ダイバーで水中写真家のジュールズ・ケイシーさんが、タツノオトシゴの珍しい繁殖行動を撮影した。その"神秘的な映像"が注目を集めている。
👉【映像を見る】「息をのむほど美しい」わずか数十秒だけの繁殖の光景
映像は、オーストラリア・ビクトリア州にある人気のシュノーケリングスポット、ライ・ピアの海中で撮影された。8月5日の投稿には、メスのタツノオトシゴがオスの育児嚢(いくじのう)に産卵する様子が映っている。
ケイシーさんは投稿に「この2匹は数週間前から互いに求愛行動を繰り返していた」「30〜40秒ほどで産卵を終え、それぞれが別の方向に去っていった」「産卵の瞬間を取れたのは非常にまれなことで、興奮した」とつづっている。
さらに8月12日の投稿では、別の個体による繁殖の瞬間をとらえた。海に差し込む日の光に照らされ、神秘的な映像になっている。
これらの映像に、SNSでは「息をのむほど美しい」「何度も繰り返し見てしまう。本当に幻想的」「素晴らしい瞬間をカメラに収めて、私たちにシェアしてくれてありがとう!」などの声が上がっている。

タツノオトシゴは、ヨウジウオという魚の仲間。長くて数日にもなる"求愛ダンス"を経て、メスが卵を産み、オスの育児嚢で受精する。膨らんだオスのお腹から子どもが孵化し、稚魚になるまで育てるため、オスが妊娠しているようにみえる。
そんな珍しい繁殖の瞬間を短期間に2度も目にしたケイシーさん。だが、今回が初めてではない。ケイシーさんは2020年にも、タツノオトシゴの繁殖行動を撮影。動画は10万回近く再生され、大きな反響を呼んだ。