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inyou.hatenablog.com
2025年の「テレビ」のふりかえり。2025年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 テレビをみるときにつけている書き起こしのメモを「テレビ」で検索し、ピックアップし、羅列しています。毎年やっています。 毎年この記事を書くたびに文字数が増えていたのですが、今年は少し減りました。仕事の都合でテレビをみる時間が減ったのもあるし、テレビの受像機の調子が悪かったのもあるし、テレビをめぐる最近のあれこれでテレビへの向き合い方が少し変わったのかもしれません。よくわかりませんが。でも、そういう変遷もまた記録する意味があるかもしれないということで、今年もまとめました。結局、それなりの文字数になったし。 ということで、以下、2025年の「テレビ」を並べる。敬称略。バラエティ方面や芸人方面への偏重などいろいろバイアスありで。 (漫才) 太田光(爆笑問題)「フジテレビで新しい番組が
2024年もテレビをみました。そんなテレビを振り返る意味で、2024年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 テレビをみるときにつけている書き起こしのメモを「テレビ」で検索し、ピックアップし、羅列しています。毎年やっています。 inyou.hatenablog.com テレビのなかの「テレビ」をめぐる群像劇。矛盾したり予期せぬところでつながったりする言葉をただ時系列順に並べることで、テレビのいろんな側面が浮かび上がれば。そんな狙いがあったりします。いや、本当はそんな狙いはないけど、なんだかおもしろいなと思うのでやってます。 ということで、以下、2024年の「テレビ」を並べる。敬称略。バラエティ方面や芸人方面への偏重などいろいろバイアスありで。 若林正恭(オードリー)「いまの春日はテレビのいろんな企画なんでもできるイメージだから、みてる人は信じられないと思うんで
2023年もテレビをたくさんみました。そんなテレビを振り返る意味で、2023年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 テレビをみるときにつけている書き起こしのメモを「テレビ」で検索し、ピックアップし、羅列しています。毎年やっています。 inyou.hatenablog.com テレビのなかの「テレビ」をめぐる群像劇。矛盾したり予期せぬところでつながったりする言葉をただ時系列順に並べることで、テレビのいろんな側面が浮かび上がってきたら。そんな狙いがあったりします。いや、本当はそんな狙いはないですけど、なんだかおもしろいなと思うのでやってます。 ということで、以下、2023年の「テレビ」を並べる。敬称略で。もちろんバラエティ方面や芸人方面への偏重などいろいろバイアスありで。 村重杏奈「私、テレビに出ると、ちょっと調子の悪いトリンドルって言われることが多くて」 『あ
2022年もテレビをたくさんみました。そんなテレビを振り返る意味で、2022年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 テレビをみるときにつけている書き起こしのメモを「テレビ」で検索し、ピックアップし、羅列しています。毎年やっています。 inyou.hatenablog.com テレビのなかの「テレビ」をめぐる群像劇。矛盾したり予期せぬところでつながったりする言葉をただ時系列順に並べることで、テレビのいろんな側面が浮かび上がってきたら。そんな狙いがあったりします。いや、本当はそんな狙いはないですけど、なんだかおもしろいなと思うのでやっています。 ということで、以下、2022年の「テレビ」を並べる。敬称略で。もちろんバラエティ方面や芸人方面への偏重などいろいろバイアスありで。 岸井ゆきの「私、地上波のアンテナが折れてて。折れててつかないから、テレビつけたらFire
2021年もテレビをたくさんみました。そんなテレビを振り返る意味で、2021年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 私のTwitterアカウント(@inyou_te)でテレビ番組の書き起こしをしているのですが、そのメモのなかから「テレビ」という言葉を含む発言をピックアップし、羅列しています。毎年やっている企画です。 テレビのなかの「テレビ」をめぐる群像劇。矛盾したり予期せぬところでつながったりする言葉をただただ時系列順に並べることで、テレビのいろんな側面が浮かび上がってきたら。そんな狙いがあったりします。いや、本当はそんな狙いはないですけど、なんだか面白いなと思うのでやっています。 ということで、以下、2021年の「テレビ」を並べる。敬称略で。もちろんバラエティ方面や芸人方面への偏重などいろいろバイアスありで。 明石家さんま「俺らタレントやから、テレビに出る
