米フロリダ州で8月2日、漁師の男性がオオメジロザメに遭遇した。
男性はひざを噛まれて縫合が必要なけがを負ったが、命に別状はない。
朝の情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』によると、サメに遭遇したチャンス・アーマンドさんは当時、漁師仲間たちと素潜りで漁をしている最中だった。
魚を捕まえて水面に上がろうとしたとき、危険を感じて下を見ると、体長約2.4メートルのオオメジロザメが、突進してきていることに気付いた。
サメは止まる気配を見せず、アーマンドさんはとっさの判断でひざを胸の高さまで上げて、身を守る体勢をとった。
仲間たちが駆けつけてサメを追い払おうとすると、ひとりがアーマンさんがひざにけがを負っていることに気付いた。アーマンドさんたちは、急いでボートに戻った。
地元ニュース局によると、アーマンドさんはTシャツなどを使って止血帯を作る緊急処置を行ったあと、病院に搬送された。
同局の取材に対し「腱にも骨にも動脈にも損傷はありませんでした。ただ、巨大で生々しい傷があるだけです」と、語った。

一方で、サメの個体数の増加が必ずしも人への被害増加につながるとは言い切れない。
同委員会は、フロリダにおけるサメによる被害の増加は、サメの個体数の増加によるものではなく、「人間の訪問者数の増加」によるものだと指摘している。
海洋生物保護団体「Save Our Seas Foundation」のマフムード・シブジ氏によると、「過去5年間のフロリダでのサメ被害の平均は19件」であり、件数に大きな変動は見られないという。