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「優れた遺伝子」人気女優のCMコピーが物議でネットでは論争「プロパガンダ」の声も

    人気女優を“過度に性的に描いている”、CMが物議→ブランド公式SNSには不快感

    ファッションブランド「アメリカン・イーグル」が、俳優シドニー・スウィーニーを起用した広告を発表。「言葉遊び」を用いた広告のキャッチコピーが大きな論争を生んでいる。

    米アパレルブランド「アメリカン・イーグル」が、2025年秋のキャンペーンを実施。その広告キャッチコピーが物議をかもしている。

    アメリカン・イーグルは、ドラマ『ユーフォリア』や『ホワイト・ロータス』のシドニー・スウィーニーを広告塔として起用。

    Sydney Sweeney has great jeans(=シドニー・スウィーニーは素晴らしいジーンズを持っている)」というキャッチコピーで、広告を展開している。

    これは「 jeans(=ジーンズ)」と「genes(=遺伝子)」の発音が同じであることを利用した言葉遊び。

    「Sydney Sweeney has great genes(=シドニー・スウィーニーは優れた遺伝子を持っている)」とも読めることから、キャッチコピーは物議をかもした。

    Sydney Sweeney is redefining denim 🔥

    From “Euphoria” to American Eagle’s “Great Jeans” campaign she's rocking it. pic.twitter.com/jGVZHcd4U2

    — Homo erectus (@Erectusvibes) July 24, 2025
    @Erectusvibes / Via Twitter: @Erectusvibes
    問題となった広告

    広告動画は、視聴者の視線をシドニーの胸元に誘導する演出だ。シドニーが「私の身体は遺伝子によって決まっている」と言うと、カメラのフォーカスが顔に戻る。

    また別の広告では、横たわったシドニーがジーンズのファスナーを上げながら「遺伝子は親から子へと受け継がれ、瞳の色、性格、そして髪の色といった特徴を決定づけます。私のジーンズは青です」と語った。

    これらの広告は現在、アメリカン・イーグルの公式SNSからは削除されている。

    広告をめぐり、アメリカン・イーグルの公式SNSには批判が相次いだ。

    衣服の広告において、シドニーの身体が過度に性的に描かれている点を指摘する声も多い。

    さらに問題視されたのが「great genes(=優れた遺伝子)」という表現だ。

    あるユーザーは、白人で金髪・青い目のシドニーをモデルに起用し、「私は良いジーンズ(=良い遺伝子)」と繰り返し伝えるこの広告のメッセージに、不快感を示した。

    💬「金髪で青い目の白人女性が『良いジーンズ(=良い遺伝子)』と何度も繰り返すなんて、今の時代には警戒すべきサインだ」

    「しかも『ジーンズ(遺伝子)は親から子に受け継がれる』と説明までしてる。このCMは意図的だ」

    「『そんなに深読みすることじゃない』って言われるかもしれないけど、いや、深いんだよ。だからこそメディアリテラシーが重要だ」

    一方で、このキャンペーンに寄せられた批判に対して、「行き過ぎた指摘ではないか」と疑問を投げかける声もある。

    💬「うまく伝わるかわからないけれど、『シドニー・スウィーニーって可愛いよね』というだけの、ダジャレが入ったジーンズの広告だと思う。それを『白人至上主義の隠れたプロパガンダ』だと思うなら、スマホを置いて休んだほうがいいよ」

    アメリカのファッションブランド「カルバン・クライン」が、1980年に発表したジーンズの広告と比較する声も寄せられた。

    当時、俳優ブルック・シールズが「人生の秘密は遺伝子コードの中に隠されている。遺伝子は個人の特性を決定づけ、それを次の世代に受け継ぐうえで基礎となるもの」と語っていた。

    どちらの広告も横たわりながらジーンズを履くシーンから始まっており、オマージュを指摘する声もある。

    公開された当時、シールズ氏はまだ15歳だったこともあり、この広告も物議をかもした。

    特に問題となった「私とカルバン(のジーンズ)の間に何があるか知りたい?何もないわ」というセリフに込められた性的なニュアンスについては、シールズ氏本人が「当時はウブだった」と振り返っている

    アメリカンイーグルのプレスリリースによると、今回のキャンペーンで発売される「The Sydney Jean」を購入すると、その売り上げが家庭内暴力の被害者支援団体に寄付されるという。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:岡崎駿佑