LGBTQコミュニティを標的にした、米国史上最悪の銃乱射事件をご存知だろうか。

事件後、クラブ目の前の横断歩道は、追悼の意を込めて、LGBTQコミュニティの象徴である虹色(レインボー)に塗られていた。

レインボーカラーの横断歩道が黒塗りされたのは、8月21日未明のこと。フロリダ州運輸局(FDOT)によって、よく見かける白黒のものに一夜にして変更された。

一方、同州の上院議員カルロス・ギレルモ・スミス氏は現場を訪れ、「FDOTは真夜中に現場を訪れ、市の横断歩道を不当に破壊し、レインボーカラーを剥がした」「最低の裏切り行為だ」と非難。
事件の前からオーランド市長を務めるバディ・ダイヤー氏は、横断歩道のレインボーカラーが取り除かれ「ショックを受けている」と投稿し、声明を発表した。
「当時、わが国最大の銃乱射事件であった『パルス』のメモリアルの一部を、安全性についてのデータや議論もなく、いきなり撤去するというのは残酷で政治的行為だ」
「この横断歩道は、メモリアルを訪れる多くの歩行者の安全性と視認性を高めるだけでなく、49人の犠牲者を追悼するというオーランドの決意を視覚的に思い起こさせる役割も果たしている」
「レインボーの横断歩道は消えても、49人を称えるというわれわれコミュニティの決意は、決して揺らぐことはない」
しかし、地元テレビ局WESHによれば、8月24日、当局によって再び横断歩道は黒塗りされたという。騒動は収まる気配を見せていない。