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ブラックフライデー
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足立 光(あだち・ひかる)/株式会社ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO兼マーケティング事業本部長 CCRO(最高クリエイティブ責任者)兼デジタル事業本部長。(YouTube動画より) この記事の写真をすべて見る 第一線で活躍する経営者やマーケターはどんな本を読み、どう実践に生かしているのか。会社と自分を成長させる秘けつはどこにあるのか。そんなプロの仕事術を解き明かす連続講座「ビジネスパーソンのためのマーケティング思考/学びのツボ」がAERA DIGITALとYouTube動画でスタートした。初回のゲストは現在、ファミリーマートでマーケティングやデジタル事業を指揮する足立光さん。数々の現場を経験してきた歴戦のマーケターが極意を語ります。 【写真】歴戦のマーケター足立光氏 * * * ――足立さんはP&Gジャパンを経て、ドイツ系のヘンケル・グループやマクドナルドなど
街頭演説をする立花孝志容疑者 この記事の写真をすべて見る 11月17日、神戸地検の門をくぐる一人の女性がいた。元兵庫県議の竹内英明氏の妻だ。 【写真】再選を目指す知事選で、立花孝志容疑者の「二馬力」選挙の応援を受けたのはこの人 「検事さんにはっきり言いました。立花容疑者には厳罰を下してほしいと伝えました。私ができることは声をあげるだけ。検事さんには、被害者遺族の思いをご理解いただけたと思います」 竹内氏(1月に自死)に関するデマを拡散した名誉毀損の容疑で、「NHKから国民を守る党」党首で元参議院議員の立花孝志容疑者が逮捕されたのが11月9日。立花氏は逮捕当初、竹内氏に関する誤った情報を発言・配信したことは認めながら、 「ニュースソースから聞いたことで、真実相当性がある」 と罪にあたらないという見解を示していた。 しかし、11月14日になって突然、立花容疑者の弁護人である石丸幸人弁護士が自ら
岡田克也氏(撮影/川口穣) 「聞く方に責任がある」という批判は理解できない この踏み込んだ「高市答弁」に、中国は激しく反応した。かねてSNS上に過激な書き込みをすることで知られる薛剣・駐大阪総領事はXに「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬のちゅうちょもなく斬ってやるしかない」と投稿。中国国防部報道官や外交部報道官が次々に「警告」を発しているほか、中国政府は国民に対し、当面の間日本渡航を自粛するよう注意喚起を行った。 日本政府は従来の立場を変えるものではないとしており、18日には外務省の金井正彰アジア大洋州局長が中国外務省アジア局長と北京で協議している。 ――中国の反応についてはどう感じますか。収束のために求められることは。 大阪総領事の投稿は外交官として論外です。また、日中関係が非常に重要であることは両政府が認識しているはずですから、収束に向かわせることは中国自身にも考えてもらいたい。い
『「いきり」の構造』刊行記念トークイベント「『言ったもん勝ち』でいいのか? 〜求められるオチ、無視されるグチ〜」の模様=2025年9月13日、東京・表参道の青山ブックセンター本店(撮影/写真映像部・佐藤創紀) この記事の写真をすべて見る ライターで「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)のパーソナリティーも務める武田砂鉄さんの新刊『「いきり」の構造』(朝日新聞出版)が刊行された。2025年9月13日に東京・表参道の青山ブックセンター本店で開催された公認心理師・臨床心理士の信田さよ子さんとの刊行記念トークイベント「『言ったもん勝ち』でいいのか? 〜求められるオチ、無視されるグチ〜」から、一部をお届けする。 【写真】武田砂鉄と信田さよ子のトークイベントの様子 * * * 武田砂鉄(以下、武田) 9月に刊行した『「いきり」の構造』(朝日新聞出版)の帯に、「どうしてあんなに、自信満々なのか」
