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ブラックフライデー
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・「生成AI」の活用をテーマとした、初の学生向けレポート・論文作成法のテキスト! ・生成AIの仕組みを解説した上で、レポート・論文への具体的な活用法・注意点を解説。 ・レポート・論文作成に役立つプロンプトの具体例を紹介。 生成AIを学習パートナーとして使いながら質の高いレポート・論文を書くための方法を伝授。生成AIの仕組みやレポート・論文の書き方を論じた上で、具体的な活用法や注意点を、必要なプロンプトを示しながら、作成のステップをていねいに解説。また、生成 AIの活用によって得られる学び方や、生成AI が拓く卒業後のキャリアについても論じる。 まえがき 第1章 生成AIとは 1. 生成AIを使いこなそう 2. 生成AIの原理と特徴 3. 生成AIが文章を生成する仕組み 4. 生成AIへの効果的なプロンプト入力 5. 生成AIのリスクとリテラシー 6. 大学での生成AIのガイドライン 7.
批評は創造的な社会実践だ! 絵画や音楽や映画をどう“ジャンル分け”するか? 分析美学の観点から批評という実践を再考し、単なる分類ではないカテゴライズのダイナミクスを解明する 芸術作品をどう理解し、評価するか、その鍵は「カテゴリー」にある。本書は、分析美学の観点から芸術批評という実践を再検討し、作品のカテゴライズが判断に与える影響について考察する。批評は単なる好き嫌いではなく、鑑賞のルールをめぐる社会的相互作用であり、制度的文脈を構成する創造的営みであることを明らかにする。「批評の哲学」を更新する意欲作。 はじめに 1 なにについて論じるつもりなのか 2 どう論じるつもりなのか 3 なにを主張するつもりなのか 4 なにを論じないのか 第一章 批評とは鑑賞のガイドである 1 批評とはなにか 2 鑑賞ガイドではない批評があるとする反論に応答する 3 批評ではない鑑賞ガイドがあるとする反論に応答す
彼女たちは、泣き、笑い、そして戦った―― 開国から、植民地期、分断、民主化運動、通貨危機、フェミニズムまで、もう一つの韓国の歴史/物語を描く 朝鮮半島の女性たちは、さまざまな困難に直面してきた。韓国併合、戦争協力と犠牲、南北分断による家族の離散、独裁政権、民主化運動、フェミニズム……現代もなお女性たちは激変する社会の中で、日々憤り、悲しみ、喜び、そして戦っている。 開国から現代にいたるまで、朝鮮・韓国の女性はどう生き、どう変わっていったのか。有名・無名のさまざまな女性たちに光を当て、近現代韓国の歴史を描きだす。 『歴史評論』 2025年7月号(第903号)「紹介」(p. 103)に紹介書評が掲載されました。評者は、朝倉希実加氏です。 『毎日新聞』 2025年3月31日文化面(11面)文化の森「私らしく 国際女性デー2025」に著者インタビューが掲載されました。 『信濃毎日新聞』 2025年
詩とメルヘン、いちご新聞、リリカ、サンリオSF文庫、映画…… 数々の出版物と〈ギフト〉を世に送り出した、1960年代から1980代までのサンリオの多彩な文化事業に迫る *:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚ サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。 大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。 ★小手鞠るい氏、小池昌代氏、永田萠氏、元『いちご新聞』編集長・高桑秀樹氏の関係者説話も収録 ★カラー口絵、
アメリカ連邦議会議事堂襲撃事件はなぜ起こったのか? 世界中を震撼させた「Qアノン」現象の根源に分け入り、 権威や既存メディアに疑問を抱き陰謀論を信じる人々の深層に迫る、傑作ノンフィクション。 議事堂を襲撃した人々は、不正選挙が行われたという陰謀論を信じていた。それをトランプと一緒になってネットに拡散させたのが、「Qアノン」と呼ばれる人々であった。反動的・極右思想をもつ人々を駆り立てるこの集団が、アメリカに生まれた背景とは何だったのか? 現代アメリカのソーシャルメディアと社会との関係をさぐり、「陰謀論」が生まれる過程を追った迫真の一冊。 ----------------------------------------------------------------- あらゆる人に本書を読んでほしい。本書の内容は、すべての人が知るべき重大な問題となった――CNN・エリン・バーネット Qアノンの
