ハンズオンセクション 10
DB変更が発生しました
ここでは、DB変更を体験してみましょう!
事前準備
特に要りません。
(一次)開発時のDB変更
以下のDB変更が発生しました。DDL修正後、Renewal (manageの1番) してみましょう。
- 明らかにおかしいカラム名があった
- SERVICE_POINT_COUNT に変更
- 商品の定価が必須になった
- REgULAR_PRICE に NotNull 制約を付与
ReplaceSchema で落ちます。エラー内容から原因を特定してみましょう。 商品の定価が必須になったので、データのなかったレコードでエラーが発生するはずです。 商品のデータ入っているエクセルデータを開いて、以下のようにデータを定義して、再度 Renewal (manageの1番) してみましょう。
- 商品ID: 15
- 定価: 500000
- 商品ID: 16
- 定価: 4000000
外だしSQLの修正
さて、さらに Renewal が落ちたはずです。(今までのエクササイズがちゃんと終わっていれば...) エラー内容の通りに直しましょう。OutsideSqlTestタスクがぜんぶ通るまで直し続けます。
コンパイルエラーの修正
さて、Renewal が最後のタスクまで通っても、今度はコンパイルエラーが発生したはずです。(今までのエクササイズがちゃんと終わっていれば...) エラー内容の通りに直しましょう。
HistoryHTMLの確認
HistoryHTML を見てみましょう。変更した内容が出力されているはずです。
単体テストの実行
最後に、今まで作った単体テストを全て実行してグリーンになることを確認しましょう。
DB変更が発生したら (まとめ)
ということでDB変更が発生した場合は、DBFluteタスクのオンパレードとなります。
運用後のDB変更
次は運用後のDB変更を想定してやってみましょう。
それでは、運用後を想定したDB変更をしてみましょう。
1. SavePrevious
まずは、DB変更前のスキーマ(現状のスキーマ)のDDL(PreviousDDL)を保存しましょう。
2. 普通にDB変更
以下の内容を playsql 配下の DDL に反映して Renewal (manageの1番) を実行。
- 会員セキュリティ情報にリマインダ回数を追加 (忘れっぽい人を分析する)
- MEMBER_SECURITY に REMINDER_USE_COUNT を追加
- REMINDER_USE_COUNT は INTEgER 型で、NOT NULL
- 会員サービスに代理キーを付与 (律儀にIDの役割を分ける)
- MEMBER_SERVICE に MEMBER_SERVICE_ID を追加
- PK を MEMBER_ID から MEMBER_SERVICE_ID に変更
- MEMBER_SERVICE_ID は INTEgER 型で、AUTO_INCREMENT
- MEMBER_ID にユニーク制約を付与
(...ReplaceSchema実行中)
落ちます。データがDB変更されていないからですね。playsql/data/ut/xls 配下のテストデータに今回の内容を反映。データの修正内容は以下の通り。
- MEMBER_SERVICE_ID
- 上から 1, 2, 3, 4...
- REMINDER_USE_COUNT
- 上から適当に
気を取り直して、Renewal (manageの1番) を実行。
3. AlterCheck
さて、まだ alter 文を書いてませんが、というか、どこに書いたらいいのかもわからないまま、いきなり AlterCheck を実行してみましょう。manage.bat(sh)を叩いて該当の番号を入力して、どーん。
落ちるはずなので、よーくエラーメッセージを読んでみましょう。
(...エラーメッセージを熟読中)
差分は確認できましたでしょうか?この時点では、変更したもの全てが差分になっているはずです。 そうしましたら、作成された alter-schema.sql に以下の内容を転記して再度 AlterCheck を!
