米国のスタンダップコメディアン、ドリュー・リンチさんの公演中、客が心肺停止に陥り、会場が一時騒然となった。
リンチさんは、SNSで動画を公開。計1500万回近く再生され、リンチさんと観客たちのとっさの対応に称賛が集まっている👇
緊急事態は9月12日、米ワシントン州スポケーン公演の最中に発生した。
リンチさんによれば、「ヴェンデ」と名乗る男性が、リンチさんの出番中に突然心肺停止の状態に陥った。「5分以上脈がなかった」という。
異変に気づいたリンチさんは「大丈夫?」と舞台上から問いかける。それに対し、観客席から「ダメです!」「今、911(緊急通報サービス)に連絡しています」と叫び声が上がり、慌ただしくなる様子が記録されている。

リンチさんは突然の出来事に、動揺を隠せない。涙をにじませながら、観客たちの行動を褒め称えた。

リンチさんはその後、SNSを更新。ほかのコメディアンたちと一緒に、ヴェンデさんの病室を訪れ、再会したことを報告した。
リンチさんは、ヴェンデさんとの再会を通して感じたことを、こうつづっている。
「病室で何時間も、ヴェンデさん家族と笑いながら過ごした時間は、コメディがなぜこれほど必要なのかを改めて思い知らせてくれた」
「痛みと不確実性に満ちた分断された世界では、生きている時間の儚(はかな)さを見落としてしまう。私たちはみんな、根本的には同じ存在だということを忘れがちだ」
「この素晴らしい男性を私の人生に導き、人々の繋がりがいかに特別かを思い出させてくれたスポケーン市、医療関係者、そしてウェンデさん家族に感謝したい」
リンチさんや観客たちの一連の行動に、SNSでは多くの称賛が寄せられている。
💬「なんとか持ちこたえていたけど、最後のところで号泣した😭」
💬「あなたはすばらしい人物であり、最高のアーティストです。あなたの存在を知ることができて光栄に思います👏」
💬「動画を見て鳥肌が立った。コミュニティの力が素晴らしい。男性の命を救うために協力したすべての人々を、心から誇りに思います」
💬「『911に電話します!』と叫ぶのは本当に大事。誰かが電話するだろうと思い込んで、誰もしていなかった……なんてことが実際にある」
💬「元看護師として、これは本当にすばらしいです! 心臓発作では初動がすべてです。ムダにする時間が長ければ長いほど、失う命も大きくなります。即座に行動できるかどうかが大きな差を生みます」