米テキサス州ゴッドリー市で、大型の野犬30〜40頭が深夜に目撃され、住民たちは不安を募らせている。民家のドアホンや防犯カメラには、野犬の群れが徘徊する様子が記録されている。
複数の現地メディアの映像には、昼間や夜間の住宅街を走り回る野犬の群れが映っている。深夜に「ワンワンワン」と激しく吠える様子も記録されている。
同市スター・ランチ地区に住むテイラー・ワイトさんによれば、野犬は深夜だけでなく、白昼堂々現れるようになったと話す。
「野犬の数が増えたと感じています。群れの規模だけでなく、昼間に現れる頻度も増えています」
別の住民ブルース・モーツさんは、家族といるところに群れが走ってくる瞬間を目撃。野犬の行動が凶暴になっているという。
「子どもたちを車から降ろそうとした時、犬の吠える声が聞こえました。目をやると、曲がり角から犬が我が家に向かって走ってくるのが見えました。娘を急いで自宅に駆け込ませ、息子は車内に閉じこもりました」
KDFWによれば、野犬の群れは数カ月前から目撃されており、規模が拡大しているという。住民たちは、何者かが犬を大量に捨てたと考えている。なお、野犬がどこからきたのかは判明していない。

一方で、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)はこのニュースを取り上げ、郡の動物保護施設が「殺処分ゼロ」の成果を追い求めるあまり、助けを必要としている動物をわざと受け入れていないと批判。テキサス州各地で同様の問題が起きているという。
SNSには、「子どもたちに被害が及ぶ前に、犬たちを救ってあげてほしい」「そもそも誰が野放しにしたのか?」「これを面白がっている人はおかしい。もし自分の身の回りで起きたら、子どもも大人も逃げられない」など、さまざまな声が上がっている。