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ダイエットを始めて3ヶ月。 食事の量を減らすようになった。 ある日の夕食。 いつもより少なめにご飯をよそうと、母が言った。 「え、それだけ?もったいないじゃない」 その一言が、心に引っかかった。 母にとって「もったいない」は、食べ物を大切にする気持ち。 でも私にとっては、「もっと食べろ」というプレッシャーに聞こえた。 「お腹いっぱいだから」と答えると、 「若いんだから、ちゃんと食べなきゃダメよ」と続く。 母は心配してくれているんだと分かってる。 でも、その優しさが今の私には重かった。 祖母はもっと直接的だった。 「そんなに食べないで、体壊すわよ」 「もともと細いんだから、ダイエットなんてしなくていいのに」 私が「細い」? 鏡を見るたびに、自分の体型が気になっているのに。 家族の言う「細い」と、私の感じる「太い」は、こんなにも違うんだ。 弟は無邪気に言った。 「姉ちゃん、最近機嫌悪くね?」
スマホの写真フォルダを整理していたら、3年前の写真が出てきた。 友達との旅行の写真。 海辺ではしゃいでいる私。 満面の笑みで、楽しそうに笑っている。 そして、今より明らかに太っている。 「あの頃の私、こんなに太ってたんだ…」 最初はそう思った。 でも、写真をよく見ると気づいた。 表情が、今の私とは全然違う。 あの頃の私は、体型なんて気にせずに、 心から楽しんでいたんだ。 今の私は、確かに痩せた。 でも、写真を撮られるのが嫌になった。 「角度が悪いと太って見える」 「この服、体のラインが出すぎてる」 友達と遊んでいても、どこか頭の片隅で、 自分がどう見えているか気にしている。 スマホを持つ手が震えた。 涙が出てきた。 私は何のためにダイエットをしたんだろう。 幸せになるため? でも、昔の方が幸せそうに笑っている。 綺麗になるため? でも、今の私は鏡を見るたびに欠点を探している。 母に電話をか
念願の Sサイズが着られるようになった。 ショップで試着して、ファスナーがスッと上がった時、 思わず声が出そうになった。 「やった、入った!」 でも、鏡の前で立ち尽くした。 確かに着られる。 でも、なんか違う。 体のラインがはっきり出すぎて、 なんだか落ち着かない。 店員さんは言った。 「お客様にぴったりですよ!」 でも、私は不安だった。 「これ、外で着て歩けるかな…」 結局その服は買わなかった。 家に帰って、クローゼットを開けた。 痩せたら着ようと思って取っておいた服たち。 試着してみると、確かに入る。 でも、しっくりこない。 「痩せたら絶対これ着るんだ」と思っていた服が、 今の私には似合わない気がした。 友達のF子に相談してみた。 「私もそれあった!」とF子は笑った。 「痩せたら着たい服って、理想の自分が着る服なんだよね」 「でも実際痩せても、自分は自分のままだから」 その言葉に、ハッ
仕事帰り、お腹が空いてコンビニに寄った。 「何か買おう」 そう思って入ったのに、30分経っても決められなかった。 サラダチキン? でも昨日も食べた。 サラダ? でも物足りない。 おにぎり? でも炭水化物だし… パン? 絶対ダメ。 お弁当? カロリー高すぎる。 カップ麺? 論外。 棚の前をウロウロして、 商品を手に取っては戻す、を繰り返していた。 店員さんの視線が気になり始めた。 「この人、何してるんだろう」って思われてそう。 結局、何も買えずに店を出た。 お腹は空いたまま。 心は疲れたまま。 家に帰って、冷蔵庫を開けた。 中には何もない。 また泣きそうになった。 「何でこんなことになってるんだろう」 食べたいものを、素直に選べない。 お腹が空いているのに、食べることが怖い。 昔はこんなじゃなかった。 コンビニに寄ったら、好きなものを買って、 美味しく食べて、それで終わりだった。 いつから、
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