ラッシュ時の道路で“珍光景”。運転手が乗っていたのは……→「面倒だった」身勝手な理由で危険行為、男を逮捕

カナダ・ブリティッシュコロンビア州の交通量の多い道路で、警察が車に乗る男を“ある理由”で呼び止めた。驚きの光景に注目が集まっている。

男が乗っていたのはなんと、米玩具メーカー「マテル社」が販売する電動バッテリー式のおもちゃの車。

バービー人形の世界観をイメージしたピンクの車体で、米自動車メーカー「ジープ」をモデルにしている。販売元の公式サイトによれば、対象年齢は3～7歳となっている。

同州プリンス・ジョージにある王立カナダ騎馬警察（RCMP）は、9月5日午前9時ごろ、ラッシュ時で混雑する15番街で、この車に乗る男を発見。

警察が取り調べると、男は免許停止中で無免許運転だった。さらに、酒気帯び運転の疑いもあり、男を逮捕した。

当局によると、男はアルコール検知器による2回の検査でいずれも法定基準値を超え、90日間の運転禁止処分が科された。男は飲酒運転の罪で起訴される見通し。

RCMPの広報担当官ジェニファー・クーパー氏は「道路上を走行する車両で、人力以外の動力源で駆動されるものは、すべて自動車の定義に該当し、免許と保険が必要になる」とした上で、逮捕の理由を声明で述べている。

「おもちゃの車の運転手を停めさせるのは、警察の時間のムダだと思うかもしれません」

「しかし、交通量の多い道路で見慣れないおもちゃの車に出くわし、彼を追い越さざるを得なかったドライバーたちに与えた危険は、逮捕に十分な理由となります」

男は、カナダの公共放送CBCの取材に応じ、おもちゃの車は、友人の同居人の子どものものだったと明かした。買い物に歩いて行くのが「面倒だった」ため、おもちゃの車を初めて運転したという。