宇宙としてのブックデザイン 戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、杉浦康平。 彼は写植という新たな技術といかに向きあい、 日本語のデザインといかに格闘したのか。 杉浦康平が日本語のレイアウトやブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。 『東京人』 2024年8月号(no.482)「[Close up TOKYO]books 本「紙の本とは何か。」(p.134)の中でご紹介いただきました。評者は、武田徹氏(評論家、専修大学教員)です。 『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みすず書房、2024)p.81に掲載されました。選者は、阿部公彦氏(英文学)です。 『毎日新聞』 2023年12月16日「今週の本棚」「2023この3冊(上)」(14面・読書面)にて鹿島茂氏(仏文学者)に選んでいただきました。 序 章――ある解体 第1章――杉浦デザインの誕生と写
女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。 ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。 アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる一冊。
事件はなぜ起きたのか 「死にたい」とつぶやいた者たちは、本当に死を望んでいたのか。 なぜ、家族ではなく、その外部に救いを求めたのか。 SNSに溢れかえる「死にたい」の声に、私たちはどう向き合うべきか。 『失踪の社会学』で颯爽とデビューした俊英による快著。 本書は座間9人殺害事件を扱うが、事件の内容を詳細に記述したルポルタージュではない。したがって、既存の報道でまったく明らかになっていない情報は本書には含まれていない。また本書は、事件の一部始終を一つの物語としてまとめたノンフィクションでもない。 もちろん、座間9人殺害事件がどのような出来事であったのかを整理はするが、 あくまでも主目的は、事件について社会学的に考えることである。 したがって、何かしらの「真相」を「暴く」ような内容が描かれることは一切ない。 本書が、座間9人殺害事件について描くのは、「死にたい」という言葉が一種のメディアとして
日本と朝鮮を結びつけた「出版」という知識の源泉―― 朝鮮最大の知識人・崔南善の活動を中心に、近代朝鮮の思想・文化・運動を形作った「出版」の歴史を明らかにする。 本書は、近代朝鮮の出版文化の形成過程を、同時代の日本の出版界との関係を通して実証的に解明する。 1919年3月に植民地期朝鮮最大の民衆運動である三・一独立運動が起こると、朝鮮総督府は武断政治から文化政治へと統治政策を切り替えた。それによって1920年代には『開闢』をはじめとする雑誌が続々と刊行され、今日まで継続している『東亜日報』や『朝鮮日報』といった朝鮮人経営の民間新聞も創刊された。 1920年代に開花する出版文化の基礎を築いたのが、三・一独立運動の独立宣言書の起草で知られる崔南善が興した出版社・新文館である。新文館は、1908年に漢城(現・ソウル)に設立された朝鮮初の本格的な出版社であり、朝鮮「初の近代雑誌」と称される『少年』や
▲データによる実証分析とモデルによる理論分析の協演! ▲ビジネス・テック・政治といった他分野を越境するミクロ経済学 ▲入門書や教科書の「先」を知りたい人のための新しいスタイルの研究書 昨年のノーベル経済学賞授賞対象となった「因果推論」。そうした学問的進展を踏まえながらも、経済学の伝統である理論分析をどういかすか。「ジェンダー」「プラットフォーム」「自民党」といった現代日本における喫緊のテーマを対象にして著者自身が携わった研究成果をまとめる。ミクロ経済学の「実践」の新たなる可能性を示す。 『週刊ダイヤモンド』 (2022.12.24・31新年合併号)P.214~P.221にて2022年「ベスト経済書」ランキングの11位 に選んでいただきました。 『週刊エコノミスト』 2022年8月12日に書評が掲載されました。評者は土居丈朗氏(慶応義塾大学教授)です。本文はこちら はじめに Ⅰ 基本編 第1
