
SNS投稿用のグラフィックやショート動画など、ちょっとしたコンテンツを簡単に創作できるAdobe Express。アドビ製品といえばプロのクリエイターが使うツールというイメージもありますが、Adobe Expressは初心者でも簡単に使え、デザインなどの素養がなくても、豊富なテンプレートや便利な機能により魅力的な「デザイン」に仕上げることができます。
そこで、今回は「プロのデザイナー」と「デザイン素人+Adobe Express」によるクリエイティブ対決を実施。素人がAdobe Expressを駆使することで、プロにどこまで肉薄できるのでしょうか?
※この記事はアドビ株式会社によるタイアップ広告です。
- Adobe Expressとは?
- 登場人物紹介!ゴリゴリの素人とゴリゴリのプロが参戦
- 何ができる?Adobe Expressを使って「雑コラ」つくってみた
- 実験用のお題発表!表参道に新オープンの「はてなバーガー」のInstagram用広告をつくる
- ついに完成!納得のクオリティも……やっぱりプロは凄かった
- はてな編集部員がジャッジ!「プロのクリエイティブ」はどっちだ?
- プロの経験と技術、そしてAdobe Expressってやっぱすごい!手直ししてもらってより洗練されたクリエイティブに
- 素人にとって、頼れるデザインパートナーがAdobe Express
- あなたも #愛するペットの雑コラ をブログに上げてみませんか?
Adobe Expressとは?
デザインの知識や技術がない人でも簡単にバナーやSNS投稿用画像などのWeb用クリエイティブ、ロゴやチラシ、動画を作成できるアプリ。豊富なテンプレートや提案機能によって、技術やアイデアがなくても簡単にクリエイティブを生み出せる。
Adobe Photoshopなどのツールの機能も凝縮して搭載されており、テンプレ通りに作るだけでなく、自由にデザインをすることが可能。またアドビの画像生成AI「Adobe Firefly」も含まれており、生成画像を用いたデザインそのものを出力することもできる。
▶ 【無料で使える】Adobe Expressを触ってみよう!
登場人物紹介!ゴリゴリの素人とゴリゴリのプロが参戦
ライターの榎並紀行です。この度のプロアマ・クリエイティブ対決の「素人側」としてオファーを受けました。普段はビジネス系のインタビュー記事などを手掛けています。
偉そうに書くことでもないのですが、デザインに関しては素人です。最後にやったデザインらしきことといったら、10代の時に母親から頼まれて実家のiMac G3(1998年)で作った、エレクトーン発表会の招待状だったでしょうか。それをデザインと呼べるのかは不明ですが、以来ずっとクリエイティブ的なこととは縁遠い人生でした。きっと、これからも縁遠いでしょう。
おそらく、なるべくデザインのことを知らず、センスもあまりなさそうな人間ということで、白羽の矢が立ったのではないかと思います。
なお、担当編集者からの依頼メールにはこのように書かれていました。
「Adobe Expressを使えば、デザインの知識や技術がなくても、いい感じの作品を作れます。そこで、実際にデザインに疎い方がAdobe Expressを駆使して仕上げた作品と、ゴリゴリのプロのデザイナーによる作品を比較したいと思います。デザイン素人の作品のクオリティがプロのそれにどこまで肉薄できるかの実験です」
デザインに疎い方、デザイン素人。言い過ぎではないか、という気もしますが確かにその通りです。しかし、そこまで言われちゃあ、どうにか善戦できるくらいのものを作ってやろうじゃないかという気にもなります。

▲こんにちは。榎並です。そうは見えないけど、気合は十分です。
対戦相手であるゴリゴリのプロがどれくらいゴリゴリなのかにもよりますが、Adobe Expressの機能をとことん使い倒して、1票くらいはうっかり入ってしまうくらいにはちゃんとしたクリエイティブを目指そうと思います。
実験に参加してくれたプロはこの方!
本実験に参加してくれるプロのデザイナーさんはこの方、カトウヒカルさんです。

カトウヒカルさん @design_hikaru
Webデザイン事務所kanvasの代表 / Webデザイナー。これまで100サイト以上の制作に関わり、半数はデザインからHTML/CSSコーディング、CMSの組込までワンストップで対応。著書の「思わずクリックしたくなるバナーデザインのきほん」は発行部数5万部以上を記録。
なんでも、アドビ社が主宰するデザインに関するオンライン講座「アドビことはじめ クリエイティブカレッジ」の講師も務めておられるとか。うん。ゴリゴリですね。

