APIキーの管理は、生成AI時代のエンジニアにとって生命線です。 個人開発や学習目的では「とりあえず動けばいい」で済ませがちですが、組織でAPIを運用する場合、一晩で数千ドルの被害が発生する可能性を、身をもって体験しました。 2025年8月2日、私は地獄を見ました。Slackを確認すると、開発チームから「OpenAI APIが使えなくなった」という報告が。管理画面を開いた瞬間、血の気が引きました。 クレジット残高: -$3,700.76 前日まで +$1,700 あったはずの残高が、一瞬にして マイナス5,400ドル以上の変動。月額制限を$2,500に設定していたにもかかわらず、です。 本記事では、実際に起きたAPIキー漏洩事件の全貌、OpenAIサポートとのやり取り、そして同じ被害を防ぐための具体的な対策を共有します。 事件の概要 発覚の経緯 2025年9月2日 16:46 JST、突然