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yamdas.hatenablog.com
調べものをしていて、来月、技術評論社より『人を動かすハッカーの技術:ソーシャルエンジニアリングの実践と防御』という本が出るのを知った。 人を動かすハッカーの技術:ソーシャルエンジニアリングの実践と防御 作者:Joe Gray技術評論社Amazon これは2022年に出た Practical Social Engineering の邦訳である。 ワタシがおっとなったのは、これがソーシャルエンジニアリングについての本であること。 ソーシャルエンジニアリングについては、それこそケヴィン・ミトニックの本などが古典だが、この言葉を書名に冠した本となると、クリストファー・ハドナジー『ソーシャル・エンジニアリング』くらいしか知らない。 要は10年以上これを主眼とする本が出てないことになり、『人を動かすハッカーの技術』は OSINT 方面の記述もあるので、そうした意味でも有意義だと思う。
therenovator.substack.com ブルース・シュナイアー先生(とネイサン・E・サンダース)の新刊についてはおよそ一年前に取り上げているが、結局は『Rewiring Democracy』という書名に落ち着いた。AI を使って我々の民主主義を再構築しようという本である。 で、昨年出た『Rewiring Democracy』その後というべき新連載の第一弾で、民主主義再構築の実例として安野貴博とチームみらいについて論じている。 もちろん安野貴博の名前は『Rewiring Democracy』でも言及されている。東京都知事選での AI の政治利用が、『Rewiring Democracy』で論じる AI 利用の方向性にマッチしているのは容易に想像できる。 そして、ここで取り上げられるのは、東京都知事選の後、この一年の安野貴博、そして彼が立ち上げた政党チームみらいについてである。安野
mashable.com タイトルの通り、イーロン・マスクが2025年に実現すると約束し、けれども実現しなかったことを Mashable がまとめている。 つまりはイーロン・マスクを「楽観的」というのは甘くて、ヤツは「bullshit artist」だよということで、2011年のウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、10年以内に人類を火星に送ると言ったのは悪名高いが、その2025年版は以下の通り。 2025年までに火星に人類を送る:前述のウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューとは別に、2016年にも左記のことを言っている Tesla の自動運転タクシーは米国人口の半分をカバーする:7月の Tesla の第2四半期決算報告にそう書いている 完全自動運転な Tesla ロボタクシー:現状、人間の監視員が同乗している xAIがAGI(汎用人工知能)を達成:マスクは2024年に
まぁ、毎年最後にやる私的恒例行事ですね。 はてなブログのYAMDAS現更新履歴と WirelessWire News 連載で、2025年に公開した雑文、翻訳文書の被ブックマーク数トップ20は以下の通り(2025年12月29日0時時点。なお、今年 YAMDAS Project 本サイトには何も新たなコンテンツを公開していないので、はなから除外)。 オライリー・ジャパンにおける翻訳書の制作体制の変化と「もうすぐ消滅するという人間の翻訳について」 - YAMDAS現更新履歴(539 users) 人間と人間でないものを分かつ一線、そして「エンパシー」について – WirelessWire & Schrödinger's(467 users) ポイント・オブ・ノーリターン:プログラミング、AGI、アメリカ – WirelessWire & Schrödinger's(467 users) 遠藤周作
www.ted.com 今年公開された TED 講演でもっとも人気のあったものを10選出したもので、昨年もそれをネタにした関係で調べてみたら、その10個のうち、日本語字幕がついたものが以下の2つしかなくて(本文執筆時点)悲しくなってしまった。 ハニー・ファリド:偽のAI画像を見抜く ベルント・ベアニッヒ:学習中のヒューマノイドロボット執事NEOをご紹介します 今年調べものをしていて、世界的に人気な Netflix ドラマや洋画でもウィキペディア日本語版にページがないことが多いのが気になったのだが、TED Talks もそうなんだなぁ。やはりどこも人手不足なんだろうか。 この手のことを書くと、今クールのテレビドラマではないが、「じゃあ、あんたが訳してみろよ」と矛先がこっちに向かうので、あまり強くは言えないわけだけど。 今年の10選をみると、やはりというべきか、タイトルに「AI」の文字が入った