2020年もテレビをたくさんみました。そんなテレビを振り返る意味で、2020年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 テレビ番組の書き起こしをしている自分のツイッター(@inyou_te)を「テレビ」で検索して、編集したものを羅列しています。毎年やっている企画です。 予期せぬコロナ禍に見舞われたテレビの中の「テレビ」をめぐる群像劇。矛盾したり予期せぬところでつながったりする言葉をただただ時系列順に並べることで、テレビのいろんな側面が浮かび上がってきたら。そんな狙いがあったりします。 ということで、以下、ご長寿からバーチャルユーチューバーまで、2020年の「テレビ」を並べる。敬称略で。もちろんバラエティ方面や芸人方面への偏重などいろいろバイアスありで。 出川哲朗「いまYouTuberの人たちどんどんテレビ出てるもんね。あの、あの……カテキン」 『笑神様は突然に…
2019年もテレビをたくさんみました。そんなテレビを振り返る意味で、2019年のテレビで見聞きした「テレビ」という言葉を含む発言を並べてみました。 テレビ番組の書き起こしをしている自分のツイッター(@inyou_te)を「テレビ」で検索して、少し編集したものを羅列しています。毎年やっている企画です。 inyou.hatenablog.com inyou.hatenablog.com テレビが語るテレビ。ときに矛盾するその自己言及をただただ並べることで、テレビのいろんな側面が浮き彫りになったら。そんな狙いがあったりなかったりします。 ということで、以下、2019年の「テレビ」を並べる。時系列順に、敬称略で。もちろんいろいろバイアスありで。 YOU「マツコちゃんて、自分が趣味で好きだったり知ってることがたくさんあって、映画でも歌でもなんでもそうなんですけど、そういうことを本気でちゃんと局と組ん
日刊サイゾーで1週間のテレビを振り返る「テレビ日記」という連載を書かせてもらっているのだけれど、ときどき、分量的・文脈的に本文に収められなかった話題が出てくる。それをブログで記事にするという落穂拾い的なエントリー。題して「テレビ日記・追記」。 今回は、『金スマ』で語られた岡村隆史と中居正広の特別な関係と、『行列』での松本人志とフワちゃんの邂逅に関する記事から漏れた話あれこれ。 www.cyzo.com スピードワゴン・小沢「結構オレ、ラッチョノエル」(『マルコポロリ!』11月10日) スピードワゴン・小沢は語る。「I love you」には起源がある。それを最初に言った人がいる。でも、その最初に発した人が相手に抱いていた気持ちと、いま僕が女の子に抱いている気持ちは同じとは限らない。だとしたら、いまの僕の気持ちは「I love you」では表現できないのではないか。目の前にいる女性に対して生
日刊サイゾーで1週間のテレビを振り返る「テレビ日記」という連載を書かせてもらっているのだけれど、ときどき、分量的・文脈的に本文に収められなかった話題が出てくる。それをブログで記事にするという落穂拾い的なエントリー。題して「テレビ日記・追記」。 今回は、『ミュージックステーション』で風間俊介とタモリが小沢健二に寄せた言葉をめぐる記事から漏れた話あれこれ。 www.cyzo.com 寺田心「家族を大事にしてくれる方だったらうれしいなって思います」(『徹子の部屋』2019年11月4日) 同じ言葉でも誰が言うかによってニュアンスが変わる。たとえば、「東京ディズニーランドが大好きです」を風間俊介が言うのと木下優樹菜が言うのとでは意味合いが違うように(2019年11月現在)。 だから、好きな女性のタイプを聞かれて「家族を大事にしてくれる方だったらうれしい」と答えるのが佐藤健ではなく、「やっぱり認知症っ
テレビの書き起こしをしている自分のツイートを特定のワードで検索し、出てきた言葉を少し編集してただただ並べるエントリー。これまでは、「テレビ」などのワードで同様の記事を書いてきた。 inyou.hatenablog.com inyou.hatenablog.com 今回はテレビの「笑」を並べる。2013年ごろから現在まで。時系列順*1、敬称略で。もちろんいろいろバイアスありで。めちゃめちゃたくさんあったので、これでもだいぶ間引きました。 「笑」は「お笑い」だけではないし、「お笑い」にしてもいろいろある。そんなことを改めて。 マツコ・デラックス「笑うことが恥ずかしいと思ってたけど、笑うことを拒否することって、ホント恥ずかしいんだね」 『マツコ&有吉の怒り新党』2013年4月11日(ABC) 小林賢太郎「ウケるスベるっていう感覚も、ちょっと薄いかもしれないです。いや、ウケたいですよ。笑ってほしい
