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「University of Osaka」が大阪大学の英語名称として使用されている実態 — 大阪大学
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「University of Osaka」が大阪大学の英語名称として使用されている実態

2020年6月29日(月)

 公立大学法人大阪が設置する新大学の英語名称について、6月26日付けで本学総長のコメントを大学ホームページに掲載しました。

 今回の報道を受け、本学において、どのような点が混乱を招き、両大学にとって大きな障害となるのかについて、少なくとも、以下の点に関して不都合があることを改めて確認しました。

 大阪公立大学の英語名称とされる「University of Osaka」は、すでに海外等で大阪大学の名称として広く使用されている実態があり、本学を表すものとして一般的です。

 今後も、英語名称の「University of Osaka」は大阪公立大学を示すものとしてではなく、大阪大学と認識されると思われますので、多くの関係者の皆様に無用の混乱を招くことのないよう、引き続き、改めて大阪公立大学の英語名称を再考いただくことを強く申し入れる所存です。

 

①  「University of Osaka」は、大阪大学(Osaka University)と同義であるとすでに認知されており、これまでにも海外で広く使われてきた。

・ロンドン大学群を代表する世界トップレベルの研究大学であるユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London、UCL)は、大阪大学を常に「University of Osaka」と表記している。「Osaka University」という名前は意識されてはいるが、英国からみると「University of xxxx」の方が慣用的な使用であるため、一貫してそのように書かれている。なお、英国の代表的な大学であるケンブリッジ大学(University of Cambridge)においても、ケンブリッジ大学出版局は「Cambridge University Press」と表記されており、「University of xxxx」と「xxxx University」の両者は同義として使われている。

オランダのグローニンゲン大学でも、2002年からほぼ20年近くにわたる本学との連携についての記事(2019年1月19日)で、タイトルは「Osaka University」であるが、本文では「the University of Osaka」と記載されており、欧州の大学においても「Osaka University」と「University of Osaka」が同一の大学であるとされている。

米国オハイオ州立大学のホームページに、本学の研究所がパートナーとして紹介されており、記事のタイトルは「University of Osaka ― Institute of Laser Engineering」であるが、本文では「Osaka University」と記載されており、「University of Osaka」と互換性のある表記であることが、ここでも明らかとなっている。

大阪大学と大阪公立大学を国際学会で訪問する海外の研究者が誤った会場を訪れる可能性がある。例えば、電子工学関係の国際学会(3D-PEIM)の開催案内において、会場の大阪大学工学部・工学研究科を“University of Osaka School/Graduate School of Engineering”と紹介されている。「Osaka University」と「University of Osaka」の同一性が等閑視されるため、両大学を訪問する目的で大阪を訪れる海外の研究者にどれだけの不利益を与えるか懸念される。

 

②  「University of Osaka」は学術論文や学術書においても、大阪大学の英語名として長期間使われてきた。

・該当論文は、個人名が出るため省略するが、古くから現在まで多数の例がある。地名を大学名として用いる場合には、欧米においては「University of xxxx」の方がより違和感がなく、編集者や共著者が「University of Osaka」の表記を選択することも理由の一つと考えられる。本学に所属する外国人研究者が「University of Osaka」を使う例は、出身国や言語による選択であると考えられる。いずれにしても、海外の学術関係者の間で「Osaka University」と「University of Osaka」が同様に本学の名称として受け入れられてきたことは間違いない。このような事実から、大阪公立大学が「University of Osaka」の大学名称で論文発表される事態となった場合には、それらの研究実績が大阪大学の成果として国際的に認知される(大学ランキング等でも大阪大学の実績としてカウントされる)ことになる可能性が高い。もちろん、このような事態は世界に羽ばたく両大学共に望むところではない。

 

③  英語圏以外でも、「Osaka University」と「University of Osaka」を区別できない例がある。

EUの代表的な大学間交流プログラムである「エラスムス・プラス」では、大阪大学を「University of Osaka」と紹介している。フランス語では、「University of Osaka」 も「Osaka University」も全く同じ「l'Université d'Osaka」である。そのほかの海外諸国、例えば中国、インドネシア、タイ、フィリピンにおいても、「Osaka University」と「University of Osaka」は、判別不可で同一視される

・中国の大阪大学同窓会、在学留学生、留学希望者に対し、緊急にオンラインアンケート調査(6月27日現在で147名から回答)を実施したところ、99%以上の回答が、「Osaka University」 と「University of Osaka」は、『混同しやすい』、『非常に混同しやすい』との意見であり、ア)本学を卒業後、欧米に留学する場合、混乱を招く可能性が高い、イ)海外での就職への影響が大きい、ウ)国際学術交流活動への影響が大きい、などの深刻な心配の声が寄せられている。今後、他国の大阪大学同窓会、在学留学生、留学希望者に対しても同様の調査を行うことを考えているが、中国の場合と同じく強い懸念の声が寄せられることは必至である。

 

④  一般市民が大学についての情報を得る際には、インターネットが極めて大きな役割を果たすが、ネット上では「Osaka University」、「University of Osaka」はリンクされ、常に相互参照可能となっている。

・ネット上の重要な情報源であるWikipediaでは、2008年以降現在までの12年間、「University of Osaka」をサーチすると自動的に「Osaka University」ページに誘導されている。過去5年間だけでも「University of Osaka」サイトは1729回参照され、すべてが「Osaka University」サイトにリダイレクトされた。

・Googleの統計でも「University of Osaka」での検索は「Osaka University」よりも件数は少ないが、常に相当数(多い月には100件程度)あり、両英語表記は常に相互参照可能となっている。

 

以上のような実態から、大阪大学が国際的に「Osaka University」だけでなく「University of Osaka」としても広く認知されていることは明らかです。

重ねて、大阪公立大学の英語名称を再考いただくことを強く求めます。

 

令和2年6月29日
大阪大学

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