
8月19日の夜、九州や四国の各地で巨大な「火球」が目撃されたという報告が、SNS上で相次ぎました。「火球」とは流星の中でも特に明るいものを指します。
そんな中、Xユーザーのぱさん(@Non_____fiction)が投稿した、火球が通過する瞬間を捉えた写真が話題です。
景色全体を昼のように照らすほどの光
「高知で星撮ってたらありえん明るい火球降ってきて 同じ設定なのにこの差よ」
というコメントともに投稿された2枚の写真には、田んぼの畦道でぱさんと同行者の方が寄り添うように立つ後ろ姿が写っています。
2枚の写真の場所・構図は全く同じですが、片方は星空が美しい夜で、もう片方は昼間のような明るさです。何も言われないと、昼と夜の違う時間帯に、同じ場所・同じ構図で撮影した写真にしか見えません。
驚くことに、この昼間のように明るく見える写真こそ、火球が空を通過する瞬間を捉えたものなのです。明るい写真をよく見ると、青い空にうっすらと星が見えていることも確認できます。
火球で明るくなった写真について、ぱさんは「編集どころかraw撮って出しです」ともコメントしています。改めて、火球が景色全体を昼のように照らすほどの強い光を放っていたことがわかります。
写真を見た他のXユーザーからは、以下のような反応が寄せられました。
💬「すごい、奇跡の一枚だ」
💬「ひるじゃない、、、だと、、」
💬「そっか夜って明るくすると昼なんだなw」
💬「この2枚の画像を何も知らずに見たら、5時間くらいずっと立っていた人と勘違いしちゃいそう」
💬「それはそうとめちゃくちゃ素敵な写真だ」
BuzzFeed Japanでは、ぱさんに撮影時の様子について伺いました。
――写真が撮影された日時を教えてください。
8月19日の23時9分頃でした。
――もともとこちらの場所では、どんな写真を撮影しようと試みていたのでしょうか?
宿へ向かう道中、かなり暗かったので星が綺麗に見えるんじゃないかと思い、急遽撮影しました。天の川をバックにツーショットを撮影しようとしていました。
――火球が飛んでいった瞬間、周囲はどんな様子でしたか。
周囲には誰1人いない場所でした。
最初は流れ星ラッキーってくらいでしたが、だんだん大きく明るくなっていったので驚いて「え、え、」と連呼してましたね。
――写真を一緒に撮影した同行者様とはどんなやりとりを交わしましたか。
「ラッキーだったね」「旅行満足だね」「今まで見た中でも一番明るかった」といった言葉を交わしました。
――カメラロールの中に、火球が飛ぶ瞬間を抑えた写真を発見した時の心境はいかがでしたか?
最初は「綺麗に火球が写ってるのか」とワクワクしましたが、撮れていたのは火球が写ってる写ってないどころの話ではない写真だったので、笑ってしまいました。 面白い一枚が撮れたなと思いましたね。
・・・
偶然撮れた一枚が、素晴らしい旅行の思い出になったことが伝わってくるお話でした。