2018年のテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。テレビの書き起こしをしている自分のツイッターから「テレビ」というワードを含んでいる2018年のツイートを抜き出して、少し間引いて編集してただただ並べるエントリー。 1か月ぐらい前に「死」というワードで同じようなことをやってみたのだけれど、毎年やっている「テレビ」の方も、こちらはこちらで続けておきたい。 inyou.hatenablog.com inyou.hatenablog.com ということで早速、2018年の「テレビ」を並べる。時系列で、敬称略で。もちろんいろいろバイアスありで。 藤田晋「最近の傾向として、クレームを言う人がテレビだけじゃなくてスポンサーに行くようになってきたんですよね。これが結構キツくて。そのことを考えると、やっぱりスポンサー頼りのテレビっていうのはもう限界だと考えてまして。それ以外のかたちで収益をあげる」
毎年やっている企画記事の派生版。テレビの書き起こしをしている自分のツイートを特定のワードで検索して、出てきた言葉を少し編集してただただ並べるエントリー。 inyou.hatenablog.com これまでは「テレビ」と検索した結果を並べてきたのだけれど、毎年続けているとついつい「テレビ」を含んだ言葉を探しながらテレビをみている自分がいたりして、それはそれでなんだかな、と思ったので、試しに別のワードでもやってみることにする。 ということで、今回はテレビの「死」を並べる。2013年ごろからの「死」を含むテレビの言葉を並べてみる。時系列で、敬称略で。もちろんいろいろバイアスありで。 古美門研介(堺雅人)「人という字は、人と人とがお互いに支えあってできているわけではありません! 一人の人間が両足をふんばって大地にたっている姿の象形文字です。人は一人で生まれ一人で生きていき一人で死んでいきます」 『
先週みたテレビのこの会話がすごい。 その1 「それを男性側がそもそも感じていない」 先週15日の『ワイドナショー』。週刊誌で過去のセクハラが報じられた元NHKアナウンサーの登坂淳一がコメンテーターとして出演。自身の行動に対する反省の弁を述べたり、メインキャスターとしての起用が決まっていたフジテレビの夕方のニュースの降板についてコメントしたりしていた。 話は登坂の件を離れてセクハラ一般にも及んだ。松本や東野、ゲストのいとうあさこらが、「相手の感じ方次第のセクハラは定義があいまいでいかがなものか」というようなモードでトーク。そんななか、東野に「モーリーさんはどうお考えになりますか」と話を向けられたゲストのモーリー・ロバートソンは、一般論と断りつつ次のように語った。 モーリー「一般論としていまの日本ってね、放送業界、女性の扱い、男性とちがってるような気がする。女性に対してはやたらと厳しい。若くな
平成が終わる 来年には平成が終わる。テレビでは「激動の平成を振り返る」というような番組やコーナーがこれから量産されるのだろう。池上彰が解説したり、小島瑠璃子がいい質問をしたりする機会も増えるのだろうと思う。 流行ったファッションを振り返ってみましょうということで、小島瑠璃子がルーズソックスを履いたりアムラーになったりとかいうこともあるかもしれない。みちょぱがジュリセンを振ったりすることもあるかもしれない。石田純一が再現VTRに出まくると思う。岡本夏生を目にすることは、まだしばらくないと思う。 あと、芸人で手相占い師の島田秀平が「平成線」とか言い始める、なんてこともあるかもしれない。どんな運勢の線か知らないけど。 先週30日の『全力!脱力タイムズ』のスペシャルでも、平成の終わりを前に、「語りつくせぬ多くのニュース」があった30年間の歴史が振り返られていた。当然のように、ねじれた感じで。 振り
わかりやすさと単純化 わかりやすさと単純化はちがう。そんな話を、先週17日放送の『100分deメディア論』で聞いた。 毎週月曜日に放送されている『100分de名著』の特別版であるところの、今回の『メディア論』。4人の識者とともに、メディアに関わる4冊の本を読み解いていった同番組は、メディアと社会の関係についての普遍的な話、「空気」による支配や屈折したオリエンタリズムといった特殊日本的な話に加え、文書の書き換え問題であったりとか、それを伝えるマスコミのあり方であったりとか、そういう現下進行中の状況とシンクロするような内容もあり、とてもおもしろく刺激的だった。 そんな番組のなかで、思想史を専門とする中島岳志は次のように言う。「わかりやすさと単純化を、はき違えてはならない」 中島「わかりやすさっていうのは、人間の非常に複雑ないろんな営みを、丁寧に解き明かしていくこと。それを単純化と履き違えて、A