resonantcomputing.org 先週くらいから話題になっているみたいだが、「共鳴コンピューティング宣言(The Resonant Computing Manifesto)」とは何ぞや? アテンションを奪うことに長けた中央集権的なプラットフォームが人々のつながりや幸福感を奪っており、テクノロジーが人間性を損なう結果になっている現状への批判がまずある。 クリストファー・アレグザンダーと「無名の質」を引き合いに出しているところにおっとなるが、この文章の著者たちはこの質を「共鳴(resonance)」と呼んでいる。テクノロジーは人間の最良の部分を引き出すべきものという信念のもと、もっと個人やコミュニティの特性を生かしたテクノロジーのあり方、つまりは共鳴的な環境を構築できるはずだと訴えている。 今我々はコンピューティングの未来を選ぶ岐路に立っているという認識のもと、以下の5つの原則を提案
www.nytimes.com ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ今年の100冊だが、やはりワタシとしてはノンフィクションに目がいく。その中に何冊かテック系の本が選ばれているので、邦訳を期待して紹介させてもらう。 残念ながらというべきか、今回 WirelessWire News 原稿で取り上げた二冊は入ってませんな。どちらも刊行間もないからだろうか。 まず、こないだ邦訳『アバンダンス』を紹介したエズラ・クラインとデレク・トンプソンの『Abundance』が入っているが、あらためて邦訳の仕事の早さに敬服してしまう。 アバンダンス:「豊かな時代」を呼びさませ 作者:エズラ・クライン,デレク・トンプソン,Ezra Klein,Derek ThompsonNewsPicksパブリッシングAmazon ワタシが「今こそ「弁護士国家」米国は「エンジニア国家」中国に学ぶべきなのか?」で取り上げた Apple
variety.com バラエティ誌が選ぶコメディ映画100選ということで、昔同じような企画を紹介したな……と記憶を辿ると、10年前だった。 しかし、こういうリストを見ると、全然観れてないよなぁ、とうなだれてしまうのである。今回のリストで、ちゃんと観たことがあるのは以下のちょうど30本だった。3割か……。 1. 裸の銃を持つ男(1988年)(asin:B0D44Y9KYF) 3. アニー・ホール(1977年) 4. 独裁者(1940年)(asin:B0FWC9N7R8) 6. モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル(1975年)(asin:B00UTGTR90) 7. 我輩はカモである(1933年)(asin:B006QJSOXO) 8. ファーゴ(1996年)(asin:B0DQDT68YZ) 12. トッツィー(1982年)(asin:B00BFZGL0M) 13. 博士の異常な
bitwarden.com 今年の Open Source Security Summit で、『サンドワーム ロシア最恐のハッカー部隊』の邦訳があり、クリプト+犯罪がテーマの本を書いている WIRED のアンディ・グリーンバーグを講演を行っている。 その内容は、完全な匿名性を約束するデジタル通貨というビットコインの約束はもはや正しくはなく、もはやビットコインは犯罪者にとって最大の悪夢となったというものだ。 2014年頃から法執行機関は、ビットコインのブロックチェーンは追跡可能な記録となっており、「ブロックチェーンフォレンジック」で従来の金融システムよりも資金の流れを追跡できるようになったという。 グリーンバーグによると、「米国司法省史上最大規模の第1位、第2位、第3位の、総額数十億ドルに及ぶ資金押収」は暗号資産の資金差し押さえだという。 それでも中国の犯罪組織トップにはまだ手が届かないな