おもしろい企画に呼んでくださって、ありがとうございます!デザインの経験がない方ですと、ときに「その発想はなかった」という、すごい角度のアイデアを出してくることがあるんです。こうしたアイデアがうまくはまると、足元をすくわれるかもしれません。気合を入れて、職業デザイナーによるものだとすぐに分かってもらえるクリエイティブをつくります!
カトウさん、ゴリゴリなだけでなく油断も慢心もありません。
何ができる?Adobe Expressを使って「雑コラ」つくってみた
まずはAdobe Expressの基本的な使い方を学んでいきます。「学ぶ」といっても特に難しいことはなく、色んな機能をいじっていたら基本操作はなんとなく理解できました。

▲ブラウザ版のUI。画面左側の「テキスト」「素材」といったメニューをクリック→デザイン作業する、という流れが直感的に把握しやすい。Photoshopなどの使用経験がなくても、大まかな使い方はすぐに理解できた。
ロイヤリティーフリーの写真やイラスト、動画のほか、デザインされた見出しやアイコン、フォントなど豊富な素材が用意されているので、基本的にはそれらを選んで配置していくだけ。さまざまなテイストのデザインテンプレートをベースにすることもできて、素養が全くない人でも配色やレイアウトに悩んだりせず、すぐに「デザイン」を始められるのがありがたいです。
これらの機能を駆使し、試しに何か作ってみましょう。現在、はてなブログではAdobe Expressを使って「愛するペットの雑コラをつくろう!」というお題キャンペーンを実施中とのことなので、これを練習用のお題とします。
▶ 「愛するペットの雑コラをつくろう!」お題キャンペーンの詳細はこちら!
※キャンペーンは終了しました
まず必要なのはペットの写真ですが、うちにはペットがいませんのでフリー素材から呼び出します。
Adobe ExpressはストックフォトサービスのAdobe Stockと連動していて、大量なビジュアル素材を検索できます。「メディア」の「写真」から「猫」でサーチをかけると、さまざまな猫種や表情、ポージングの猫が出てきました。

▲有料プランに加入していれば、Adobe Stock内の数億点の素材から選べる。無料プランでも100万点以上の素材を自由に使用できる。
雑コラ向きのいかした猫ちゃんが見つかりましたので、さっそく加工してみましょう。

▲写真を透過したり、被写体を切り抜いたり(背景を削除)、不要な要素を消したりも簡単。

▲「背景を削除」を選ぶと、猫のみを一瞬で切り抜ける
まずは猫と同じくAdobe Stockから拝借した適当な写真を雑に合成しました。

雑コラってこういうことでいいんでしたっけ? まあそれはさておき、この程度の画像の合成なら5分足らずでできてしまいます。なお、本稿制作時点で「バンジージャンプ」の画像検索結果は2940件、「猫」にいたっては412万6000件以上の画像検索結果が出てきました。これだけのストックがあれば、表現したいイメージに合わせた素材が高確率で見つかるはずです。
ちなみに、文字情報を装飾する機能もあって、入力したテキストの色やフォントを変えるだけでなく、効果やフレームをつけたり、アニメーションでさまざまなエフェクトを入れたりもできますし、なんならデザインに合うおすすめのフォントを提案してくれたりもしてどこまでも気が利いている。フォント選びって素人には地味に難易度が高いので、これはけっこう助かります。

▲「BAKOON!」という効果音。デフォルトのフォントが左で、Adobe Expressがおすすめしてくれたフォントが右。センスの良いフォントを選ぶだけで、かなり印象が変わる。
また、テンプレからイメージ通りの装飾が見つからなければプロンプトを入力してテキスト効果を生成することも可能です。

▲プロンプトに「爆発」と入力すると、AIがテキスト効果を生成してくれる。
僕のようなデザイン素人は、デザイン以前にまず「何をどうしたらいいのか分からない」という入口部分でつまずくこともあります。そこでイメージに合うフォント選びや装飾など、素人が悩みがちなポイントをサポートしてくれる機能があるのは、非常に頼もしく感じられました。ストック素材やテンプレを駆使し、Adobe Expressの提案に沿って作っていくだけでもそれなりのものができる。しかも時間や脳のリソースをさほど使わずにできるのがとてもありがたいです。
ちなみに、紹介してきた基本的な機能のほかにも、Adobe Expressには画像や動画などを生成できるAI「Adobe Firefly」が搭載されていて、「この世にない」画像をつくり出しデザインの素材にすることも可能です。