岡田氏の質疑に応える高市早苗首相(2025年11月7日) 「これはマズイ発言だと思った」 岡田氏が特に問題視する要人の発言は3つだという。①安倍晋三氏が首相退任後のシンポジウムで述べた「台湾有事は日本有事」という発言 ②自民党副総裁の麻生太郎氏がワシントンで述べた「(台湾有事は)日本の存立危機事態だと日本政府が判断をする可能性が極めて大きい」という発言 ③高市首相が昨年の自民党総裁選の際、討論番組で述べた「(中国による台湾の海上封鎖が発生した場合)存立危機事態になるかもしれない」という発言だ。 ――3つの発言の内容で、どこが問題だと思っていますか。また、海上封鎖の具体的な例を挙げて質問することで明らかにしたかったことは何でしょうか。 3つの発言はいずれも、集団的自衛権を行使できる状況の限定をせずに発言しています。高市氏の発言は「かもしれない」と言っているのでほかの2者と比べればマシですが、
立憲民主党の岡田克也衆院議員(撮影/川口穣) この記事の写真をすべて見る 11月7日の衆議院予算員会での高市早苗首相による「台湾有事」発言が波紋を広げている。立憲民主党の岡田克也衆院議員の質疑に対して、高市首相は「(台湾有事が)戦艦を使って、武力の行使を伴うものであれば、これは“どう考えても”存立危機事態になりうるケース」と答弁した。この答弁に中国は激しく反発し、外交問題に発展している。一方、政権の支持層からは「しつこく聞いた岡田氏が悪い」という批判まで出始めている。当の岡田氏はどのような意図でこの質問をしたのか、そして自身への批判をどう受け取めているのか。本人を直撃した。 【写真】国会で激しい議論をした岡田氏と高市首相はこちら * * * 存立危機事態とは2015年に成立した安全保障関連法で作り出された概念で、「日本と密接な関係にある国への武力攻撃で日本の存立
2024(令和6)年産の米が積まれた店頭。富山県産のコシヒカリは税込み5キロ5378円=米倉昭仁撮影 この記事の写真をすべて見る 米価が高騰して久しい。「米を溜め込んでいる業者がいるのではないか」という疑惑も噴出した。残念ながら、一部において、それは単なるうわさではなかったようだ。 【写真】店頭からコメが消えたのに…在庫はあった【流通の闇】 * * * 店頭に並ぶ「6年産米」 「これも、令和6年産だな」 首都圏の老舗米店の店主、小島敏郎さん(仮名)はスーパーを訪れると必ず、米の棚をチェックする。米の袋を裏返しにして、「販売者」も見る。 最近、不審に思うのは、スーパーの店頭に「令和6年産」の米が目立っていることだ。多くは、卸売り大手の商品だという。 小島さんら米店には、昨年夏から秋にかけて、卸売業者に米を発注しても「在庫はない」と回答された苦しい記憶がある。商品が底をつき、「店を閉め
とやま・かずひこ/1960年生まれ。東京大学卒業後、大手外資系コンサル、政府系の産業再生機構などを経てハンズオン型のコンサル、経営共創基盤(東京)を立ち上げ大手に成長させた この記事の写真をすべて見る 東大生のキャリア選択として支持されるコンサル。日本取締役協会会長の冨山和彦さんは、その人気の理由として「モラトリアムの選択」と指摘する。AERA 2025年11月17日号より。 【一目でわかる】コンサルの職位と年収 * * * 日本のコンサル業界を知り尽くす冨山和彦さんは、コンサルタントを「消滅の危機にさらされるホワイトカラーの筆頭」と評する。その理由と経緯を聞いた。 高度経済成長を経た1970~80年代は、日本が世界を凌駕する「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代だった。 「自信に満ち溢れた日本企業は、コンサルに頼る必要性を感じなかった。だがその後のバブル崩壊、国際競争力を失った『デジ
選挙演説をする立花孝志容疑者 この記事の写真をすべて見る 「NHKから国民を守る党」の党首で元参議院議員の立花孝志容疑者(58)が、自死した元兵庫県議に関するデマを拡散したとして兵庫県警に名誉毀損の容疑で逮捕された事件で11月14日、立花容疑者の弁護人が、罪を認めて元県議の遺族に謝罪し、示談を進める方針を明らかにした。だが、遺族は、「示談を絶対に認めない」と怒りをあらわにしている。 【写真】恩人の偲ぶ会にかけつけた元県議の妻 14日午後、亡くなった竹内英明元県議の妻の姿は東京にあった。妻が立花容疑者を刑事告訴した際の代理人、郷原信郎弁護士と向き合っていた。 郷原弁護士は竹内氏の妻に、こう切り出した。 「立花容疑者の弁護人から、示談をしたいと申し入れがありましたが、どうしますか」 即座に妻は声をあげた。 「ええっ、そんなの絶対にダメ。受けません。絶対にです。断ってください」 そして妻は、 「