manualdousuario.net FirefoxにAIタスク用の「AIウィンドウ」が追加される予定であることが報じられると、やはりというべきか、「Mozilla さん、Firefox に AI なんて誰も望んでないと思うよ」てな反応が注目された。 www.anildash.com それに対してアニール・ダッシュが反論している。 Mozilla の発表に対して、Mozilla のディスカッションフォーラムにしろ Hacker News にしろ、否定的な反応が圧倒的だが、それは驚くべきことではないとダッシュは書く。 なぜか? ここに書き込むような層は、大手 AI 企業の収奪的な手口に詳しく、嫌悪感を抱いている。そして、AI ビッグテックが悪質だというのはダッシュも同様に思っている。 しかし、である。 何億もの人々が毎日 AI ツールを利用しているという事実を忘れてはいけないとダッシュは指
WirelessWire Newsで「シリコンバレーの技術解決主義を斬る『フィンテック・ディストピア』」を公開。 今回はいつもにも増して長い。とても長い。しかし、これでも全然足らないのである。 そして今回もタイトルにひらめきがないが、これはもう書き終えたときには疲労困憊状態のため、そこに頭が回らなかったためである。 Pluralistic でこの本(というかウェブサイト)を知ったときは、得意な分野ではないので取り上げるとは思わなかったが、今回の文章に過去回のリンクが多く含まれるのを見てもお分かりなように、ワタシとかなり近い問題意識を持っており、読んでいて面白かったのだ。 著者がブライアン・マーチャント『Blood in the Machine』への熱烈支持をぶち上げるところなど入れ込めなかった話がいくつもある。そういえば『Blood in the Machine』もそうだが、未だ邦訳が出て
www.nytimes.com 記事タイトルだけで笑ってしまったが、これはあるねー。ワタシも何度かそういうことを書いている。 チャールズ・ストロスは、彼が「魔法の杖テクノロジー」と呼ぶ、物理法則を無視するものを取り除いてしまったらほとんど残らんし、むしろ SF は目指すべき目的地でなく警告の役割を果たすことが多く、『スノウ・クラッシュ』(asin:4150123543、asin:4150123551)や『侍女の物語』(asin:4151200118)みたいな未来は実現できるけど、あれはディストピアであって絶対目指すべきものじゃないからね、という答えもそうですねぇ。 SFが未来を方向づけるのか? 当代の人気SF作家が答える - YAMDAS現更新履歴 ジョージ・ワシントン大学准教授のデヴィッド・カープは、スティーヴンスンの小説には「これは架空のディストピアであって、取扱説明書ではありません」
www.newcartographies.com ニコラス・カー先生が Google 検索における「AIによる概要(AI Overviews)」に噛みついている。ある主題に関する権威ある文献を深く掘り下げるのでなく、最近公開された疑わしい情報源から、おおざっぱな要約を寄せ集めて作成されている、というのだ。 これでは長年 Google の検索結果の上位に検索エンジン最適化(SEO)を施したページが並んでいたのと変わりがないじゃないかというわけ。 そして、製品やサービスの購入アドバイスを検索すると、この問題はさらに深刻になる。というのも、以下の三つの情報源から抽出されたテキストのまとめになりがちだからだ。 製品やサービスを提供する企業が運営する宣伝サイト 供給元から紹介料を得ることが多いインフルエンサーのサイト コンテンツファームが運営する質が低い「ベスト」サイト(「2025年版、最高のオウム
(´-`).。oO( 日本ではあまり話題になってないけど,1週間前のドゥワルケシュ・パテルの番組でカーパシーが現在のAI技術の到達点を話し,現状のハイプを暴露した buff.ly/evtrZNx 回の威力がすごすぎて,今週はベイエリアはお通夜状態なんですね.さすがに日本もそろそろ気づいた方が良い… ) [image or embed]— Yuta Kashino (@yutakashino.bsky.social) 2025年10月25日 17:36 この Yuta Kashino さんの投稿で、OpenAI の共同設立者にして Tesla の人工知能部門ディレクターを務めたりしたアンドレイ・カーパシーの最新インタビューのことを一週間遅れで知った。 なにせ2時間半近くの長さなので途方に暮れるが、ドゥワルケシュ・パテルのサイトにインタビュー全文文字起こしがあったので必死に内容を追った。けど、