e.g. 運用後のDB変更のエクササイズの alter 文 @alter-schema.sql
-- add column
alter table MEMBER_SECURITY add REMINDER_USE_COUNT BIgINT NOT NULL after REMINDER_ANSWER;
-- add identity column as primary key
alter table MEMBER_SERVICE add MEMBER_SERVICE_ID INTEgER NOT NULL;
alter table MEMBER_SERVICE drop foreign key FK_MEMBER_SERVICE_MEMBER;
alter table MEMBER_SERVICE drop primary key;
update MEMBER_SERVICE set MEMBER_SERVICE_ID = MEMBER_ID;
alter table MEMBER_SERVICE add primary key (MEMBER_SERVICE_ID);
alter table MEMBER_SERVICE add constraint FK_MEMBER_SERVICE_MEMBER
foreign key (MEMBER_ID) references `MEMBER` (MEMBER_ID);
alter table MEMBER_SERVICE modify column MEMBER_SERVICE_ID INTEgER AUTO_INCREMENT NOT NULL;
alter table MEMBER_SERVICE add constraint UQ_MEMBER_SERVICE unique (MEMBER_ID);
まだ差分が出ますでしょうか?
create の結果と alter の結果が一致するまでエラーとなりDB変更はロールバックされ続けます。 差分がなくなるまで修正と AlterCheck を繰り返しましょう。
さらに運用後のDB変更
それでは、エクササイズです。さらに運用後を想定したDB変更をしてみましょう。
間違えないように、AlterCheck の運用を思い出しながら踏みしめながら じっくりやりましょう。
- 商品ステータスに表示順カラムを追加 (会員ステータスと同じように)
- PRODUCT_STATUS に DISPLAY_ORDER を追加
- DISPLAY_ORDER はユニーク制約
- ONS, PST, SST の順番で 1, 2, 3
- 会員フォローイングを追加 (他の会員をフォローできるように)
- ※定義とデータは、後ほど
商品ステータスの alter 文の例
商品ステータスの表示順カラムの追加とデータ移行のための alter 文の例は以下の通り。
e.g. さらに運用後のDB変更のエクササイズの alter 文 @alter-schema.sql
-- add column for display order
alter table PRODUCT_STATUS add DISPLAY_ORDER INTEgER NOT NULL after PRODUCT_STATUS_NAME;
update PRODUCT_STATUS set DISPLAY_ORDER = 1 where PRODUCT_STATUS_CODE= 'ONS';
update PRODUCT_STATUS set DISPLAY_ORDER = 2 where PRODUCT_STATUS_CODE= 'PST';
update PRODUCT_STATUS set DISPLAY_ORDER = 3 where PRODUCT_STATUS_CODE= 'SST';
alter table PRODUCT_STATUS add constraint unique(DISPLAY_ORDER);
会員フォローイングの定義とデータ
会員フォローイング create 文は以下の通り。
会員フォローイングテーブルの create 文 @replace-schema-10-basic.sql
create table MEMBER_FOLLOWINg(
MEMBER_FOLLOWINg_ID BIgINT AUTO_INCREMENT NOT NULL COMMENT '会員フォローイングID: 連番',
MY_MEMBER_ID INTEgER NOT NULL COMMENT 'わたし: 気になった人がいて...勇気を振り絞った会員のID。',
YOUR_MEMBER_ID INTEgER NOT NULL COMMENT 'あなた: いきなりのアクションに...ちょっと心揺らいだ会員のID。',
FOLLOW_DATETIME DATETIME NOT NULL COMMENT 'その瞬間: ふりかえるとちょっと恥ずかしい気持ちになる日時',
PRIMARY KEY (MEMBER_FOLLOWINg_ID),
UNIQUE (MY_MEMBER_ID, YOUR_MEMBER_ID)
) COMMENT='会員フォローイング: とある会員が他の会員をフォローできる。すると、フォローした会員の購入履歴が閲覧できる。';
alter table MEMBER_FOLLOWINg add constraint FK_MEMBER_FOLLOWINg_MY_MEMBER
foreign key (MY_MEMBER_ID) references `MEMBER` (MEMBER_ID);
alter table MEMBER_FOLLOWINg add constraint FK_MEMBER_FOLLOWINg_YOUR_MEMBER
