「母親として、これほどに信じられない状況に遭遇したことはありません」
ショックな表情を浮かべながら女性が投稿したのは、パッと見はかわいい子ども用のワンピース。
しかし、そのデザインに「気分が悪いし悲しくなる」「誰が販売を許可したの?」といったコメントが寄せられました。
投稿したのは、カナダ・ノバスコシア州に住むヘザー・ブラウンさん。
問題のワンピースは、ヘザーさんの祖父母が購入し、娘がこれまでに何度も着たことがあるものだといいます。
イエス・キリストの復活祭「イースター」がモチーフになったデザインで、スカート部分は、マンガのように複数のコマに分かれています。
それぞれのコマには、うさぎやひよこのイラストと、手書き風フォントのセリフが小さな文字でプリントされていました。
ヘザーさんは動画で「ある日、娘がお昼寝をしていたとき、何が書かれているのかを確認してみたんです」と語り、そのセリフを実際に読み上げました。
すると、数々の性的な言葉が書かれていることが判明しました。実際のフレーズがこちらです👇
子ども服にはそぐわない表現の数々に、ヘザーさんは呆れた表情で心境を明かしました。

コメント欄には、デザインの盗用や英語圏を第一言語としない人によるデザインを疑う声が寄せられました。
また、販売元を知るために、「タグに印字されているブランドロゴを確認してみては?」という声も。
これに対し、ヘザーさんは「サイズしか書かれていない」と返信しています。
動画は160万回以上再生され、拡散されました。その結果、視聴者からの情報により、ワンピースを販売しているオンラインショップが2つ特定されました。
ヘザーさんは新たに動画を投稿すると、それぞれのサイトで商品の掲載が取り下げられたことを報告。また、プリントの著作者であるデザイナーも判明したといいます。
デザイナーのウェブサイトには、フリー素材が掲載されており、問題となったデザインには、性的な内容である旨の注意書きが明記されていました。
ヘザーさんはデザイナー本人に連絡をしましたが、子ども服に転用されていたことについては心当たりがないそうです。
その後、子ども服専用のオンラインショップで、販売元の一つである「Lele&Co」は、問い合わせページに謝罪文を掲載。販売の経緯を語りました。
「問題となった商品は、販売事業者からの再販品であり、残念ながら掲載前に不適切な文言に気付くことができませんでした」
「このような内容は、当サイトが掲げ、大切にしている価値観とはまったく異なります」
「現在、販売事業者に対し、必要な法的措置はすべて講じているところです」
なお、イラストをダウンロードし、ワンピースを作った人物については、いまだ不明です。
ヘザーさんは続きの動画で「(2つのサイト以外にも)このワンピースが販売されているかもしれません」と注意喚起しました。