英語圏で人気のネット掲示板Redditに寄せられた、ある写真が反響を呼んでいる。投稿者が「洗濯物を干して」と夫に頼んだあと、バルコニーには目を疑う光景がひろがっていた。
パンツやTシャツ類など大きめ衣類は、しっかりと広げられた状態でバーにかかっている。だが、竿が足りなかったのか、中央には子どものTシャツや靴下といった小物類が無造作に置かれている。スレッド主は投稿文に「当然ながら、上に置かれたものは何も乾いていなかった」とつづった。
スレッドには、約6万5000件のリアクションと4000件以上のコメントが寄せられ、「家族のものをどうしてこう扱えるのか理解できない。子どもに乾いた服を着せたくないの?」「同じ男性として、これは腹立たしい。相手への配慮が足りていない」「こういうとき独身でよかったと思う」などの声が上がっている。

なかには、「Weaponized Incompetence(無能の武器化)」について触れるコメントもある。
無能の武器化とは、自分にとって負担が大きく、やりたくない仕事を意識的/無意識的に失敗、放棄し、相手を不快にさせる行動のこと。ここ数年、パートナーとの家事や育児の分担の問題で取り上げられる機会が増えている。
無能の武器化は、何も特定の性別に限ったことではない。ただ、異性間の関係では、男性のほうが家事の負担を避ける傾向が高いことが、アメリカ人を対象にした2020年の調査でわかっている。
今回の文脈では、スレッド主のパートナーが、小物を干すスペースがないとわかり、無造作に置いたことが、無能の武器化に当てはまるのでは?とユーザーたちは指摘している。
その一方で、「今回の状況が無能の武器化かどうかは、見方によって異なる」「大学時代に共同生活を経験した身からすると、家事の分担ではよくあること」といったコメントもみられた。