2017年のテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。テレビ実況が中心の自分のツイートを「テレビ」で検索して、出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果。 今回で7回目の企画記事です*1。例年、半年に1回の企画だったのですが、2017年はテレビ視聴が滞っていたので、1年まとめて。あと、今回はインターネットテレビも含んでいます。 個人的に視聴した範囲に限られるのでもちろん偏りがあるのですが(特にバラエティ方面に)、発言者も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある、矛盾も含んだつながりがおもしろい気も。テレビが語る「テレビ」のトートロジーとパラドクス。 では以下、時系列で、敬称略で。一般の主婦から横綱(当時)まで。 古舘伊知郎「(昔は)テレビの放送コードがちがう時代でしょ。毒を含んだ笑いとか平気でやれてた時代でしょ。今は放送コードとかコンプライアンスとかいろんな言葉ができ
『今夜くらべてみましたSP』(4月19日) 井田由美アナ「アナウンサーってそれ自体はおもしろい人間じゃないんですよ。おもしろい人からおもしろい話を引き出す役割だから」/『今夜くらべてみましたSP』4/19 — 飲用 (@inyou_te) 2017年4月21日 アナウンサーの仕事の主軸がニュースを伝えることだとして、 では、アナウンサーはバラエティ番組で何をしているのか。 日テレの最年長・最長キャリアのアナウンサーであるところの井田由美アナが、 先週の『今夜くらべてみましたSP』で言っていたことをふまえると、 上の問いに対する答えは次のようになるだろう。 アナウンサーは「おもしろい人からおもしろい話を引き出すこと」をしている。 他方、かつて井田アナと同じ日テレに所属し、現在はフリーで活躍している夏目三久。 いまや報道番組やバラエティ番組などで司会の役割を務めることも多い。 そんな夏目は先週
『バナナブラマヨの新しい法律を作る会』MBS(3月28日) 設楽「500円玉ってなんであんなに嬉しいんだろうね」 小杉「500円だけ厚切りやしね」/『新しい法律を作る会』MBS 3/28 — 飲用 (@inyou_te) 2017年3月31日 バナナマンとブラックマヨネーズの2組が、 一般人とか著名人が新しい「法律」を提案するVTRをみてあれこれトークする、 『新しい法律を作る会』というMBS制作の番組。月1ぐらいでやっている。 先週28日の放送は「頭のいい人大集合SP」と題して、 いろいろな文化人的な人たちが「法案」を披露していた。 で、テレビ(特にドラマ・特撮)に関する言及も多い評論家の宇野常寛が、 「テレビの内輪ネタ禁止法案」を主張していた。 宇野「テレビのバラエティ番組が、タレントさん同士の内輪の話しすぎだと思うんですよね。あれね、マジ興味ないんすよ。知らない人同士の友だちの友だち
『カルテット』(3月7日) 「誰でもない女ですね」/『カルテット』 — 飲用 (@inyou_te) 2017年3月7日 ドラマ『カルテット』が放送される前、 事前番組とか番宣とかで、 「このドラマはラブサスペンスです」 というような説明がされていた*1。 でも、先週で第8話の放送を終えたこのドラマは、 さて、どのようなジャンルのドラマなのか、ぼくにはちょっとよくわからない。 たしかにサスペンスのようであり、恋愛もののようである。 でも、コメディでもあり、社会派でもある。 日常系でもあり、青春群像でもあり、家族ものでもある。 演技派のドラマでもあり、アイドルのドラマでもあり、ノーパンポルノでもある。 張り巡らされた周到な伏線と印象的なセリフ、 誰もが知るものだったり知る人ぞ知るものだったりする固有名詞、 画面と音声の隅々に用意されている無意味なようで有意味な情報、 そして松たか子をはじめと
2016年後半(7月~12月)のテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、テレビ実況が中心の自分のツイートを「テレビ」で検索して、出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果。2014年から始めたこの企画記事も今回で6回目となりました*1。 個人的に視聴した範囲に限られるのでもちろん偏りがあるのだけれど、発言者も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある、矛盾も含んだつながりがおもしろい気が。ということで、私は好きにみた、君らも好きにみろ*2。7月から順に、敬称略で。 野沢直子「今朝ちょっとテレビみてたら、なんかDJ KOOがすごいおじいちゃんになったなって思いました」 『5時に夢中!』2016年7月1日 モモコ「私が18歳で吉本に入ってデビューして以来、1回もテレビのレギュラーを無くしたことのない、売れ続けてるハイヒールモモコでございます」 『新発見!右に出るTV