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税込み5キロ5000円超えが当たり前になった新米=米倉昭仁 この記事の写真をすべて見る 慢性的なコメ不足から一転、新米が余り始めている。高すぎて売れないのだ。「シャッターを下ろした米屋もある」という。 【コメ問題】なぜここまで値上がりしたのか【徹底解説】 * * * 新米が、売れていないという。 「例年の新米シーズンとは、消費者の動きが全く違います」 首都圏の老舗米店の店主、中村真一さん(仮名)は、そう言って肩を落とした。 「この時期にいらっしゃるお客さんは、例年なら『新米があるなら、買っていこう』と言われることが多いのですが、今年は値札を見て、昨年産の古米を買っていくんです」(中村さん) 店頭に並べられた新潟県・魚沼産コシヒカリの新米は、税込み5キロ5800円、6年産は5キロ4900円。 「6年産の他の米は5キロ4000円台前半です。そういった割安な米から売れていく。新米の販売量
被災地に何千万円を寄付したなんていう行為を100点の「社会的必要」としたら、同僚や顧客の感謝は、8点とか17点ぐらいかもしれません。でも、それは当事者にとっては大切な「社会的必要」です。小さな数字を積み重ねていくことで、私達は未来を生き延びていくのです。 はやてさんは、今、つらくて心に余裕がないから、小さなことに目が届かないのだと思います。 はやてさん。 はやてさんは、まだ45歳です。ここで人生を終わらせるのは、僕はとてももったいないと思います。「普通」とか「社会貢献」なんていう、実体がありそうでないものに振り回されて、苦しみの時間を過ごす代わりに、人生の小さな楽しみを見つけるようにするのはどうでしょうか。 面白そうな小説を読む、ぶらりと当てもない散歩に出る、評判の映画を見る、料理を作ってみる、公営プールで泳ぐ、ハイキングに行く、知らないライブや演劇を見る、図書館に行ってみる。 ささいな、
立憲民主党の安住淳幹事長(撮影/写真映像部・山本二葉) この記事の写真をすべて見る 「自民党もウチも数合わせをやっている。当たり前のこと」――立憲民主党の安住淳幹事長はこう断言して、先の首相指名選挙をめぐる“政局劇”を演出した。首相候補の「有力な選択肢」として国民民主党の玉木雄一郎代表を挙げたことで、政権交代の可能性も一時、現実味を帯びていた。そんな安住氏、率直な物言いにはファンも多い一方で、時に「尊大」「不遜」と批判を浴びることもある。そうした評価を自身ではどう感じているのか。また、政権交代に向けて奔走した“舞台裏”とはどのようなものだったのか。本人を直撃した。 【写真】高市首相を「早苗ちゃん」と呼ぶ立憲民主党議員はこちら * * * ――先の首相指名選挙で野党統一候補として名前を挙げた国民民主党・玉木代表のことを「玉木」と呼び捨てにしたこともありました。はっきりとした物言いがしばし
東浩紀/批評家・作家。株式会社ゲンロン取締役 この記事の写真をすべて見る 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 【写真特集】大物がズラリ!AERA表紙はこちら * * * 3回連続で高市早苗新総理の話をするとは思わなかった。しかし書かねばならない。 10月21日に高市総理が誕生した。憲政史上初の女性首相である。ジェンダー平等を訴えてきたリベラル派は歓迎するものと思われた。 ところが現実には批判が相次いだ。むろん政策の批判はいい。「素直に歓迎できない」との声も保守志向への戸惑いだと理解できる。しかし、就任翌週にトランプ米大統領が訪日したあとの罵詈雑言については全く理解できない。 他国の首脳を笑顔で迎えるのは当然だ。腕を取り、寄り添うこともあろう。ところがその社交に対し、リベラル派から理不尽な攻撃が相次いでいる
TOP 著者一覧 コラムニスト 鴻上尚史 「いつ自殺しようかを考える日々」…500社から不採用となり人生を悲観する40代男性に、鴻上尚史が「とにかく部屋を出る」ことをすすめる理由
