に降臨した。『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』である。 『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトロー
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