www.nytimes.com マンハッタンで開かれた WikiConference North America 2025 の基調講演中に、銃で武装して壇上に乱入した男をボランティア編集者二人が取り押さえるという事件が起きている。 この武装した男はウィキペディアのポリシーの抗議して壇上で自殺すると宣言したそうで、参加者に被害がなくて本当に良かった。 ウィキペディアに対して、トランプ政権やイーロン・マスクが攻撃姿勢を強めている。ウィキメディア財団が今月、ウィキペディアに対する疑問に答えるブログ投稿をしているのは、そのあたりに応えるものだろう。今回の犯行は、そのあたりに煽られた人間によるものではないかとどうしても疑われる。 ウィキペディアといえば、その記事を学習した生成 AI チャットボットや、その内容を要約して表示する検索エンジンによる 閲覧者数の減少が話題となっている。 これは単に人間のサ
wired.jp このブログで太陽光発電の価格が過去10年で9割近く下落している話を取り上げたのがおよそ5年前だが、ついに太陽光発電が世界のエネルギーを賄うときが来たとのこと。 しかし、それに背を向ける国がある。米国だ。 paulkrugman.substack.com ポール・クルーグマンが、トランプ大統領の再生可能エネルギーに対する憎悪とバイデン前大領領の政策への復讐心が、エネルギー政策で中国が米国を追い抜くことを許したと論じている。 そういえば、ワタシも「今こそ「弁護士国家」米国は「エンジニア国家」中国に学ぶべきなのか?」において、「中国がエネルギー技術で飛躍的に先行すれば、世界各国は米国よりも中国の勢力圏に引き込まれる可能性が高い」というヘンリー・ファレルの見解を紹介していた。 クルーグマンは、科学と専門知識への敵意が常にアメリカの伝統の一部であったこと、そして、反科学主義が宗教右
www.bloodinthemachine.com ブライアン・マーチャントが Why We Fear AI の共著者である Hagen Blix にインタビューしているのだが、これがすごく面白いので紹介しておきたい。 彼が指摘するのは、「AIが人間の労働を全て自動化する」という AI 企業の奇妙な約束である。そんなわけないのに、どうして AI 企業はそれを売り込むのか? それが経営者層の受けが良いからだ。 これはワタシも「生成されたAIビジネス、OpenAIと「AGIというナラティブ」」や「「AIファースト」と「人間ファースト」は両立しうるか?」などで取り上げたテーマだが、Hagen Blix は以下のように語る。 そして、我々は明確に理解するわけだけど、これは第一に生産性の問題じゃないんだ。一部はそうかもしれない、多分ね。多くの研究が、生産性の向上は起こらないと言っている。でもね、我々
boingboing.net アメリカで作られる映画やドラマやゲームの多くに登場する、モーリ―・シガレッツ(Morley Cigarettes)という架空のたばこブランドの話である。 20世紀のはじめ、喫煙はクールだった。たばこが命を奪うなんて誰も知らなかったし、映画やテレビでは誰もが皆たばこを吸っていた。しかし、奇妙なことに、キャメルやマルボロが許可なくそうした映像に映ると著作権侵害と見なされる可能性があった。無料の宣伝になるんだから、たばこメーカーは喜ぶのかと思いきや、そうではなかったのだ。 で、訴訟リスクを回避するため、ハリウッドの小道具会社は1960年代に、映画やテレビ番組で使える偽のたばこブランドをでっち上げた。それがモーリ―・シガレッツというわけですね。それが初めて登場したのは、ヒッチコックの『サイコ』だったとな! その後、数々の映画やドラマに登場した「モーリ―」だが、今では宣
wired.jp さて、少し前にワタシは以下のように書いた。 若年層のソーシャルメディア(やスマートフォン)の利用規制を動かしたのは、昨年欧米で大ベストセラーとなったジョナサン・ハイトの(なぜ未だ邦訳が出ないのか理解できない)『The Anxious Generation: How the Great Rewiring of Childhood Is Causing an Epidemic of Mental Illness』、そして今年Netflixで配信が開始されるや世界71カ国でストリーミング1位となったドラマ『アドレセンス』の影響が大きいでしょう。 つながりのテクノロジーはまたしても我々を引き裂く – WirelessWire News えーっと、これ何度も書いてるけど、ジョナサン・ハイト『The Anxious Generation』の邦訳いつ出るの? 個人的には『The Anx
