米プロアメリカンフットボール(NFL)の優勝決定戦で、アメリカ最大のスポーツの祭典である「スーパーボウル」。

プエルトリコ出身のバッド・バニーは「アメリカ合衆国だけがアメリカではない」と、ラテンアメリカ文化への強いリスペクトを示し続けてきた。
歌詞もスペイン語にこだわり、2022年のアルバム『Un Verano Sin Ti』は全編スペイン語のアルバムとしてアメリカのビルボード史上初の年間1位を記録している。
バッド・バニーのハーフタイムショー出演の知らせにファンからは歓喜の声が寄せられた。
一方で、バッド・バニーは米移民・関税執行局(ICE)による移民の取り締まりに反対の姿勢を示していたという背景から、一部から驚きの声も上がっている。
バッド・バニーは、今年11月から予定されている世界ツアーについて、自身のコンサート会場が移民摘発の場になることへの懸念から、アメリカでの公演を控える決断をした。

保守派の一部からは反発の声が寄せられ、政治的議論に発展している。
政治コメンテーターのベニー・ジョンソン氏はXで、バッド・バニーについて「熱烈なトランプ嫌悪者、反ICE活動家、 英語の楽曲は一切なし」と語り「NFLは年を追うごとに自滅に向かっている」と不満をあらわにした。
バッド・バニーの起用に苦言を呈する人々に対し、ネットではこんな意見が。
💬「NFLはUSAファン(トランプ支持者)なんて気にかけていないよ」
💬「(外国人を起用するなという意見に対し、バッド・バニー出身地の)プエルトリコってアメリカ領だけどね」
また、スポーツと音楽の一大イベントが政治的論争の場になっていることを嘆く声もあった。
💬「ハーフタイムショーは本物の音楽を称えるものだったのに、今や政治的パフォーマンスの場にになってしまった」
💬「『政治的パフォーマンス』にならないように、白人歌手を起用しろってこと?」
💬「バッド・バニーのハーフタイムショーは大規模な『反ICE集会』になる予感……」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:岡崎駿佑