▲生成AIにオーダーすれば、自分のイメージに近い画像が手に入る。無料アカウントの場合でも、生成回数に制限こそあるがAdobe Fireflyを使用できる。
というわけで、Adobe Expressの機能をひと通り触ってみた上での所感やポイントをまとめます。
1.ストック画像やイラストなどの素材がとにかく豊富
画像やイラスト、動画まで膨大なストック素材があり、イメージに合うものが見つからなければ生成AIで画像や動画がつくれるなど、使用素材に困らない。Photoshopなどのアドビ製品でお馴染みの機能も凝縮して搭載されていて、画像のレタッチや切り抜き、コラージュなども簡単にできる。
2.画像以外のデザイン素材も充実

▲デザインに不可欠な図形などの素材も豊富。各素材は色やサイズを変えるのはもちろん、「回転させる」などの動きをつけることも可能。
図形や吹き出し、アイコン、装飾用のフレーム、テクスチャなど、画像以外のデザイン素材も豊富に用意されていて、自由に使える。各種素材をペタペタ貼り合わせていくだけでも、クリエイティブが完成する。
3.テキスト情報の装飾も簡単
あらかじめデザインされた見出しやロゴ、キャプションなどのテンプレートも豊富(とにかくデザイン作業のあらゆる部分で「テンプレート」を用意してくれているから、なにを目指してデザイン作業すればいいかがよく分かるし迷わない)。
また、入力したテキストに効果やフレームをつけて装飾するのも簡単。デザインのテイストに合わせたフォント選びもサポートしてくれる。
4.デザインの参考にできたり、なんならそのまま使えるデザインテンプレートがたくさん用意されている

▲さまざまなサイズ、トーンのテンプレートが用意される。そのままアレンジしてデザインをつくるもよし、色合いやフォントの雰囲気を参考にするのもよし。デザインの心得がなくとも、テンプレートを参考にすれば「手が止まってしまう」ことはほとんどない。
各種SNSや動画共有サイトに対応した縦横比のテンプレはもちろん、Instagramのストーリーズ用など、投稿先に応じたデザインテンプレが豊富に用意されている。自分でイチからデザインする際の参考にもできるし、テンプレをベースにアレンジを加えて作り込んでいくこともできる。
実験用のお題発表!表参道に新オープンの「はてなバーガー」のInstagram用広告をつくる
基本操作は理解できたと思うので先に進みます。いよいよ、プロのデザイナーとの比較実験用のクリエイティブに取り掛かりましょう。
担当編集から与えられたお題は次のとおりです。
- 【テーマ】
- 表参道にオープンする「はてなバーガー」(架空)の開店を告知する広告を作る
- 【条件・必須事項】
- instagramのストーリーズに配信される画像広告を想定。サイズは、アスペクト比: 9:16、解像度: 1,440 x 2,560ピクセル
- 画像内には以下の文字要素をすべて含める。文字の配置、フォント、サイズなど、デザインは自由
- LA生まれの本格派バーガーショップ
- はてなバーガー
- 表参道にオープン!
- 2025.11.25 11:00 OPEN
- 超おトクなクーポンも限定配布!
- 表参道駅A3出口 徒歩5分
- 装飾的なデザイン要素の追加などは自由とする
- 【提供素材】
- 画像はクライアント支給の以下の素材を使用。トリミング変更、切り抜きなど自由に編集してOK

- 【その他】
- Instagramストーリーズ広告の概要にある以下の推奨事項を守る
- 画像の最上部から約14% (250ピクセル)および最下部から約20% (340ピクセル)の範囲にはテキストやロゴを配置せず、これらの重要なクリエイティブ要素がプロフィールアイコンやコールトゥアクションで隠れないようにする
- Instagramストーリーズ広告の概要にある以下の推奨事項を守る
わりとシンプルで分かりやすいお題ですが、いざ作るとなるとちらほら悩ましいポイントが出てきます。写真をどう配置するか、どの情報をどの順番で読ませるか、訴求するべき文言をどう立たせるか……。いきなり行き詰まってしまいました。
ただ、こんな時でも頼りになるのがAdobe Express。生成AIにより、デザインの参考にできそうなサンプルを無限に生み出してくれます。しかも親切なことに、「ポスター」や「チラシ」「カード」「YouTubeサムネイル」「Facebook投稿」「Instagram広告」など、用途に合わせてアウトプットしてくれるのがありがたい。