鴻上尚史さん(撮影/写真部・小山幸佑) この記事の写真をすべて見る 正社員として務めていた会社がコロナ禍で倒産し、現在はパートとして働いているはやてさん(45)。同世代の友人と比較して「普通」の幸せに遠くおよばない自分自身を「必要のない人間」だと語ります。そんなはやてさんに鴻上尚史が伝えたいこととは──。 * * * 【相談273】 500 社から不採用。社会的に「必要のない人間」である私。(45歳 男性 はやて) 私は現在45歳、パートで働いています。30歳の時にリーマン・ショックで会社が倒産、第二次就職氷河期に突入し、正社員枠が全くなく、37歳の時になんとか入った会社は40歳になった年にコロナで倒産。40歳ということもあり、都道府県・職種を選ばず500 社受け、どこにも受からず、今パートで細々と働いています。 周りの友人は管理職になっていたり、結婚して子どももいたりと「普通」の
送検される立花孝志容疑者 この記事の写真をすべて見る 11月9日に名誉毀損(きそん)容疑で兵庫県警に逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党(NHK党)」党首の立花孝志容疑者(58)は10日、送検された。斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ疑惑を百条委員会メンバーとして調査していた元県議の竹内英明さん(当時50)について、昨年12月に「警察の取り調べを受けているのは間違いない」などと発言したことや、竹内さんが自死した直後の今年1月に「どうも明日逮捕される予定だったそうです」などと虚偽情報をSNSに投稿したことで、竹内さんの名誉を傷つけた疑いがある。7年半にわたりNHK党の活動を追い続けてきた「選挙ウォッチャーちだい」氏は、「逮捕は本人にとって予想外だったはず」と語る。 【写真】ナタで襲われてもマイクを離さない立花容疑者 * * * 7年前の首長選でNHK党議員が市民メディアに暴行したことを
作家、コラムニスト/ブレイディみかこ この記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニストのブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 【写真特集】大物がズラリ!AERA表紙フォトギャラリーはこちら * * * ブレア元首相の名演説の数々を書いた人物として知られるアラステア・キャンベルが、人気上昇中の左派の政治家のスローガンを絶賛している。それは「Make Hope Normal Again(希望を再び普通のものにしよう)」。極右勢力が使う「Make Britain Great Again(英国を再び偉大にしよう)」をもじったものだ。 このスローガンを使っているのは43歳の緑の党の新党首、ザック・ポランスキーだ。彼が9月に選任されて以来、緑の党の党員数は飛躍的に増え、すでに保守党を抜いた。支持率も15%に達し
今年10月の秋田県におけるクマによる人身被害は過去最悪となった=米田一彦さん提供 この記事の写真をすべて見る 10月28日、秋田県の鈴木健太知事は、小泉進次郎防衛相に自衛隊の派遣を要請した。クマによる人身被害が拡大しているためだ。自衛隊を派遣すれば、クマ被害を食い止めることはできるのか。 【写真】猟銃は自衛隊の小銃より威力が上だ。クマを警戒する「ヒグマ防除隊」隊長 * * * 自衛隊要請も「駆除は難しい」 秋田県におけるクマによる人身被害は、10月(26日時点)だけで35人。過去最悪の数字を記録した。 鈴木健太知事は28日、「状況はもはや県と市町村のみで対応できる範囲を超えており、現場の疲弊も限界を迎えつつある」として、防衛省で小泉進次郎防衛相に「クマ被害に対する自衛隊派遣要請」文書を手渡した。 鈴木知事は元自衛隊員だ。京都大学法学部を卒業後、2000年に陸上自衛隊に入隊。東ティモ
東京工業大学の益一哉学長(大学提供)この記事の写真をすべて見る 男ばかりのイメージがある理系大学が変わりつつある。 【超速報ランキング】東大合格者数トップ20。上位に食い込んだ名門女子校とは? 国立トップ校の一つである東京工業大学は学校推薦型選抜や総合型選抜入試に「女子枠」を導入し、女子学生を増やしていく方針を決めた。「女子優遇」との批判もあるが、「理系女子」が増えれば社会が変わるかもしれないとの希望からだ。 * * * 東京都立大学4年生の太田葵さん(22)はシステムデザイン学部に所属し、さまざまな知識のつながりを構造的に示す「知識グラフ」を用いた研究をしている。 春からは大学院に進学予定で、将来的には人とともに料理をはじめとする家事を行うロボットなどのシステムを作ることが夢だ。 理系だった父親の影響で、幼いころから科学に親しんできた。小学1年生でコンピューターを使いこなし、中学2年
