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道路を占拠する“巨大生物”。タスマニア島で<strong>人気</strong>の暴れん坊、政府職員は対応に苦慮
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道路を占拠する“巨大生物”。タスマニア島で人気の暴れん坊、政府職員は対応に苦慮

オーストラリアのタスマニア島に、“大きな暴れん坊”が出没しました。道路で眠って交通渋滞を引き起こしたり、車止めポールをなぎ倒したり。安全な場所への誘導を試みる政府職員も対応に苦戦しています。

オーストラリアのタスマニア島に、“大きな暴れん坊”が出没しました。

道路で眠って交通渋滞を引き起こしたり、車止めポールをなぎ倒したりと、町は少し困った状況です。

イメージ写真(Tas3 / Getty Images)

現地の人気者、ミナミゾウアザラシのニールくん

オーストラリア南東部のタスマニア島で、今やすっかり人気者となっているのが、ミナミゾウアザラシのニールくん。2020年に同島のセーラム湾で生まれました。  

タスマニア州政府によると、ミナミゾウアザラシは普段、海で生活をしていますが、換毛や休息のために、1カ月ほど陸地に戻ってくることがあるそう。

同エリアでは、毎年平均12頭のミナミゾウアザラシが目撃されています。

そのなかでも特に有名なのが、ニールくん。人が暮らしているエリアで自由気ままに過ごす様子が、TikTokアカウント「Neil the Seal」で紹介されてきました。

浜辺をのんびり歩き回るだけでなく、車に寄りかかったり、ときには車道の近くでお昼寝をしたりする姿に、「赤ちゃんみたい」「見ているだけで笑顔になる」「かわいい」といった声が寄せられています。

@neiltheseal316

Do not disturb the local resident. 🤫🦭 #neiltheseal

♬ original sound - Neil the Seal 🦭
@neiltheseal316 / Via tiktok.com

体重1トンの暴れん坊、ときには困った行動も

おっとりとした見た目やつぶらな瞳が、とてもかわいらしいニールくん。

しかし、オーストラリア公共放送のABCニュースによると、 車の前で眠ってしまったり、なかなかの自由気ままっぷり。ときには、道路脇の車止めポールをなぎ倒す姿やカラーコーンに噛みつく姿も目撃されるなど、暴れん坊な一面もあります。

そのうえ、その体重はすでに約1トンに達しているのだとか。タスマニア州政府によると、ミナミゾウアザラシはアザラシ類の中で最も大きく、オスは最大で体長4~5メートル、体重3.5トンに達することもあると言われており、これからますます大きくなることが懸念されています。

6月24日には、タスマニア州天然資源・環境省の職員が棒や板を使ってニールくんを安全な場所に誘導しようとする様子が「Neil the Seal」に投稿されました。

@neiltheseal316

🦭 The Reality of Herding a Huge Icon!🦭 Thoughts on Neil’s Roadside removal….. Did anyone else catch the Marine Conservation Program trying to herd Neil the Seal off the road on the livestream today? Watching the rangers use boards and sticks and guiding tools to shift him can look pretty jarring if you don't know the protocol behind it. It’s a stark reminder of how incredibly difficult it is to manage a massive wild animal who treats the local public roads like his personal mattress. What are your thoughts on how the state handles him? Is it time for better strategies to keep him away from high-traffic infrastructure entirely, or do you think these temporary roadside escorts are the only viable option we've got? Let’s keep the discussion respectful in the comments! 👇#NeilTheSeal #Tasmania #MarineConservationProgram #WildlifeManagement

♬ original sound - Neil the Seal 🦭
@neiltheseal316 / Via tiktok.com

誘導を試みる職員 vs ニールくん

映像では、職員が棒でニールくんをつついたり、人のいるエリアに戻らないようにボードで行く手を阻もうとしている様子が確認できます。

これに対し、ニールくんは上半身を起こして口を大きく開け、まるで威嚇しているかのような反応で抵抗します。

この様子に、SNSでは「何の意味があるの?」「かわいそう」と、ニールくんに同情するコメントが寄せられました。

また、住宅の塀の前で眠っていたニールくんを職員が誘導しようとした際には、「放っておいてあげて」「やめて」と呼びかける人の声も収められています。

同アカウントの所有者であるジェイソンさんは、ニュースサイトNine Networkの取材に対し、「多くの人が激怒している。(政府の対応に対する)不満もかなり聞く」と、怒りをあらわにしました。

@neiltheseal316

Neil the Seal sleeping peacefully and minding his own business before the marine conservation and parks and wildlife wanted to move him to the beach 🦭🚨🦺🚧 #neiltheseal#wildlifeprotection#communityvoices#animalwelfare

♬ original sound - Neil the Seal 🦭
@neiltheseal316 / Via tiktok.com

かわいいだけではない、“危険”な一面

一方、同省の広報担当者は職員の対応について「安全かつ承認されている方法」だと説明。

車や歩行者が事故に遭う恐れがあるだけでなく、ニールくん自身も車にはねられる危険性があると指摘しています。

また、15年にわたりゾウアザラシを研究しているイアン・フィールド氏によると、ニールくんは人間でいえば「10代」の青年期にあたります。この時期は、将来の繁殖に向けてオス同士の争いに必要な行動を学んでおり、より注意が必要だということです。

シンガポールの ザ・ストレーツ・タイムズ紙は 、野生動物家の専門家からの警告を掲載。ニールくんに遭遇した際は20メートル以上の距離を保つよう呼びかけるものでした。