ギネス世界記録公式SNSが9月2日、1本の動画を投稿。「レゴブロックの上を裸足で100m走る」最速記録を達成した女性を紹介しました。
ギネス世界記録によると、「レゴブロックの上を裸足で100m走る」最速記録は、1月16日にニュージーランド・クライストチャーチで達成されました。
挑戦したのは、ニュージーランド在住で2児の母であるガブリエル・ウォールさん。タイムは24.75秒で、審査を経た9月、正式にギネス世界記録として認定されました。
9月3日に当時の映像が公開され、これまでに約770万回再生されました。
動画には、声援を受けながらガブリエルさんが猛ダッシュする姿が映っています。
途中で少しバランスを崩したものの、見事に完走。走り切ったガブリエルさんは、笑顔を見せました。
コメント欄には、「リビングにいるときの私みたい😂」「お母さんのオリンピック競技みたいだ」「でもなんで……?」「これはただの悪夢だ」といった声が寄せられています。
また、スポーツウェアメーカー「アディダス」の公式アカウントからは「次は、私たちから靴をプレゼントさせてください😬」といった冗談まじりのコメントも投稿されました。

レース後、ガブリエルさんは、カナダのラジオ番組『As It Happens』のインタビューで、ギネス世界記録への挑戦について語っています。
レース2カ月前から、ほとんどの時間を裸足で過ごすことで、トレーニングしてきたそうです。
「去年の11月ごろから、ずっと裸足で過ごしていました。大事な仕事の会議以外はほとんどずっとです」
「クリスマスのパーティーも裸足で行きましたし、兄の結婚式も裸足でした」
「自宅のガレージに、子ども用のプールを置きました。そこに練習用のレゴを入れ、歩き回ったり足踏みしたりして、トレーニングしました」
「目を閉じて、自分自身に『これはレゴではなく、ぶどうだ。自分はワインを作っているんだ』と言い聞かせていましたね」
挑戦のきっかけは、数年前にがんの疑いがあったことでした。
検査の結果、異常はみつかりませんでしたが、その経験が人生を見つめ直すきっかけになったといいます。
「やりたいことリストを見直して、子どもたちと一緒に取り組むプロジェクトとしてギネス世界記録に挑戦したらおもしろいと思ったんです」
「でも、18歳未満は世界記録には挑戦できなくて……結局、私だけがやることになりました」
ガブリエルさんは、「子どもがいる家庭でレゴを踏んだ親はみんな、世界チャンピオンですよ」と締めくくりました。
ニュージランドのニュースメディア「Stuff」には、ゴールした瞬間の気持ちを語っています。
「自分が思っていたより、速く走れました。とても素晴らしい達成感でしたね。友人や家族が応援してくれて、ゴール地点で一緒に喜んでくれたことで、その瞬間はさらに特別なものになりました」