米フロリダ州の住宅に不審者が侵入した。しかし住んでいたのは、総合格闘技(MMA)の選手だった。逮捕後の写真には、ボコボコにされた男の姿が写っている。
住居侵入の罪に問われているのは、オースティン・カレサニ容疑者(31)。
公開されたマグショットで、男の顔は腫れあがっていた。目元を中心に多数のあざが確認できる。
CBs12によれば、男は9月27日、同州ウィンストン・マナーズのヘニー・ロハスさん宅に侵入。当時、ロハスさん宅には甥(おい)がいた。
甥はリビングに不審者が入ってきたと、就寝中だったロハスさんに伝えた。「おじさん、起きて!」と慌てた様子の甥を見て、ロハスさんは事態を把握したという。
ロハスさんはMMA歴3年。立ち退かない男に対し、ボクシング、レスリング、蹴り技などを駆使し、制圧したという。
ロハスさんは地元ニュース局のカメラの前で、ジャブとキックを披露し、素手で対峙した理由についてこう話す。
「銃は好きじゃありません。ナイフも探していません。信じているのは、神と自分の手だけです」
男は近くのクラブで飲酒し、友人宅と間違えて侵入してしまったと、警察に話しているという。男は現在、拘置所に勾留されている。
間違った家に侵入すると、深刻な結果を招くことを、男は身をもって知ったようだ。