ラーメン、チャジャン麺、フォー、パッタイ、海南チキンライス、チャプスイ…… まるで、歴史のフードコート! ▼世界に広がり、人々に愛され「国民食」へと変貌をとげた「中国料理」。 国家建設とナショナリズムに注目しながら、アジアからアメリカ、ヨーロッパを縦横無尽に旅して、中国料理と中国系料理の巨大で口福な歴史を味わいなおす。 ▼登場する料理の一部 北京ダック、満漢全席、小籠包、焼売、フカヒレ煮込み、タピオカミルクティー、左公鶏、牛肉麺、マントウ、パッタイ、フォー、バクテー、広東麺、ニョニャ料理、チャプチェ、チャジャン麺、チャンポン、チャプスイ、春巻き、卓袱料理、ラーメン、餃子、天津飯、沖縄そば、中華おせち
何のために日本へ旅立ち、韓国・北朝鮮で何をなしとげたのか? 留学生たちの激動の歴史 近代日本のエリート養成所であり、朝鮮独立運動の水源地でもあった 帝国大学で学んだ朝鮮人たちの足跡がはじめて明らかにされる 韓国のベストセラー歴史書 ▼1945年の解放以降、大韓民国の樹立にさまざまな人々が参加した。そのうち左右を問わず、近代日本のエリート育成装置であった帝国大学に留学した朝鮮人は欠かせない存在であった。彼らの多くは帝国日本の官僚として服務し、帝国の先端知識や官僚の経験を元手に、1945年の解放後も韓国と北朝鮮の行政、経済、司法、知識体系に大きな影響を及ぼした。もちろん帝国大学に留学した全員が出世をねらう官僚になったわけではなかった。急進マルクス主義の洗礼を受けて変革運動に飛び込んだ人物もいたし、世俗的な成功と時代の制約の間で葛藤し、学問の道に進んだ人物もいた。 彼らは解放後の大韓民国の社会に
『薔薇の名前』の緻密な物語は、ディテールを押さえてこそ楽しめる! 本書では、エーコの想像力の源泉にして「舞台装置」である中世ヨーロッパを、背景知識から丁寧に解説。 知の巨人が綿密に作り上げた「中世」の世界を、鳥の目と虫の目を通じて読み解いてみよう。 西日本新聞 2021年8月28日「読書面」(9面)で本書が紹介されました。 北海道新聞 2021年8月22日「読書面」(11面)で本書が紹介されました。 読売新聞 2021年7月4日(12面)「文化面・本よみうり堂」に書評が掲載されました。評者は栩木伸明氏(アイルランド文学者・早稲田大学教授)です。本文はこちら。 序 『薔薇の名前』の解読 『薔薇の名前』と西洋中世研究 エーコと「中世」との距離 美学から記号論へ 知の巨人エーコ、小説を書く Ⅰ 『薔薇の名前』の舞台 物語の枠組み プロローグ──時代背景 宗教と政治──教権と俗権の対立 宗教と社会
▼隠されたメッセージを暴け! ▼ポスト・トゥルースの時代、巧妙に人を操る言葉を気鋭の言語哲学者がユーモラスに解明する。 ▼國分功一郎氏推薦――「ジェニファー・ソールは言葉の政治的効果に名を与えるための新しい理論的道具を我々にもたらしてくれた」 嘘をつくことと、ミスリードして意図的に誤解させることには、倫理的にどんな違いがあるのだろうか。 日常会話から政治における嘘や欺瞞、人種差別の発話まで、多くの事例を読み解き、言葉による印象・感情操作のメカニズムを明らかにする。 海外メディアで話題となった「犬笛」戦術を分析した論文も収録。政治家や差別主義者が、“暗示的に” バイアスや偏見をあおる巧妙な仕組みを詳らかにする。 國分功一郎氏による推薦文全文 ――無数の仮定を立てて言葉を論じる言語理論でも、社会情勢を直接に批判するラディカルな政治哲学でもない。統計やジャーナリズムでもなければ、社会的無意識を扱
はじめに 道を誤る 序論 前言を取り消す 息を塞ぐ 沈黙 声の変容 本書の狙い 不出頭 本書の概略 ミソジニーの「論理」とは 第一章 女たちを脅す アイラ・ヴィスタ銃乱射事件 「ミソジニーとは何か」とはどのような問いなのか ミソジニーのありうる姿 第二章 ミソジニーの定義を改良する ラッシュ・リンボウによるサンドラ・フルク批判 改良的・交差的提案 ミソジニーは存在論的に家父長制に依存する ミソジニー的敵意の諸相 ミソジニーの認識論 傾向性としての(潜在的)ミソジニー システム的なものとしてのミソジニー、そしてそれ自身が(はるかに)大きなシステムの一部 分であるミソジニー この分析はミソジニーの根底にある道徳的特徴を明らかにする ミソジニーの存在はミソジニストの存在とかならずしも結びつかない 男のものでない島 第三章 性差別主義(セクシズム)と区別する 性差別主義(セクシズム)とミソジニー