事件直後、手製の銃を持っていた山上被告(右)は、SPに取り押さえられた この記事の写真をすべて見る 2022年7月、参院選の応援演説中の安倍晋三元首相を銃撃して殺害したとして逮捕・起訴された山上徹也被告(45)の公判が10月28日、奈良地裁ではじまった。この日の初公判では、検察側が事件が山上被告の単独犯であることや、山上被告が銃をネットで購入しようとしてカネをだまし取られ、自分で銃を作るようになった様子などが明らかにされた。来年1月21日の判決まで、18回の審理が行われる。 【写真】事件直前、応援演説をする安倍元首相 事件後、3年3カ月ぶりに公の場に姿を見せた山上被告は、長髪を後ろで束ね、覇気のない表情だった。裁判官から安倍元首相を銃撃した起訴内容の認否について問われると、消え入るような小さな声で、 「すべて事実です。私がしたことに間違いありません」 と認めた。 「単独犯で協力者はいない」
甥の山上徹也被告の初公判を前に取材に応じた山上東一郎さん=2025年10月27日、大阪市(photo 古田真梨子) この記事の写真をすべて見る 安倍晋三元首相(当時67歳)を銃撃し、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判が28日から奈良地裁で始まった。傍聴券を求める長蛇の列からも関心の高さがうかがえるが、山上被告一家を支えてきた伯父の元弁護士・山上東一郎さん(80)は何を想うのか。初公判を前に話を聞いた。 【写真】山上徹也被告の初公判の傍聴券を求め、抽選に並ぶ人たちの長い列ができた * * * 事件から3年以上が過ぎて、ようやく初公判。公判前整理手続きに2年9カ月もかかるとは思っていませんでした。ずいぶん時間がかかったな、という印象です。 傍聴に行くつもりはありません。裁判の本番は高等裁判所での二審からだと思っているということもありますし、特に声もかかり
閣議に臨む高市早苗首相=2025年10月28日午前8時、首相官邸 この記事の写真をすべて見る 作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は女性政治家たちとその道のりについて。 【写真】トランプ大統領と握手する高市早苗首相 * * * 日本のリーダーに女性が就いた。 私は自分が生きている間に女性の総理大臣を目にすることがあるのかどうかすら怪しいな……と思っていたので、「意外に早かった!」という思いでいる。心の準備が出来ていなかった。そして高市さんの政治信条がどんなものであれ(私は維新との連立・高市内閣の面々に不安しかありません)、この国で女性がトップに立つまでの道を思うと……どれだけの苦労があったのだろうと考えずにはいられない。声を出せば叩かれる。男と同じことを言っても軽く見られる。男と同じことを言っただけで罵倒される。男と同じ振る舞いをしたら排除される。なめられ、蹴られ
いまは父と「いい距離感」と語る田代まさしさんの息子、タツヤさん(撮影/國府田英之) この記事の写真をすべて見る 元タレント田代まさしさんの長男・タツヤさん(42)は、覚醒剤に溺れた父が二度目の服役を終えリハビリ施設に入ったころから、「薬物依存」について学び始め、当事者家族として父と向き合うようになった。最近はSNSで依存症の情報を発信しているが、時に心無い言葉や中傷を浴びることも。「本人と家族が依存症を認めて、初めて前向きになれる」。そう話すタツヤさんの願いとは(全2回の2回目)。 【写真】最近のまさしさんとタツヤさん。自然体で接している * * * 励ますつもりで「もうやっちゃだめだよ!」 2004年に覚醒剤で2度目の逮捕となり実刑判決を受けたまさしさん。08年に出所後、タツヤさんは父を救おうと懸命に寄り添った。 「もう(覚醒剤を)やっちゃだめだよ!」 励ますつもりで、そんな言葉をか
