結婚式当日、米テキサス州のAirbnbの宿泊先で身支度をしていた新婦と友人が、突然ホストから退去を命じられた。
その様子を撮影した動画には、部屋着姿で宿泊先をあとにする姿が映っている。
動画を投稿したのは、ヘアスタイリストのティラニーさん。この日、新婦の友人たちのヘアセットをするために宿泊先を訪れていた。
しかし朝9時、向かいに住んでいるホストに退去を命じられ、「もし30分以内に出ていかない場合は、通報する」と言われたという。
ティラニーさんは翌日、退去命令の理由は定員オーバーであることを動画で明かした。
宿泊先の定員は6名だったが、新婦専属のヘアスタイリストが到着したことで、計7名が同時に利用する形となったのだ。
ティラニーさんはこの状況について、「7人で利用したのは10分ぐらい。(ホストが退去を命じる前に)3人が宿泊先を出ようとしていた」と説明。
静かに過ごしており、近隣住民の迷惑になる行為はなかったという。
2本の動画は計1300万回以上再生され、ネットで拡散された。
これに対し、宿泊先のホスト、レイナ・タルトさんは「嫌がらせが続いている」と訴え、退去の理由を説明するために動画を投稿した。
動画によると、予約時の宿泊者数は新婦を含む2名だった。しかし後日、新婦からメッセージを受け取り、挙式当日は宿泊者以外も正午まで部屋にいる予定であることを告げられたという。
レイナさんは、定員は6名までであり全員身分証明書の提出が必要なこと、また駐車可能な車は3台までであることを、あらためて伝えていた。ほかに友人が滞在できる場所も提案した。
しかし新婦はルールにも従わず、ほかの滞在場所を探すこともなかったという。
挙式当日、駐車場に6台の車が駐車されてることに気づいたレイナさんは、Airbnbに相談をしたうえで退去命令のメールを送信。
新婦の返信には「きちんと話をしようとしている花嫁に対して、『通報する』っておどした分、いつか痛い目に遭うといいですね」と書かれていたという。
両者の主張に、ネットの意見は二分している。
新婦側の行動を非難する声も寄せられた。
💬「数時間であっても定員を超える場合は、事前にホストの許可を取るべき。『まあいいいか』って軽く考えていたから、こんな目に遭うんです」
💬「自分の希望を通すために、結婚を“言いわけ”に使うのはやめてほしい」
💬「ルールを破って、思ってた通りにならないからって逆ギレするんですね。人の所有物は大切にすべき」
ホストであるレイナさんの判断にも疑問の声が集まっている。
💬「予約者以外も宿泊していたのなら追い出す気持ちもわかる。だけど、数時間だけ気にしなくてもいいのでは」
💬「宿泊するわけではないのに、身分証明書を提出しないといけないの? 」
💬「事前に連絡をしていたのであれば、朝の2時間ぐらい許していいと思います。結婚式の日に追い出すのは、やりすぎです」
Airbnbは、地元テレビ局の取材に応じ、一連の出来事に対するコメントを発表した。
「Airbnbのホストは安全性や責任の観点から人数制限を設定しており、宿泊者にはそのルールを尊重することをお願いしています」
「それでも、大切な日を迎える宿泊者には、残念な経験になったことは理解しております」
「宿泊者には全額返金し、今後の利用時に使えるトラベルクレジットをお送りしました」