▲「Instagram広告」を選択し、ハンバーガーの画像とテキスト情報を入力してデザインテンプレを生成。
一つひとつのクオリティはさておき、これだけテイストの異なるサンプルが大量にあれば参考にできるものがいくつかは見つかるはずです。それを発想の糸口にするのもいいし、生成AIによるデザイン案をたたき台にブラッシュアップしていくのもいいでしょう。
ついに完成!納得のクオリティも……やっぱりプロは凄かった
なんとなくの方向性やイメージが決まれば、あとはAdobe Expressの機能を使ってサクサク作業していくだけ。手を動かし始めて、およそ30分で完成しました。デザイン素人がAdobe Expressを駆使して作った、「はてなバーガー」のInstagramストーリーズ広告です。

うん、なかなか「それっぽいもの」ができたような気がします。少なくともAdobe Expressを持たない丸腰の自分ではここまでのそれっぽさは出せなかったことでしょう。
ちなみに、素人なりに「デザインの意図」らしきものも一応あるので説明させてください。
- マストで入れなければいけない文字要素が多いため、あえて目立たせる情報を絞る。特に重要と思われるオープン日の情報を、最も目を惹く場所に配置
- その他の情報は目が散らないよう、あえて箇条書きにして読みやすく
- 店名は目立つフォントで中央に配置し、クリエイティブ全体のアイキャッチを兼ねるように
- ガチャガチャしないよう、あえて色味の種類を抑えシンプルに
- Adobe Expressの素材にあった炎のアイコンがかわいかったので、埋め草として配置
「あえて」と、いちいちエクスキューズをつけているのがやかましいですね。不安の現れなので許してほしいのですが、個人的には写真も含めて要素が整理されつつ、スッキリとまとまったデザインに仕上がっているのではないかと思います。
とりいそぎ完成したデザインを担当編集者に送ってみました。すると「想像以上にまとまったクリエイティブに仕上がっていて、一見して、お、なかなかいいじゃん!と感じました」と、まずまずの評価。
ただ「うんうん、そうだろう」といい気になったのも束の間。カトウさんのクリエイティブも仕上がった模様です。


お待たせしました。以下のような意図でデザインしてみました。
- 食欲がそそるようにバーガーの写真を中央に大きく配置
- なお、バーガーの写真を切り抜き、サイズを調整して強調すると同時に、文字の上に置くことで立体感を演出
- ブランドの強みである「LA生まれ」「本格派」という情報に目が行きやすいよう、文字のサイズを大きく調整すると同時に、文字組みと配置も工夫
- 「限定配布!」というユーザーにとっての明確なメリットを引き立たせてアピール
- バーガーの色合い(赤、緑、黄)を踏襲したカラーリングにし、まとまり感を演出
ガチじゃん……。
これがストーリーズに上がってきたら「お、表参道にLAの本格派ハンバーガーショップがオープンしたんだな」「ふむふむ、11月25日か」「へえ、クーポンもあるんだね」と、全ての情報が一瞬で頭に入ってきます。
一つひとつのテキスト要素をしっかりデザインして際立たせながらも、目が散らない。なおかつ、一枚のビジュアルとして破綻させずにまとめあげるスキルはさすがの一言です。さっき素人(筆者)が「あえて立たせる情報を絞る」とか「あえてのシンプル配色」とかなんとか言ってましたけど、そんなものは“逃げ”に過ぎないと思い知らされました。
クライアントの要求に完璧に答える、最高の仕事。よっ!さすがプロ。
はてな編集部員がジャッジ!「プロのクリエイティブ」はどっちだ?
というわけで実験です。審査員は、はてな編集部から5名。オンラインで1名ずつ、制作者は伏せた状態で2つのクリエイティブを見比べてもらい、どちらがプロかを判定してもらいました。

▲ジャッジをするのは、コイツら5人だ!いずれもはてな編集部所属のコンテンツ編集者たち。
かなり敗色濃厚ではありますが、「素人っぽさが逆にいい」と逆張りをしてくる審査員がいるかもしれません。

