米ニュージャージー州の保護施設で暮していたおばあちゃん犬「ナイラちゃん」に、新しい引き取り手が決まりました。
ナイラちゃんは、なんと2094日も同施設で過ごしていたそう。元気な姿で新しい住処(すみか)へと向かう様子に、祝福の声が寄せられています。
これまでナイラちゃんが暮らしていたのは、「ハミルトン・タウンシップ動物保護・譲渡センター」です。
同施設は9月6日(現地時間)、「2094日越しに、つまり5年と8カ月を経て、ナイラが施設を離れることが決まりました!」と、公式SNSで発表。
続けて、新たな住処(すみか)である非営利団体「ハイト・オブ・ホープ・レスキュー」に向けて、「ナイラを保護施設から連れ出してくれてありがとう」「ナイラが5年間経験できなかった愛とケアを与えてくれることに、感謝します」とつづりました。
同施設は、ナイラちゃんをレッドカーペットでお見送り。この様子に、「本当にうれしいお知らせです!」「とても幸せな気持ちになりました!」「おめでとう! 新しい家を楽しんでね」など、温かなコメントが寄せられています。
引き取り手である「ハイト・オブ・ホープ・レスキュー」は、保護施設と同じニュージャージー州で、シニア犬の保護やリハビリテーション、里親探しなどを行う団体。
シェルターで長期間過ごしている犬や、飼い主が高齢や健康上の理由で飼育を続けることが難しくなった犬を優先的に保護してきました。
12歳の“おばあちゃん”に相当するナイラちゃんにとって、ぴったりな場所です。
同団体は9月7日、引き取り後のナイラちゃんの写真を公式Instagramに公開。
ぬいぐるみをくわえたり、ベッドに寝そべったりして、悠々自適に過ごしているようです。
ニュージャージー州保健局によると、2025年に同州の動物保護施設が収容した動物は4万1219匹。
このうち2万2840匹が新たな飼い主に譲渡され、6582匹が元の飼い主のもとに返還されました。しかし、依然として3535匹が殺処分となっています。
日本を含め、各地で里親探しの促進や動物保護の取り組みが進められていますが、動物保護をめぐる課題は殺処分数だけではありません。
保護犬・保護猫のマッチングサービス「ペトコトお結び(OMUSUBI)」が行った調査では、殺処分数が減少した後も「現場の課題は減っているのか」との問いに対し、76%の保護団体が「変わっていない」または「むしろ増えていると感じる」と回答しました。
背景には、行政の対応不足、飼い主からの保護依頼の増加による対応の複雑化、シニアや病気を抱えた犬・猫の譲渡の難しさなどがあります。

