公共や民間の施設では、設備に見た目以上の大きなお金がかかっている場合もあります。
そこでトラブルを防止するため、 竹島水族館(愛知県蒲郡市)に提示されている注意書きが個性的で分かりやすいと話題です。

8月13日、「星空鉄道+なおの旅」さん(@yukarinhocha)が、Xに3枚の写真を「某水族館のガラス破壊への煽り文句がすごいわかりやすい」とコメントを添えて投稿。
切実な思いがこもって見える注意書きに、16万件を超える件数の“いいね”など注目が集まりました。
添えられた写真では「※ここにはのらないでね※」という注意書きとともに「このアクリルガラスは、家買えるぐら高かったです。大切にしたいので蹴っちゃダメだよ(原文ママ)」などといった説明が書かれています。
ほかにも「国産うなぎなら毎日10年分食べれるぐらいリッチなガラス」といったものや、「このアクリルガラスだけで下宿しながら私立の大学に余裕で通えます」といったものまで、それぞれ個性的な説明です。
投稿した「星空鉄道+なおの旅」さんに話を聞いてみると、注意書きは「ふと目に入ったもの」だったそうです。初めて見たときは「これは子を持つ親に対しての優しくない警告文だなと感じました」という感想を抱いたとのことでした。
竹島水族館の公式Xアカウント(@takesuiaquarium)も投稿を引用して「某水族館こと、竹島水族館です! 投稿ありがとうございます!」と反応。「去年10月に出来たカピバラエリアの水槽のアクリルガラスは超絶リッチなお買い物でした。お陰でドビンボー水族館です、みなさん遊びに来てください」とアピールしました。
水族館からの反応に「星空鉄道+なおの旅」さんは「まさか本家からコメント来るとは思ってなかったです」と驚いたようでした。
想像力の働く注意書きに反響
値段の想像がつきやすい注意書きの投稿には、
💬「わかりやすい指標で子どもでも壊しちゃいけないってわかるね!」
💬「水族館の注意書きが最高に分かりやすいですね」
💬「確かに『触らないで』とだけ書くより時代に即しててよっぽど効果的かも」
💬「こういうの良いよね」
💬「超正直者」
など反響が寄せられました。
BuzzFeed Japan編集部は注意書きについて、設置されている竹島水族館に詳しくお話を聞きました!
――個性的な注意書きを掲示した時期と経緯について教えてください。
「パネルは2024年10月12日のリニューアルオープンに合わせてスタッフが設置したものです」
「カピバラエリアはこのリニューアルで新設したもので、カピバラを見る際にお客様がガラスの淵に上り、ガラスを傷つけてしまう懸念がありました」
「ガラスが傷つくと泳ぐカピバラが見ずらくなってしまうので注意喚起をするとともに、少しでもお客様が楽しんでいただける表現を考えた結果あのような表記となりました」
――差し支えなければ、アクリルガラスの具体的な金額を教えていただけますでしょうか?
「約1300万円になります」
――水槽に使われているアクリルガラスの幅・高さ・厚みは何cmでしょうか?
「約445×110×7㎝です」
――個性的な注意書きですが、どなたがフレーズを考えられたのでしょうか?
「カピバラ担当のスタッフです」
――竹島水族館の特徴やアピールポイントを教えていただけますか?
「当館は深海生物の種数が日本一の水族館で、国内最大級の深海大水塊水槽や深海生物にさわれる『さわりんぷーる』が人気です」
「他にもスタッフによる手書きの解説パネルや魚が履歴書のように自己PRをする『魚歴書』など、思わず笑ってしまうような解説が多いのも当館の特色です」
・・・・・
2頭が負傷して一時的に展示を取りやめていたカピバラですが、8月16日以降はメスの「めめ」の展示を再開しています。
竹島水族館を訪れてたら、水族館ならではの展示された水の生き物はもちろん、細かいところまで楽しめそうですね。