ついに『日本ハム』正式に

パ・リーグ首位争いをする日本ハムが黄金期を目指し、ついに「第二の大谷翔平育成プログラム」を正式に発動させる。その対象者はドラフト1位ルーキーの柴田獅子(れお)だ。
柴田は7月30日に行われたイースタン・リーグ公式戦の楽天戦(鎌ヶ谷)に、7番DHでスタメン出場し、4打数2安打5打点と大爆発。チームの勝利に大きく貢献した。翌31日の同カードにもスタメン出場している。
ここまでファームでは44試合で打率1割6分7厘、2本塁打、18打点だが、高卒ルーキーながら、その才能の片鱗を見せている。
振り返れば7月26日のロッテ戦(エスコンフィールド)では投手として1軍デビューし、3回を投げて無安打3奪三振の完全投球。大谷翔平を彷彿させる投打二刀流に、球団はかつて大谷を作り上げた「育成プログラム」を推し進める方針を固めた。
地元・北海道のマスコミ関係者が内情を語る。
「日本ハムには当初入団に難色を示していた大谷翔平を翻意させた、育成プログラムが存在します。大谷が渡米を決めた際には、そのノウハウをエンゼルスに伝授したほど。大谷がメジャーに行ってからは埃をかぶっていましたが、今がそれを引っ張り出す時でしょうね」
幸いにも、大谷を育て上げた当時の監督・栗山英樹氏が、チーム・ベースボール・オフォサー(CBO)として、球団に残っている。これは球団の基盤と編成を強化する役職だ。現在、柴田は打者としては2軍でプレーしているため、新庄剛志監督以下1軍の首脳陣はなかなかプレーを見る機会はないが、技術面は2軍スタッフが担う。精神面のケアなどは栗山氏が実体験をもとに、北海道と鎌ヶ谷を往復してアドバイスを送れる立場にある。
新庄監督は、かつて野村克也監督が指揮を執った阪神在籍時、二刀流に挑戦した経験がある。新たな「大谷翔平」の誕生は大歓迎だろう。スポーツ紙デスクも大賛成で、
「柴田には全ての環境が整っているといっていい。第二の大谷が誕生すれば、興行面でも大いにプラスになるでしょうね」
MLBでもNPBでも、大谷以外の二刀流選手は近年、誕生していない。「ストレートは150キロ出るし、打撃にはパンチ力がある」と評価される柴田が、大きな可能性を秘める存在であることは間違いないとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部