英ロンドン西部のドラッグストアで9月24日、総額10万ポンド(約2000万円)以上の商品を盗んだとして31歳の男が逮捕された。

万引きの被害を受けたのは、イギリスのドラッグストアチェーン「Boots(ブーツ)」だ。
BBCによると、男はロンドン西部のチェルシーやケンジントン地区の店舗から、電化製品やカミソリなどを大量に盗んでいた。5月から8月のあいだに99回の万引きを繰り返していたとされる。
警察が公開した防犯カメラ映像には、男が店内で堂々と万引きをしている様子が映っている。
警察は、数百時間分におよぶ防犯カメラ映像、画像、証言を精査し、証拠を積み上げた。男は、ロンドン・ウェストミンスター治安判事裁判所で12カ月の禁錮刑を言い渡された。
さらに、全英のブーツ店舗への10年間の立ち入り禁止と、今後5年間のチェルシーおよびケンジントン地区への立ち入り禁止も命じられた。
ロンドン警視庁のジャック・ヴァイン巡査部長は次のように述べている。
「この判決が、小売業の従業員をおびやかし、企業に多大な損失を与える者たちへの警告となることを願う」
SNSでは男への実刑が「軽すぎる」という意見もみられた。
「10万ポンド盗んで1年の刑務所暮らしって……」「罪と罰がつり合ってない。これではほかの万引き犯の抑止にはならないどころか、むしろ逆効果じゃないか」といった批判が寄せられている。