wired.jp キーチ・ヘイギーの『サム・アルトマン:「生成AI」で世界を手にした起業家の野望』のことは今年の5月に紹介しているが、遂に来月刊行される。 サム・アルトマン:「生成AI」で世界を手にした起業家の野望 作者:キーチ・ヘイギー,Keach HageyNewsPicksパブリッシングAmazon サム・アルトマン:「生成AI」で世界を手にした起業家の野望 作者:キーチ・ヘイギーニューズピックスAmazon この WIRED の記事は、その抜粋を引用して「AI革命を準備した第三の男」としてエリーザー・ユドコウスキーのことを紹介している。日本では、少なくともサム・アルトマンやピーター・ティールほどの知名度がないので、タイムリーな記事だと思う。 エリーザー・ユドコウスキーは AI 悲観論者(doomers)の代表的存在だが、性格の悪いワタシがこの記事を読んで感じるのは、楽観論者、悲観論
Threads を見ていて、驚く投稿があった。 つい最近知ったんだけど、福岡のタウン誌『シティ情報ふくおか』が1976年創刊号から2003年分くらいまで結構な数をWEB上に無料アーカイブ化してて、特集やインタビューはもちろん 当時の広告もラテ欄もほぼ全ページ読めるようになってて、03年以降の発行分も随時更新してるって史料として結構優秀よな。つか狂ってるよな。 https://www.threads.com/@masudahiroshi/post/DOLISq7AU6b そんなサイトあるのかよ! と思ったら本当だった。 backnumber.fukuoka-navi.jp 福岡の代表的なタウン誌である『シティ情報ふくおか』の20何年分をウェブ上で無料公開しているのがすごい。もちろん表紙のみとかでなく、まるごと読めてしまうのである。 当館は、福岡の40年以上の歴史を、ともに生き抜いてきた《シテ
kottke.org 2000年に作られた『Code Rush』というドキュメンタリーだが、Netscape が Mozilla のソースコードをオープンソース化する裏側に密着取材したものである。それは AOL に買収されてしまう Netscape の末期をとらえたものとも言える。 いやー、恥ずかしながら存在自体知らなかったな。 このドキュメンタリーのオンライン公開にはトラブルもあったようだが、監督のデヴィッド・ウィントンの決断で Creative Commons の BY-NC-SA 3.0 US ライセンスの元で YouTube で全編公開されている。 字幕は英語の他にフランス語やドイツ語や中国語などはあるが、日本語はなし。だが、YouTube の自動翻訳機能でほぼ意味はとれるぞ! Netscape の CEO だったジム・バークスデールをはじめとして、Mozilla の初代リーダーだ
techcrunch.com 失礼ながら、記事タイトルだけで笑ってしまった。 「贅沢な名だね。今からお前の名前はAIベビーシッターだ。いいかい、AIベビーシッターだよ。分かったら返事をするんだ、AIベビーシッター」という台詞が湯婆婆の声で聞こえてきそうである。 バイブコーディングの結果、AI時代の技術的負債『Vibe Fixing』に時間をとられてしまい、AI に振り回される自分の仕事はまるで子守りやないか、いや、実際はベビーシッターよりもずっと仕事は厄介で、全体として生産性は向上してないやないか、と気づくことになる。 「コーディングに Copilot を使うのは、賢い6歳児にコーヒーポットを渡して、『これをダイニングルームに持って行って、家族にコーヒーを注いでね』と言うようなものだ」という記事で引用されるシニア開発者の言葉も趣深い。 コード品質にしろセキュリティの話にしろ問題はいろいろあ
オライリー・ジャパンから、今月発売予定である以下の2冊の情報が明らかになっている。 実践 LLMアプリケーション開発 - O'Reilly Japan 生成AI時代の価値のつくりかた - O'Reilly Japan いずれも時宜を得た題材についての本であり、興味を惹く。 さて、この2冊に過去のオライリー・ジャパンの本になかった共通する特徴があることにお気づきだろうか? そう書けば気づかれるだろうが、いずれも翻訳者が「オライリー・ジャパン編集部」とクレジットされていることである。 オライリー本家にアクセスしている方ならご存じだろうが、AI による翻訳が導入されており、刊行前の本でも日本語訳が読めたりする(例:少し前に紹介した『Beyond Vibe Coding』の日本語版ページ)。 これまでオライリー・ジャパンから出る本には人間の翻訳者がクレジットされていたが、翻訳者が「オライリー・ジャ