作家、コラムニスト/ブレイディみかこ この記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 【写真特集】大物がズラリ!AERA表紙フォトギャラリーはこちら * * * 英紙ガーディアンは左派の新聞だから、英保守党の党大会後にはいつも批判記事が出る。だが、今年は違った。「保守党の崩壊を楽しんでいる? わかるが、それは間違っている」「自分がこんなことを言うとは思わなかった。保守党が救われることを願おう」等の見出しが並んだ。 ベテラン左派ライターが「英国には保守党が必要だ」と書くような異常な事態である。Ipsosの9月の調査で、保守党の支持率は14%。右派ポピュリストのリフォームUKに20ポイントも差をつけられ、党大会を通夜に喩えた新聞もある。 「保守党がもっと悪いものに
人を「育てる」のは失礼? 福原さんが指摘するのは、この「自己研鑽」の意識がアメリカでは非常に強いという点だ。 「エンジニアがチームから外されたエピソードの記事を書きましたが、これに対する反応で興味深かったのは『人材育成の観点ではどうなのか?』というものです。仕事ができないからといってチームから外してしまっては、人材を育てられないのではないかと。 しかしアメリカには、そもそも『人を育てる』という概念があまりありません。エンジニアなど一部を除けば、アメリカの大手企業は、新卒入社の入口が狭いことがほとんどです。知り合いのプロダクトマネージャーを見ても、多くは誰も知らないような会社を3~4社経験してから大手に来ています。大人を“育てる”という発想自体が失礼、という感覚もありますね。 小さいところであれば、経験の浅い人を求める企業はあります。そういったところで経験を積めば、大きな企業は教育コストをあ
9月中旬に、蕨駅前で行われた街頭演説(photo 野村昌二) この記事の写真をすべて見る 中東のトルコなどで迫害を受け、日本へ逃れてきたクルド人が多く暮らす街、埼玉県の川口市と蕨市。いま、かつてないほど差別やヘイトが深刻化している。そんななか、JICA(国際協力機構)が国内4市をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定したものの、大炎上の末に撤回に追い込まれる事態も発生。人口減少が進む日本社会を支える存在になりつつある外国人。彼らを取り巻く環境でいま何が起きているのか。 【写真】「支援団体に届いたクルド人への脅迫メール」はこちら * * * 9月中旬、夜7時。埼玉県南部の蕨市。帰宅する人たちでにぎわうJR蕨駅前のロータリーで、街頭演説が行われた。主催したのは保守・愛国系の政治家。「日本人ファースト」と書かれた街宣車に乗って叫んだ。 「クルド人やアフリカ人、インド人以上にヤバいやつらが入
アメリカのIT企業で働くプロダクト・マネージャーの福原たまねぎさん(撮影/写真映像部・上田泰世) この記事の写真をすべて見る 仕事ができないとクビにされる――そんなイメージもあるアメリカの過酷な競争社会。その現実を目の当たりにした日本人の記事が、話題になった。高いプレッシャーのなかで、どのようにして仕事に向き合っているのか? 外資系IT企業のアメリカ本社でプロダクト・マネージャーとして働く、福原たまねぎさんに聞いた。<【前編】就活失敗、文系卒から32歳でアメリカIT企業に就職 1日16時間勤務を経てUS本社に行くまでの半生>から読む 【写真】高いプレッシャーのなか、アメリカで働く福原たまねぎさん * * * 「アメリカで働いて感じるのが、“たかが仕事”というマインドです」 福原たまねぎさんはそう話す。 外資系IT企業の日本支社に6年間勤め、 アメリカ本社に転籍して今年で4年目になる。
立憲民主党の辻元清美参院議員/撮影:山本二葉(写真映像部) この記事の写真をすべて見る 10月21日、自民党の高市早苗総裁(64)が憲政史上初の女性首相に選ばれた。高市氏と20代からの付き合いがある立憲民主党の辻元清美参院議員(65)は、ともに女性政治家として歩んできた「戦友」の姿をどのような思いで見ているのか。インタビューに応じた辻元氏の口からは、「あんた、しっかりしいや!」と高市氏への渾身の喝が飛んだ。 【写真】高市氏に対し、「やっぱりあんたは昭和の女やったんかー」と笑う辻元氏はこちら * * * ――10月4日の自民党総裁選で高市氏が勝利した際、辻元さんはXのポストで「高市さん、ガラスの天井をひとつ破りましたね」と祝意を示しました。今回、総裁のみならず首相にまで登りつめた高市氏の姿に何を思いますか。 ものすごい努力があってこその結果でしょう。総裁選出後に公明党が連立を離脱したとき
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