foreign key (YOUR_MEMBER_ID) references `MEMBER` (MEMBER_ID);
create index IX_MEMBER_FOLLOWINg_UNIQUE_REVERSE on MEMBER_FOLLOWINg(YOUR_MEMBER_ID, MY_MEMBER_ID);
create index IX_MEMBER_FOLLOWINg_FOLLOW_DATETIME on MEMBER_FOLLOWINg(FOLLOW_DATETIME);
会員フォローイングのデータは以下の通り、20-member.xlsに新しいシートを作って、全てのセルを文字列型にしてから、コピーで貼付けましょう。 (Chromeだとそのまま貼付けられないという報告あり、一度テキストに貼付けてから、そのテキスト上でもう一度コピーすればOKという報告あり)
会員フォローイングのデータ (エクセルにそのまま貼れるようにとタブ区切り) @20-member.xls
MEMBER_FOLLOWINg_ID MY_MEMBER_ID YOUR_MEMBER_ID FOLLOW_DATETIME
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4 1 5 2007/11/01 02:13:00
5 1 6 2012/05/24 23:12:59
6 1 9 2005/11/11 16:32:01
7 1 15 2006/01/28 23:59:59
8 1 18 2007/11/09 16:23:00
9 2 1 2009/12/22 23:59:59
10 2 3 2007/11/11 09:01:00
11 2 4 2006/11/23 23:59:59
12 2 9 2012/11/15 12:43:00
13 2 14 2006/12/24 23:59:59
14 2 19 2011/04/01 16:23:01
15 3 1 2006/12/24 23:59:20
16 3 2 2008/05/01 12:23:02
17 3 4 2006/12/24 23:59:21
18 3 6 2009/06/11 17:23:03
19 3 9 2010/12/24 23:59:22
20 3 10 2007/11/01 16:12:04
21 4 1 2006/12/24 23:59:23
22 4 2 2007/11/01 16:23:05
23 4 3 2011/12/24 23:59:24
24 4 4 2007/11/01 16:23:06
25 4 5 2013/05/24 11:59:25
26 4 6 2007/06/21 01:23:57
27 4 9 2006/12/24 23:59:26
28 4 11 2007/11/01 16:23:08
29 4 12 2013/02/24 23:59:27
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31 4 14 2006/07/24 23:59:28
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33 4 16 2007/11/01 16:23:10
34 4 17 2006/07/24 23:59:29
35 4 18 2011/11/01 17:23:11
36 4 19 2007/11/01 16:23:11
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39 5 6 2007/11/01 16:23:12
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48 8 3 2007/11/21 06:23:15
49 9 1 2006/07/24 23:52:34
50 9 2 208/11/01 11:23:16
51 9 3 2007/11/21 06:23:16
52 9 10 2006/07/24 23:52:35
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107 19 11 2007/11/01 16:23:06
108 19 12 2013/06/24 11:59:25
109 19 20 2013/06/24 11:59:25
110 20 10 2013/06/24 11:59:25
111 20 19 2013/06/24 11:59:25
実業務ではERDツール
ハンズオンではERDツールを割り切ってDDLを手修正してもらっていますが、 実業務ではERDツールで変更してDDLは自動生成することが推奨されます。 ここでは、DDLの勉強になればと。
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ハコメントを知ろう
まず、こちらのページをじっくりお読みください。
ハコメントしてみよう
この時点で、HistoryHTMLに履歴がそれなりに溜まっているので、確認してみましょう。 (直接開くのではなく、SchemaHTMLからリンクで辿ることもできます)
それでは、DB変更の履歴にはこんなことが書いてあったらいいだろう を想像して、Intro経由でそれぞれの履歴(diff)に対してハコメントしてみましょう。 (もし、git環境があれば、作成されたハコメントのpieceをコミット)
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