田中将大(36)ますます...

阿部巨人の逆転優勝は、もはや風前の灯火となりつつあるが、それでも負けられない状況において、「200勝まであと2勝」の田中将大の存在が“重荷”となり始めている。5月1日以来となる1軍登板となった8月7日のヤクルト戦(東京ドーム)では、2?1とリードした6回二死1、2塁の場面で降板となった。
序盤3回までは140キロ台後半の直球を軸に、得意のスプリットも冴えて9者連続アウトと上々の立ち上がりを見せた田中は、「春先とは違う手応えを感じていた」と一定の満足感を示した。だが阿部慎之助監督は、「ちょっと重くなっちゃった。フォアボールも多かったし」と、4つの与四球を問題視。次回先発については「まだ何も決まっていない。これからです」と言葉を切り、合格点には程遠い評価を下した。
その対照として、前日6日にプロ初先発初勝利した森田駿哉については即座に次回登板を決定。
「森田はイースタン・リーグで首位を走る巨人の今季ローテーションの柱。田中とは評価が正反対ということです」(巨人担当記者)
田中獲得は、阿部監督の強い要望で実現した経緯がある。開幕前には田中の復活プロジェクトを久保康生巡回コーチに依頼し、田中本人にも久保コーチの指示に従うよう伝えていたが、「その成果は現れていない」と巨人OBは厳しい指摘をする。
このまま結果が出なければ、田中の起用は阿部監督自身の責任問題に直結しかねない。楽天が提示した年俸5000万円を蹴った田中に、巨人が提示したのは1億6000万円(金額は全て推定)。戦力としても“不良債権”としても定まらぬ、宙ぶらりんな状態が続いているとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部