▲シンプルに「AとB、どちらがプロのクリエイティブだと思いますか?」と聞いてみた。
……なんてことを思ったりもしたのですが、いきなり結果を言ってしまうと5名全員が「Bがプロ」と回答。はてなの編集者は見る目がありますね。ちなみにほぼ即答でしたが、5秒くらい悩んだ人もいましたので一矢報いたとまでは言わずとも0.3矢くらいは健闘できたのではないでしょうか。
以下、審査員たちの寸評です。
<審査員Nの寸評> ※Bをプロと回答:正解!
- 正直、AもBもめちゃくちゃまとまっていると感じた。必要な情報もしっかり入っていて、フォントや色味も凝っている。Aも十分に世に出せるものだと思う。
- ただ、空間の使い方に長けているのはBという印象。文字組みも個性的で、情報の重要度によってメリハリがつけられている。フォントの知識があった上で、文字の大きさや太さを変えるなどして分かりやすくまとめる技術を感じる。それと比べると、Aは情報を羅列しているだけに見えてしまう。
- 写真の使い方もBは上手。ちょっと斜めに傾けて、下から煽っているように見せているところにプロのテクニックを感じる。ハンバーガーの肉厚さやボリューミーな感じが強調されている。Aは提供された素材をそのまま使っている印象。
- 自分が仕事でこれをデザイナーさんに依頼して、Bが上がってきたら100点満点。ただ、Aが上がってきたとしても80点はあげられる。デザイン素人の方がこれを作れること自体がすごい。いや、Adobe Expressというツールの力がすごいのか。
<審査員Oの寸評> ※Bをプロと回答:正解!
- Bは立たせるべき部分がちゃんと立っている。強調させたいポイントが分かりやすく、どこを見ればいいのか迷わない。素材もきちんと整理されているというか、適切に配置されていてプロ感がある。
- Bはハンバーガーの写真もよりハッキリ見えるし、全ての情報がしっかり伝わってくる。広告としての目的をしっかり考えた上で作られている感じがする。Aはオープン日も分かりづらいし、広告の役割を果たしているかというと疑問。
- Aは若干ノイズが多い気がする。炎のアイコンの意味も、なぜここに置いたのかよく分からない。つい余計なものを入れちゃう感じが素人っぽい。情報を箇条書きにしているのもよく分からない。素人なりにこねくり回している感がある。
- とはいえ、Aもべつに悪くはない。何度かやりとりをして調整してもらえば、世に出せるものにはなると思う。
<審査員Tの寸評> ※Bをプロと回答:正解!
- Bは各テキストがきちんとデザインされていて、広告として目を引く。かつ配置もよく考えられているから、上から下に視線を落としていくと、自然に情報が頭に入ってくる。
- それに比べて、Aは情報を簡単に「載せているだけ」なのかなという印象。箇条書きになっている情報もそれなりに重要なはずなので、もう少し工夫の余地があったのではないか。
- Aの良いところは、「オープン日」と「表参道にバーガーショップができる」ということをシンプルに伝えようとしている点かな。
- ただ、評価は「目的」にもよるのかなと。SNSでサクっと告知するだけのクリエイティブとしてはAでも十分なクオリティだし、素人が30分でこれを作れるなら全然アリだと思う。
<審査員Iの寸評> ※Bをプロと回答:正解!
- この広告で最も伝えたいポイントと思われる「ハンバーガー屋の特徴」と「オープン日」がパッと目に入ってきたのはB。ハンバーガーの写真の使い方と、要素のメリハリのきかせかたがプロっぽい。
- Bはデザインのプロじゃないと、なかなか思いつかないようなレイアウトや色使い、フォントの使い方だと思う。ただ、Aも全くデザインをやったことのない人がいきなり作れるレベルかというと、なかなか難しいように感じる。
- (Aは素人がAdobe Express駆使して作ったと聞いて)デザインの知識が全くない人がここまでのものを作れるのは素直にすごい。私自身も記事のアイキャッチ画像が必要な時、ラフスケッチを描いてデザイナーさんに渡すことがあるが、Adobe Expressで簡単にこのレベルのものを作れるなら、ぜひ使いたい。ラフを描くよりも時短になりそうだし、デザイナーさんにもイメージが伝わりやすいと思う。
<審査員Mの寸評> ※Bをプロと回答:正解!
- Bはハンバーガーの写真のインパクトが強く、文字のレイアウトも必要な情報が分かりやすく配置されている印象。Aは良くないとは全く思わないし、よくまとまっていると思う一方で、テキスト情報のメリハリがないからかインプットしづらいように感じる。
- 写真を見る限り、このお店の売りは「肉肉しい、ワイルドなハンバーガー」だと思う。その点、Aは全体的に落ち着いたトーンでまとめられているため、お店の訴求ポイントとも少しずれているのかもしれない。
- Aはデザインの素養がない人でもわりと思いつくレイアウトだと思う。Bはこれぞプロのクリエイティブという感じがするし、広告としても印象に残る。
- (Aは素人が30分で作ったと聞いて)先ほど「素人でも思いつくレイアウト」と言ったが、何も手がかりがないと迷うだろうし30分で作るのは難しいと思う。テンプレなどヒントになるものが用意されていて、迷うことなくこのレベルのものを短時間で仕上げられるのはすごい。
あらためて書き出してみるとBへの賛辞とAへのダメ出しがすごいですね。ただ、「AはAで良い」「素人とは思えない」という言葉も多く聞かれました。プロと比較するとやはり粗は目立つものの、もうちょっと頑張れば合格点をもらえるクリエイティブに仕上げることができたのではないかと思います。
でも、どう直せばいいの?こうなったら、カトウさんにAdobe Expressを使って僕のクリエイティブを手直ししてもらいます。
プロの経験と技術、そしてAdobe Expressってやっぱすごい!手直ししてもらってより洗練されたクリエイティブに
手直しを快く引き受けてくださったカトウさん。ぶっちゃけ、僕のクリエイティブをどう評価しているのでしょうか。