啓蒙期「知の巨人」たちは「国際法」とは無関係なのか。現在の一般知識からは影となっている事実に焦点を当て、彼らの「法」「国家」「主権」理論を論理的に描き出す。 国際法史研究の深化を問う最高水準の研究。 トマス・ホッブズ・ライプニッツ及びジャン=ジャック・ルソーの「法」「国家」「国際法」観念の考察が本書のテーマである。 社会科学に関わる思想・理論史研究において、ある分野では高い評価を与えられ、重要な研究対象とされてきた思想家や著作家が、他の分野においてはほとんど顧みられることがないという現象は決して稀なことではない。 特定分野においてのみ研究対象と認識され、他の分野では看過されてきた思想家が論じた観念や理論、それが他の分野にとって実際に無意味なものであるならば、何らの問題も惹起しない。しかし、そのような観念や理論が無意味である、との評価が一般的に共有された知識に基づく場合は、その評価自体が問題
悲しい曲で人は悲しくはならない―― 心の哲学を利用した美学の観点から、「音」とは何か、「聴取」とは何なのかを考察する。 美しい音楽を聴いたとき人は感動を覚える。このような美的経験は日常にあふれているが、美しい/美しくないという判断にはどのような基準があるのだろうか。そしてどれほどの客観性があるのだろうか。 本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて論じていく。 『音楽鑑賞教育』 季刊vol. 57(通巻561・2024年4月)「本の紹介」(p. 56)にて紹介されました。評者は、市川恵氏(東京藝術大学准教授)です。 台東鳥瞰(台東区文化産業観光部文化振興課発
序章 1 ならではの特徴 2 問いをはっきりさせる 3 方法をはっきりさせる 4 意義をはっきりさせる 第Ⅰ部 芸術としてのビデオゲーム 第一章 ビデオゲームとは何か 1 定義とは何か 2 ビデオゲームとビデオゲーム作品 3 ゲームとして定義する 4 選言的に定義する 5 選言的定義を改訂する 6 ビデオゲームの媒体 7 「ビデオゲーム」の類義語 第二章 ビデオゲームの意味作用 1 意味作用と行為 2 受容とは何か 3 作品と適切なカテゴリー 4 ビデオゲームと芸術の存在論 5 ビデオゲームの受容過程 第三章 芸術としてのビデオゲーム 1 芸術概念の成り立ち 2 ビデオゲームは芸術か 3 アートワールド 4 娯楽と芸術 5 ハイブリッドとしてのビデオゲーム 第Ⅱ部 一つの画面と二つの意味 第四章 ビデオゲームの統語論 1 表象、記号、内容 2 記号システム 3 統語論と意味論 4 ビデオゲ
人類は、世界の真理を収めるような器としての書物を多数生み出し、時代や文化の違いを超えて脈々と読み継いできました。 このシリーズは、「書物は一つの宇宙である。世界は一冊の書物である」をキーワードに、〈世界〉を規定し、人々の生き方を示す宗教書や、言葉を整理し〈世界〉の見方を示す辞典、〈世界〉を知の迷宮へと誘う奇書、知へのアクセスを制限し〈世界〉を限定する焚書など、世界の名著のなかでも、とりわけ「本について問題提起をする」、今読むべき古今東西の古典・新古典を厳選し、書物史、文学研究、思想史、文化史などの第一人者が、縦横無尽に読み解きます。 その際、特に大事にしたのが、その作品世界と社会や人間に向けられた眼差しをわかりやすく解説するのみならず、そもそもその書物がいかにして誕生し、読者の手に渡り、時代を超えて読み継がれていったのか、翻訳されて異文化にも受け入れられていったのかを書物文化史の視点から考
科学はストーリーに満ちている。科学研究の手法も、科学を伝えることも、何かを語るためのプロセスだ。にもかかわらず、ストーリーの持つ力と構造は、広く教育されておらず、公に主張されてもいない。科学はいま、数々の重大な問題に直面している。それらの問題は、ストーリーの力と構造を見過ごしていることに端を発するものだ。問題は多岐にわたる。科学の現場の中で偽陽性の研究結果が急増していることに始まり、現場の外で科学への拒絶感が高まっていることに至るまで。助けが求められているが、本来なら支援の手を差し出すべき文系の専門家たちは、自分たちの抱える問題に忙殺されていて、実践的な視点にも欠けている。著者が主張するのは、現実社会における「物語(narrative)」の力を一世紀にわたって学び、応用してきた人々に対して、科学者が目を向け、その助けを求めるべきだということ──つまり、作家たち、監督たち、役者たち、編集者た
