「オモチャの銃」として流通していた商品が、実は本物のピストルと同様に実弾を発射できる機能を持っていた。そんな驚くべき事態を受けて、全国の警察が回収を呼びかけています。

クレーンゲームの商品として流通「リアルギミックミニリボルバー」とは?
朝日新聞デジタルによると今回、回収が呼びかけられている銃は「リアルギミックミニリボルバー」。全長約12cmのプラスチック製。同じくプラスチック製の弾8個が付属し、弾を込める弾倉と銃身が貫通するなど、実弾を発射できる構造。クレーンゲームの商品として流通していたそうです。
警察庁は7月17日、「この度、新たに国内で流通している海外製の玩具拳銃が真正拳銃と同様の発射機能を有していることが確認されました」と公式サイトで報告。
「この拳銃を輸入・所持・販売等することは違法です。お持ちの方は、速やかに回収期間までに最寄りの警察署まで届け出てください」と呼びかけています。回収期間は2025年12月31日までとなっています。
他にも16種類! 違法な「玩具と称した真正拳銃」が確認されていた
実はこうした実弾を発射できる「オモチャの銃」は「リアルギミックミニリボルバー」だけではありません。
警察庁では今回の銃が発覚する前から「インターネット通販サイトで販売されている海外製玩具拳銃の一部には、真正拳銃と同様の発射機能を有する違法な製品が確認されており、これまでに少なくとも16種類を把握しています」と説明。画像付きリストを発表しています。
これらは「玩具と称していても真正拳銃に該当し、国内で所持した場合は犯罪となり、また、国内で販売する行為も犯罪となります」と警戒を呼びかけています。
家庭内にオモチャの銃を持っている方は、実弾が発射可能でないかリストを確認することをお勧めします。