いやー、皆さん僕のクリエイティブだとわかってくれたみたいで安心しました。榎並さんのクリエイティブは工夫できるところはたくさんありますが、きちんと情報が整理されているのはとても良かったと思います。主だった良い点、修正すべき点を以下のようにまとめています。

これらを踏まえたうえで、大きくは以下のような方針で手直ししてみましたので、ご覧ください!
- 日付の文字サイズを上げる&ふちどりの色を入れて視認性をアップ
- 黄色を1色にして、全体のトーンを整える
- 悪目立ちしていた「HATENA」「BURGER」の間の余白を詰める
- 「表参道駅〜〜」のテキストの背景色をオレンジにし、画面全体の黄色、オレンジ色の割合を調整

マジか。
一挙に情報が整理されてる!手直し前は余計な隙間が気になってしまうけれど、情報がギュッと凝縮されて、必要な情報に目が行きやすく感じます。大幅な修正をしたわけでもないのに、この洗練されぶり……。やっぱプロの知恵と技術と経験ってすごい。そして、プロの「やりたいこと」をばっちり表現するAdobe Expressもすごい。
素人にとって、頼れるデザインパートナーがAdobe Express
実験結果こそ振るわなかったものの、Adobe Expressを使って何かをデザインするのは非常に楽しい時間でしたし、デザインの「デ」の字も知らない自分でもほとんど迷うことなく、それなりのクリエイティブをサクサクつくれるのは新鮮で驚きに満ちた体験でした。
きっと、皆さんも「こいつにできるなら、自分がAdobe Expressを使えばもっといいものがつくれる」と、その使い勝手の良さと可能性を感じたはずです。
デザインの心得はない。でもなにか画像や動画をつくってみたい、つくらなきゃいけない、という方は、ぜひAdobe Expressを頼りまくって、素敵なクリエイティブを手に入れてみてください。
あなたも #愛するペットの雑コラ をブログに上げてみませんか?
※キャンペーンは終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
はてなブログでは、アドビと共同で特別お題キャンペーン #愛するペットの雑コラ を実施しています。Adobe Expressを使ってお手軽&簡単に、愛してやまないペットのデザインをつくり、エピソードとともにブログ記事を投稿してみましょう!
投稿エントリーの中から、5名にAdobe Creative Cloud Proプラン1年分をプレゼントします。投稿期間は2025年10月30日(木)まで。応募要項などの詳細は下記のリンクからキャンペーンページをご確認ください。皆さまのペット愛あふれる記事をお待ちしています。
▶ Adobe Express × Hatena Blog 特別お題キャンペーン「#愛するペットの雑コラ」はこちら
※ お題に記事を投稿するには、応募キーワードなどキャンペーンへの参加に必要な要素を必ず記事中に挿入してください。記事編集画面やキャンペーンページの応募ボタンでは、自動で記事編集画面に挿入されます。また「特別お題キャンペーンについて」をご確認の上、ご参加ください。
[タイアップ広告] 企画・制作:はてな
取材・文:榎並紀行(やじろべえ)