『ブラックアース』著者、歴史家ティモシー・スナイダーが、現在、世界に台頭する圧政の指導者に正しく抗うための20の方法をガイドする。 『暴政』に関連した書店フェアなどがスタートしました!ぜひその様子もご覧ください。 ■【書店の皆様へ】 『暴政』の書店様用POPをご用意しました。 こちらよりPDFをダウンロードいただき、L判に印刷してご利用ください。 米国が抱える危うさ 折しも、米国では大統領選の候補者選びが始まっていた。話題の中心は、放言や派手なパフォーマンスを繰り広げる共和党のドナルド・トランプだった。私がスナイダー教授に会ったのは、「いずれ失速する」との下馬評をはねのけて意外にもトランプが各州で勝利を重ね始めていた頃である。それでもまだ、彼が党の指名を受け、ましてや本選でヒラリー・クリントンを打ち破るなどと、多くは予想していなかった。 教授はこの時すでに、トランプに大いなる危惧を抱いてい
【盛況のうちに終了、資料を公開しました】『芸術の言語』から現代の分析美学へ――5人の若手研究者が徹底討論! 2017年6月30日18時から東京大学駒場キャンパス 駒場コミュニケーション・プラザ北館2F 多目的教室4で開催しました。 当イベントで使用された資料(松永伸司氏×岩切啓人氏×源河亨氏×高田敦史氏×森功次氏)アップしました。ぜひ、ご覧ください。 【資料はこちら】 紀伊國屋書店ウェブストアでも、グッドマン! グッドマン・リターンズ 新しい古典がやってくる! 『芸術の言語』刊行記念 最強のブックフェア 公開! ■『芸術の言語』はもちろん【リターンズの基礎】【芸術と記号の理論】【ホンモノの芸術作品?】 【知覚・情動】【芸術形式/芸術のメディア】【芸術的認識と科学的認識】多彩なカテゴリでフェアをWEBに表現されています。ぜひ、ご覧ください! 『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターン
知覚の哲学は現代哲学でかなり注目を集めている領域であり、ここ数年はこのテーマの著作が国内外で毎年3、4冊は出版されている。もちろん論文単位ではもっとずっと多い。哲学研究でこれほどハイペースに成果が発表される話題はそうそうないだろう。 そもそも昔から知覚は哲学において中心的な位置を占めていた。知覚は生物が自分の周りの環境に何が存在しているのかを知るための第一の手段である。そのため、世界のなかに何が存在しているのかという「存在論」や、われわれはどのようにして知識を獲得するのかという「認識論」にとって、知覚の考察は欠かせなかったのである。知覚とはどういうものであるのかを考察した結果として得られた見解は、存在とは何か、認識とは何かを考えるうえでも重要な示唆を与えてくれるのだ。 他方で、最近の知覚の哲学の盛り上がりは意識研究からの影響を受けている。20世紀の心の哲学では、心理学や認知科学といった科学
“最大の謎”の解明に挑む! 働き手にとって最重要な関心事である所得アップが実現しないのは、なぜ? 22名の気鋭が、現代日本の労働市場の構造を、驚きと納得の視点から明らかに。 ▼企業業績は回復し人手不足の状態なのに賃金が思ったほど上がらないのはなぜか? この問題に対して22名の気鋭の労働経済学者、エコノミストらが一堂に会し、多方面から議論する読み応え十分な経済学アンソロジー。 ▼各章は論点を「労働需給」「行動」「制度」「規制」「正規雇用」「能力開発」「年齢」の七つの切り口のどれか(複数もあり)を中心に展開。読者はこの章が何を中心に論議しているのかが一目瞭然に理解できる、わかりやすい構成となっている。 ▼編者の玄田教授はまず、本テーマがなぜいまの日本において重要か、という「問いの背景」を説明し、各章へと導く。最後に執筆者一同がどのような議論を展開したかを総括で解題する。 ▼労働経済学のほか、経
