ヘストン容疑者は、3月から7月にかけて「ヘストン・ジェイムズ」の名でTikTokに迷惑系動画を投稿してきた。
なかには、従業員の制服を着用して店に入ると「クレームが来ている」「本社から派遣された」と語り、大勢の仲間とともに“いたずら”をするという動画もある。
ヘストン容疑者の動画には、10人を超える仲間が出演しており、集団で現場に押し寄せる。自動車修理工場では工具を手に車の下に潜り込み、飲食店では店内に客がいるにも関わらず、勝手に清掃作業を始めるといった様子が映っている。
従業員が退出を命じても聞く耳を持たず、現場に混乱を招いた。
地元当局は、SNS上での迷惑行為が現場に与える影響の深刻さを訴えた。
「これらの動画は“おもしろいゲーム”に思えるかもしれないし、数百万回もの再生回数を集めています」
「インフルエンサーたちは、この再生回数から大金を稼いでいるのです」
「ですが、職場や(仕事に関わる)人々、そして日々の業務に支障をきたしています。だから、こうした行為は犯罪になるんです」
一方で、SNS上には「#freeHestonJames(ヘストン・ジェイムズを釈放しろ)」といったハッシュタグが出回っている。
160万人にフォローされていたTikTokはすでに削除されているが、インスタグラムとYoutubeは公開されたままだ。