2016年前半(1月~6月)にテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、自分のツイートを「テレビ」で検索して出てきた言葉をピックアップして並べて編集するという作業の結果。過去のはカテゴリーから飛んでください。 個人的に視聴した範囲に限られるのでもちろん偏りがあるのだけれど、発言者も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある、矛盾も含んだつながりがおもしろい気が。テレビが伝えるテレビの余分と、テレビが伝えないテレビの余白。ということで、以下、1月から順に、敬称略で。 小泉今日子「(昔は)テレビの演出家のかたでも厳しいかたがたくさんいて、ホントに下手くそだとか、そんなことは普通に言われてました」 薬師丸ひろ子「声とかね。発声もそうだし、言葉の聞き取りやすさとか」 小泉「音声さんもみんなで」 薬師丸「みんながどっかこう、お父さんみたいな」 小泉「そうですね。厳しくも優しくもあるっていう感
森「不寛容っていうのは生存欲求なんですよね。他者は怖いし。じゃあどうすればいいか。ボクはもっと後ろめたさをもてばいいと思います。自分に対して。特に自分がもってしまった正義とか善意に対してね、もっと疑いを向けていい。引け目をもてば、胸を張って他人に対して強い言葉を吐いたりできない」 — 飲用 (@inyou_te) 2016年6月12日 先週末、森達也監督作品、映画『FAKE』をみてきた。 佐村河内守氏のその後にカメラを向けたドキュメンタリー映画。立ち見も出る大入りだった。 騒動の真実を知りたいというワイドショー的なゲスな興味と、 そんなワイドショー的な切り口への違和感。 寒流と暖流がぶつかるところがよい漁場になるように、 相反する関心をくすぐる映画にも、人が集まっていた。 その日の夜、「不寛容」をテーマにした『NHKスペシャル』に、森達也が出演していた。 ネットの炎上は連日のように起こって
『鶴瓶の家族に乾杯』(5月30日) 鶴瓶「実はですね、ここで発表せなアカンことがあるんですよ。農家さんとこに、1人で行っていただきます」 市原「なんで? ウソでしょ? アメあげるから」/『家族に乾杯』5/30 — 飲用 (@inyou_te) 2016年5月31日 先日のこと。近所を歩いていたら、目の前でおじいさんがこけた。 周辺にいた5~6人がみな心配しておじいさんの周りに集まった。 気づいたら、ぼく以外は全員高齢者だった。うち2人は手押し車を押していた。 なるほど、これが高齢社会。 *1 先週30日の『家族に乾杯』のゲストは市原悦子だった。 北海道は厚沢部町というところを訪れ、独居の高齢者、しかも男性のそれを探したりしていた。 で、周知のとおりこの番組では、 最初ゲストと鶴瓶が2人でまちを歩きまわり、そのあと単独行動になる。 けれどこの日の市原は、2人のときからずっと単独行動を拒否して
『SWITCHインタビュー 達人達』(1月30日) 金田一秀穂「『刺身』っていう言葉があることによって、日本人はお刺身のおいしさを楽しめるわけですよね」/『SWITCHインタビュー』1/30 — 飲用 (@inyou_te) 2016, 1月 31 言葉は文脈のなかに置かれることで意味を成すけれど、 ひとつの言葉が文脈をひっくり返してしまうこともある。 先週30日の『SWITCHインタビュー 達人達』は、 漢字や日本文化をネタにするピン芸人・厚切りジェイソンと、 テレビのなかの日本語系クイズに欠かせない言語学者・金田一秀穂の対談だった。 そのなかで、金田一先生が言葉について、次のような話をしていた。 金田一「“死んだ魚の生の肉”っていうのはおいしくない。でも“刺身”はおいしい。おんなじものじゃないですか。でも、『これ死んだ魚の生の肉だよ』って言ったら、ボクらたぶん食べない。(中略)で、それ