『世界と僕のあいだに』(タナハシ・コーツ 著、池田 年穂 訳)は、2017年2月8日に書店販売!※発売日は地域により若干異なります。 全国の書店で、本書の刊行を記念し「アメリカ、分断国家の未来」フェアを開催しています。ぜひお立ち寄りください。フェアの様子はこちらから! ★関連書籍 『世界と僕のあいだに』で全米図書賞を受賞し、現代の黒人社会を代表する知識人と目される、タナハシ・コーツの衝撃のデビュー作『美しき闘争』も併せてご覧ください。 ○詳細はこちら ミスター・プレジデント、ニュー・キング・オブ・アメリカ! 就任おめでとう。 ドナルド・トランプ氏。甲乙つけがたい、というよりも丙丁(へいてい)つけがたい大統領選挙を勝ち抜いたあなた、ドイツ移民の孫・スコットランド移民の息子のあなたは「アメリカンドリーム」のまさに体現者だと訳者は思う。 一方、タナハシ・コーツは、「39歳の父から14歳の息子サモ
▼絵画、音楽、ダンス、文学、建築……芸術へのアプローチを根本的に転換した20世紀美学の最重要著作。 ▼20世紀アメリカを代表する哲学者、ネルソン・グッドマンは、美学、論理学、認識論、科学哲学の分野において多大な影響を及ぼした。グッドマンの主著である本書は、1968年の刊行以来、現代美学の記念碑的著作として読みつがれている。 ここでグッドマンは、芸術の基本的諸問題を考察することから出発し、芸術における記号の一般理論の構築へと向かう。芸術がある対象を「再現」するとはどういうことなのか。再現と表現はどうちがうのか。絵画における遠近法とは、写実性とは何か。ホンモノと完全な贋作を見ることにちがいはあるのか。楽譜とは何か。ダンスは記譜できるのか。芸術と科学の真理は異なるのか。 本書は、芸術における記号と記号システムの研究であり、われわれの知覚と行動、さらにわれわれの世界創造とその理解において、それらが
本書は、紀元後4世紀のローマ皇帝ユリアヌスの知的遍歴と信仰世界を論じたモノグラフである。「知の歴史」と宗教史を架橋しつつユリアヌスの思索を扱った日本人研究者初の試みでもある。 日本ではユリアヌスの事績とひととなりは主に史伝的創作を通して知られてきた。ヘンリック・イプセン『皇帝とガリラヤ人』、ドミートリイ・セルゲーエヴィチ・メレジコーフスキイ『神々の死』、そして辻邦生『背教者ユリアヌス』の功績は大きい。日本の宗教的伝統と「西洋の伝統宗教」としてのキリスト教のはざまに生きる読者が、卓抜なストーリーテラーが語る「戴冠せるロマン主義者」ユリアヌスの姿にときに時空を超えて共鳴するものを見いだすこともあったであろう。ラファエル・フォン・ケーベルが熱烈な推薦文を付した島村苳三訳の『背教者じゅりあの』(メレジコーフスキイ『神々の死』)に感銘を受けた折口信夫が「古代人の心にゆきふれるものを書きたい」と志して
2016年10月7日書店にて発売! ※発売日は地域により若干異なります。 ■WEB寄稿「文学的人間の生存戦略」および掲載写真の一部をご紹介します。 「現代の日本文学を、「意志薄弱」を中軸に置いて論じ直すことにより、これまでの一般的な文芸観を百八十度転回させた極めて革新的な研究」 「系譜的文学史研究としても、近代文芸様式論としても、これは非常に優れた研究書である。」 (中村三春氏『日本近代文学』第96集) 「面白い。学術書や評論書にこのような評を行うことが適切なのかどうかは分からない。しかし、読んで興奮を覚えたのだから、正直にそういうべきだろう。」 「「視覚」モデルで構築されてきた「近代的人間」そのものに対置するような、別種のあり方(ポストヒューマン?)にまで踏み込もうとしている小気味良く壮大な本である。」 (藤田直哉氏『比較文学』第59巻) <書評一覧> 日本近代文学 第96集に掲載さ
▼ユリアヌスはなぜ キリスト教に背いたのか? やんごとなき生まれの文人が政治に出遭う時、 本人さえも予想もしなかったディストピアが開かれてゆく――。 「背教者」として知られる古代ローマの哲人皇帝ユリアヌスの信仰世界を、 精緻な史料分析によって明らかにする意欲作。 紀元後4世紀のローマ皇帝ユリアヌス(331/2-363年、在位361-363年)は、単独統治権を獲得するに至ってコンスタンティヌス以来の親キリスト教政策を放棄し、突然に「父祖たちの遺風」の復興を命じて同時代人を当惑と混乱に陥れた。ユリアヌスの没後、彼の出現は在位中の天変地異や365年7月21日に東地中海を襲った地震と津波に加えて、ユリアヌスの母方の縁戚である簒奪帝プロコピオスの蜂起と鎮圧・刑死と結びつけて語られるようになり、5世紀中葉には「背教者」像が確立される。彼の著作はビザンティン世界における政治と教会批判の具として用いられ、
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