閉店ラッシュ状態...「1994年から赤字続き」25年は7月末時点で6店、26年もすでに5店の閉店が決定

神奈川、山梨、静岡の生活協同組合による「ユーコープ」。実店舗の閉店が相次いでいます。ユーコープの会員が実際に店舗で買い物してきました。
ユーコープは神奈川県、静岡県、山梨県を主な営業エリアとする生活協同組合。2013年に発足しました。生活協同組合は、組合員の出資金で商品を仕入れたり、店舗や宅配センターの建設などを行っています。
宅配サービスのイメージが強いコープですが、実店舗も運営。しかし、ユーコープは近年閉店ラッシュ状態で、23年は8店、24年は9店、25年は7月末時点で6店が閉店し、26年もすでに5店の閉業が決定しています。
「日本食糧新聞 電子版」の記事によると、「ユーコープの前身の一つであるコープかながわは、かつてコープこうべと並び称されるほど有力な生協だったが、1994年から店舗は赤字続きとなっている」とのことで、ネット上でもユーコープ関係者らしき声で「店舗の赤字がすごい」「店舗事業は赤字経営」との書き込みが見られます。
2010年ごろには、店舗の黒字化を目指して低価格スーパーの出店を加速していたそうですが、現在、該当する店舗は確認できず、一方で、福島県をエリアにするコープあいづでは格安店「コープベスタ」が展開されています。
神奈川県のユーコープ店舗で買い物をしていきます。昨年リニューアルをしたばかりの店舗で、以前より外観や入口が明るくなっていると感じます。リニューアル前に2回ほど利用したことのありますが、全体的に照明が暗かったのが印象的でした。
コープといえばオリジナルの冷凍食品が支持されていますが、実店舗でももちろん購入可能。冷凍コーナーはふつうのスーパーでは見られないオリジナル食品がズラリと並んでいます。
今回、ユーコープの店舗で買い物をしましたが、オリジナルの惣菜がしっかりおいしかったのはうれしい発見でした。
インストアベーカリーがあること、日替わりセールやポイント5倍デーも積極的に行っていることも今回初めて知り、一般的なスーパーと同様のサービスレベルを目指していることが感じられます。
閉店ラッシュのさなかにあるユーコープですが、久しく店舗に足を運んでいないという方は、買い物に行くと楽しい発見があるかもしれませんよと「スーパーマーケットファン」は報じている。
編集者:いまトピ編集部