2015年後半(7月~12月)にテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、自分のツイートを「テレビ」で検索して出てきた言葉をピックアップして並べて編集するという作業の結果。下の3つは過去のやつ。 inyou.hatenablog.com inyou.hatenablog.com inyou.hatenablog.com 個人的に視聴した範囲に限られるので、バラエティ番組が大半だったりとか偏りがあるのだけれど、発言者も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある、矛盾も含んだつながりがおもしろい気が。「テレビ」をめぐる文脈と文脈のあいだの文脈。ということで、以下、7月から順番に、敬称略で。 松嶋尚美「まったく来てないねん車。まったく来てなかったら(歩行者信号が)赤でも行ってええんちゃうのん?」 笑福亭鶴瓶「アカンアカン! テレビで言うたらアカンやん。テレビで言うたらアカンがな」 『きら
『SWITCHインタビュー 達人達』(7月25日) 磯田「何がさかなクンと話しててうれしいかというと、まず無償の遊戯性。無償っていうのは、損得とは関係ない。遊びでやる、楽しいからやる。無償の遊戯性は江戸の言葉で言えば『道楽』なんですよ」/『SWITCHインタビュー』7/25 — 飲用 (@inyou_te) 2015, 7月 27 「前方後円墳(の土)を牛乳瓶に詰めて横に倒したらハワイまで全部つながる長さになるかどうか」 これを計算するために小学校で算数をがんばったという歴史学者の磯田道史*1。 焼き肉もときどき食べるけれど、「お魚じゃないと胸焼けしやすい」というさかなクン*2。 25日放送の『SWITCHインタビュー 達人達』は、そんな2人の対談だった。 番組のエンディング近く、磯田はさかなクンの魅力をひと言で表現する。 さかなクンには「無償の遊戯性」があるのだ、と。 それはつまり、損得
2015年前半(1月~6月)にテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、自分のツイートを「テレビ」で検索して出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果。下の2つは過去のやつ。 個人的に視聴した範囲に限られるのでもちろん偏りがあるわけだけれど、発言者も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある、矛盾も含んだつながりがおもしろい気が。テレビの上での「テレビ」へのさまざまな入射角と屈折角。ということで、以下、お正月から順番に。 矢口真里「心が折れてしまいまして。(自分の)ニュースをいっぱいみた瞬間に、恥ずかしくって表に出れなくなったんですよ」 松本人志「折れた心でテレビ出るのがおもしろいんや」 『ワイドナショー 元旦SP』2015年1月1日 安藤優子「テレビってやっぱり、キレイなものをみたいとか、カワイイものをみたいっていう要望の強いメディアだと思うんですよ。特に女性の
2014年後半(7月~12月)にテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、自分のツイートを「テレビ」で検索して出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果(2014年1~6月の分は「2014年前半の「テレビ」を並べる - 飲用てれび」にまとめました)。ビッグ3から一般人まで。饒舌から沈黙まで。ぼくが視聴した範囲に限られるのでもちろん偏りが(特にバラエティ番組方面に)あるわけだけれど、人も番組も異なる言葉のあいだになんとなくある矛盾も含んだ繋がりがおもしろい気が。ということで、以下。 櫻井翔「カメラが回ってるときにしゃべってるのと、楽屋でしゃべってるのと、家に帰ってテレビにツッコんでる時間だったら、どれが一番楽しいですか? 幸せなんですか?」 マツコ・デラックス「全部一緒。アタシもう、テレビに出てる自分も、こうやって話してるのも、なんにも変わんない人なのよ」 『嵐に
2014年前半(1月~6月)にテレビでみかけた「テレビ」に関する言葉の羅列。要は、自分のツイートを「テレビ」で検索して出てきた言葉をピックアップして編集して並べるという作業の結果。番組も人もちがう言葉の間になんとなくある繋がりがおもしろい気が、ということで、以下。 明石家さんま「これは好き嫌いあんねんけど、我々サッカーやってたから。ルールの中でスポーツをしたいタイプやから。テレビのルールの中でやりたい」 『新春大売り出し!さんまのまんま』2014年1月2日 大根仁「バラエティとか他の映画とか演劇とかそういったものとは絶対違うテレビドラマだけがもってる特性っていうのは、連続性の中で視聴者と作り手が一緒に成長できるっていうことだと思うんですよね。(『あまちゃん』は)それの最たるものというか」 『新春TV放談2014』2014年1月2日 ミッツ・マングローブ「これは特に作ってらっしゃる方たちへの
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