この問題、ちょっとおかしい……。
ある保護者が、幼稚園児の子どもが持って帰ってきたプリントを掲示板に投稿しました。
そこに印刷されていたのは、アルファベットを順番に書くという問題です。
「ABCの歌」どおりに書いていけば簡単に終わりそうですが、保護者はプリントの6行目で、ある違和感に気づきました。
英語圏で人気の掲示板「Reddit」に投稿されたのは、あらかじめ印字されたアルファベットをヒントに、子どもが空欄に入る文字を考えるという問題。
「ABC」の次の空欄には「D」そして「E」と印字されたマス目のとなりには「F」を記入します。
そのため、マス目の数はアルファベットと同じ26個のはず。しかしプリントには、36文字分のマス目が印刷されています。
その理由は、途中で同じアルファベットが繰り返されているから。
5行目の最後に書かれた「X」までは、アルファベットが「ABCの歌」の順番どおりに並んでいますが、次の行の1マス目には「K」、最後のマス目には「P」が印字されています。
さらに7行目は、Pの次に来るはずの「ST」が飛ばされ、「U」からはじまっています。
どうやら、この問題は曲の順番通りに問題を埋めていいというわけではないよう。
園児には、前後のアルファベットを見ながら正しい文字を推測することが求められます。
意表をつくかのような出題内容に、掲示板には好意的な意見が寄せられました。
💬「いいですね。予想外のことが起きたときに、どう問題解決をすればいいかを考えられるようになる。あえて複雑な問題を出すののは、いい教育だと思います」
💬「一生役に立つスキルですよね。私の仕事は単純な書類作業で、内容の9割は同じです。ですが例外が起きることもありますし、そのときは、しっかりと頭を回さないといけません。子どもたちにも、注意力は必要です」
💬「小学校で働いていて思うのですが、子どもたちが得意なのは、合理的かつ論理的に考えるよりも、型通りの答えがある問題。『12の次の数字は?』って聞いたら、1から数えてから答えるんです。アルファベットも同じ。こういうエクササイズ問題をしていると、1曲丸ごと歌う必要がなくていいですね」
💬「うちの子の先生も、同じような問題を出していました。ただ記憶しているだけではなく、実際に考えているかを確認できるんです」
一方で、「頭がグルグルする」「私より幼稚園児のほうが賢いかも……」といった声も寄せられました。
