米下院本会議で7月14日(現地時間)、「夏時間(サマータイム)」を通年化する「サンシャイン保護法」を盛り込んだ法案が可決された。
「夏時間」とは、日照時間が長くなる春から秋の期間にあわせて、時計の針を標準時より1時間進める制度のこと。米国では毎年2回、時間の切り替えが行われている。
だが、これを通年化した場合、冬の期間に思わぬ影響を及ぼす可能性が出てきた。SNSに投稿された1枚の画像が反響を呼んでいる。
米天気予報サービス「AccuWeather」が公開した画像に写っているのは、アメリカ本土を表した地図。
「もし夏時間が通年化された場合」と題し、全米各地の主要都市の日の出&日の入り時間が表示されている。
例として用いられたのは、米海洋大気庁(NOAA)が気象学的に「冬」と定義している12月頭〜2月末までの期間のうち、ちょうど真ん中に位置する1月15日。
もし1月15日が夏時間になった場合、東部ニューヨークでは日の出が朝8時17分、地図上でいちばん早い西海岸のロサンゼルスでも7時58分となる。
さらに中西部インディアナポリスでは、日の出が朝9時4分と"衝撃の時刻"が書かれている。
“悲願”の採決結果にトランプ氏「共和党にとっても大きな勝利」
ドナルド・トランプ大統領は、夏時間の導入によって生じる年2回の時間切り替えをこれまで疑問視してきた。
下院での法案可決を受け、トランプ氏は自身のSNSに「このばかげた年2回の作業に費やされる労力と費用は言うまでもない」と投稿。
「共和党にとっても大きな勝利」「夏時間にすれば、より長く明るい一日を過ごすことができる」と自身の成果をアピールした。
夏時間をめぐっては意見が二分。航空業界からは懸念も
ロイター通信によれば、夏時間の通年化の支持者は、毎年行われている2回の時間変更が、人々の睡眠を妨げ、労災や交通事故の増加につながっていると主張。
一方の反対派は、今回の地図からもわかるように、冬の日の出の時間が1時間遅くなると指摘。通勤通学者が夜明け前に移動することになると訴えている。
さらに、アメリカの主要航空会社を取りまとめる業界団体「Airlines for America」も採決の結果に言及。
「乗客の混乱、乗務員と航空機の配置、国内線と国際線の乗り継ぎ問題など、航空業界に重大な影響を与えるだろう」と懸念を表明した。
「通年標準時でいい」「その分始業も遅くなるよね?」SNS反響
今回の「夏時間が通年化された場合」を表した地図だが、SNSでは類似のものも数多く拡散されており、
「夏時間を通年にするなんて間違ってる。標準時を通年にすればいいじゃん」
「政治家は何を考えてるのか?」
「夏時間がもはや時代遅れの考え」
「日の出が午前9時になるなら、その分始業も遅くなるんですよね?」
「妥協して、時計を30分だけずらしてみたらどうですか?」
など、さまざまな声が上がっている。
