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犠牲者2977人分の光で、実寸大のツインタワーを再現。9.<strong>11</strong>事件から25年の取り組みに「涙が」(米NY)

    犠牲者2977人分の光で、実寸大のツインタワーを再現。9.11事件から25年の取り組みに「涙が」(米NY)

    米同時多発テロ事件(9.11事件)追悼の日を前にした9日、米ニューヨーク市では、ドローンの光によって事件で崩壊したツインタワーの姿が再現された。灯された2977の光は、同事件の犠牲者の数を表している。

    2001年9月11日に発生した米同時多発テロ事件(9.11事件)から、今年で25年を迎える。

    追悼の日を前にした9日、米ニューヨーク市では、ドローンの光によって事件で崩壊したツインタワーの姿が再現された。灯された2977の光は、同事件の犠牲者の数を表している。

    ツインタワーから黒い煙が立ち上る様子(2001年9月11日)HENNY RAY ABRAMS / AFP=時事

    日本人24人を含む2977人が犠牲となった911事件

    9.11事件では、国際テロ組織アルカイダのメンバーらにハイジャックされた旅客機4機のうち、3機がワールドトレードセンターのツインタワーと国防総省(ペンタゴン)に突入し、残る1機はペンシルベニア州に墜落。日本人24人を含む2977人が犠牲となった。

    ツインタワーが勢いよく崩れ落ち、ニューヨーク市街が灰に覆われる様子は世界各地で放送され、今もなお人々の脳裏に焼き付いている。

    犠牲者と同じ数の光を用いた追悼に「涙があふれた」の声

    事件から25年を迎える直前の9月9日、米ドローンショー専門企業「Sky Elements」は9.11事件の生存者や遺族らの声をもとに、「追悼と団結」をテーマにしたドローンショーをニューヨーク港で開催。

    犠牲者の数と同じ2977個の光が螺旋(らせん)を描きながら空へ上り、実物大のツインタワーを再現した。

    同社が公開した映像には、「信じられないぐらいうつくしいと同時に、心が痛みます」「私は9.11で友人を失くしました。犠牲者を悼(いた)む、すばらしい機会です」「とても意義深く、よく考えられたイベントです。この光景を見たとき、涙があふれてきました」などの声が寄せられた。

    遺族らが語った、イベントの意義

    イベント企画に参加した9.11の関係者らは、プレスリリースの中で、この取り組みに込めた思いを語った。

    ニューヨーク市消防局(FDNY)隊員・ティム・ブラウンさん「(9.11事件で犠牲となった)無実の人々、そして消防局の仲間343人を追悼するため、2977個の光をともすことを考えました。この案は、事件で命を落とした3人のきょうだいのためです。あの2977個の光のうち3つは、彼らの光です」

    9.11犠牲者の遺族・テリー・ストラーダさん「空に光を灯すことで、新しい世代の人たちに、私たちが失ったものだけではなく、私たちがその後どのような存在になったのかも知ってもらうことができます。悲しみと愛、そして強い決意によって団結した国が、灰の中から共に立ち上がったことを伝えるのです」

    ツインタワー跡地の現在

    ツインタワーの跡地(グラウンド・ゼロ)には現在、犠牲者の名前が刻まれた人工池「リフレクティング・アブセンス」や、同事件に関する資料やビルのがれきを展示する「国立9月11日記念館・博物館」、新たなランドマークとなった「ワン ワールドトレードセンター」がある。

    事件から30年となる2031年には、高さ1226フィート(約374メートル)の超高層ビル「2 ワールドトレードセンター」が完成する予定だ。

    USニューズ&ワールド・レポートによると、9.11事件以降に生まれたアメリカ国民は1億人を超えており、国内人口の25%以上に相当する。

    事件の記憶を次世代へ伝えていくため、同じ悲劇を繰り返さないために、何をすべきかが課題となっている。