wirelesswire.jp 先月の WirelessWire News 連載原稿だが、評判が良かったようで正直ホッとした。 昔だったら、「まだAI驚き屋で消耗してるの?」とか煽ったタイトルにしたのかもしれないが、そういうのは無益だと分かるくらいにはワタシも歳をとったのである。 たまたま、この原稿に関連する記事が、原稿の公開直後にいくつか出たので取り上げておく。正直、ワタシの文章が公開される前に出てなくて良かった(笑)。 www.oreilly.com 正直、これは驚いた。ワタシの原稿は、ティム・オライリーの話から始まり、最後にはアーヴィンド・ナラヤナンとサヤッシュ・カプールの「普通のテクノロジーとしてのAI」論に着地するのだが、そのティム・オライリーが生配信番組 Live with Tim O'Reilly にアーヴィンド・ナラヤナンをゲストとして招いているのである。 オライリーはナラ
www.theguardian.com イギリスの自由民主党の党首としてキャメロン政権の副首相をつとめた政治家にして、2018年に Facebook の副社長に就任し、2022年から Meta の国際問題担当社長だったニック・クレッグによると、シリコンバレーは被害者面した金持ちの男性で溢れているとのこと。 新著 How to Save the Internet の刊行に先立ってガーディアン紙のインタビューを受けているが、元上司である Meta のマーク・ザッカーバーグを称賛する一方で(得意ではない分野にも尽きることのない好奇心を持つ人物、とな)、巨万の富と権力と「自己憐憫」と絡み合うシリコンバレー文化を「このマチズモと自己憐憫という、まったくぞっとしない組み合わせを、私は当時も今も理解できない」と痛烈に批判している。 シリコンバレー人種は自分たちが幸運だとは微塵も思っておらず、むしろ不当に
www.statsignificant.com この記事は、今からおよそ40年以上前の1984年の話から始まる。この年公開された『ビバリーヒルズ・コップ』(asin:B083V3712Z)や『ゴーストバスターズ』(asin:B00NMVPJEQ)は大ヒットし、当時はハリウッド・コメディの黄金時代だった。 重要なのは、これらのヒット作がアメコミなどの知的財産(IP)に頼ったものではなく、エディ・マーフィやビル・マーレイといった才能ある新進スターが主役を張った作品だったこと。 それから時は流れ……現在は、ハリウッドスタジオのコメディは「死んだ」とまで言われるご時勢である。それこそ10年くらい前から、ハリウッドにおけるコメディの衰退を分析する記事も定番だったりする。 本当にそうなのか? なぜそうなのか? コメディの復活の可能性はある? といった疑問について、統計的に分析したのがこの記事である。
www.unpopularfront.news なんとも物騒なタイトルに思えるが、これを書いているジョン・ガンツの著書 When the Clock Broke にひっかけたものなので怒らないでいただきたい。 といっても実はこの本(邦訳は出ていないはず)が扱っている1989年から1993年まで、つまり冷戦終結、ソ連崩壊、湾岸戦争を経てビル・クリントン大統領誕生あたり、この頃に不平等、産業空洞化、公共圏の分断、移民問題への不安、貿易問題、アメリカの国際的地位の揺らぎなど新自由主義秩序の最初の亀裂が表れていたとガンツは指摘する。 で、ドナルド・トランプもこの頃に囚われているとガンツは見ているわけですね。 そしてガンツは、トランプがサンクトペテルブルクをレニングラードと呼んだことを挙げ、これは別にトランプがクレムリンの工作員だからではなく、トランプの頭の中では今でもあるレベルでソ連と取引をしてい
zachperk.com いつ AI が Hacker News を占拠したか? といっても、HN の投稿やコメントが AI に乗っ取られているという話ではなく、HN の上位10記事のうち3分の1が AI 関連なのに気づいた著者が、いつからそのように AI の話題が支配的になったのかを調査したエントリである。 HN の BigQuery データセットはとても良く管理されていて、投稿された全記事のタイトル、URL、スコア、コメントが含まれているので調査対象にしている。 結論としては、HN は ChatGPT や消費者向け製品では AI に熱狂してないが、GPT-4 が開発者向けツールとしてリリースされた際にブレイクしたとな。意外なことに、AI に対する感情は、2021年の Apple の NeuralHash 技術 が騒動になって以降、ほぼ安定しているとのこと。 ワタシも 「MCPが後押しす
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