8月25日(現地時間)、ハブーブがアメリカ・アリゾナ州のフェニックス一帯を直撃した。
ハブーブとは、積乱雲などの下降気流が地表に達し、砂や土を巻き上げて発生する巨大な砂嵐のこと。
突風は時速約100キロに達し、砂嵐の高さは数千メートルに及ぶこともある。
通勤中のドライバーは、空が一気に暗転する様子を撮影していた。

数分後には、この有様に。

嵐の影響で複数の便は欠航、着陸予定の便も停止した。

フェニックス市内のあちこちで巨大な砂嵐、ハブーブの写真が撮影されている。

「フェニックス都市部を襲った巨大なハブーブ。これはまさに怪物級。『ダストスケール』では、間違いなく高いカテゴリーになるだろう」
ダストスケールは、砂嵐の威力を評価する指標のこと。5段階評価で、数字が大きいほど強力とされる。
「驚くことに、昨夜(25日)フェニックスを襲った視界を奪うほどのハブーブは、新しい『ダストスケール』で、わずかカテゴリー2にとどまった。その理由は、このスケールがおもに地表の粉じん濃度を基準にしているため。1立方メートルあたり最大でも2076マイクログラムと観測された」
ハブーブが去った後の街の被害状況がこちら。大木が根元から倒れている。

AP通信によると、ハブーブの影響により同日、5万5000世帯の停電が発生したが、翌日26日午後にはほぼ正常に復旧した。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:香川 晴彦