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衆議院選挙2026
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衆議院選挙で自民党が大勝した背景には、小選挙区制の「増幅効果」と呼ばれる仕組みも大きく関係していました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「衆院選の増幅効果」について解説します。 Q 小選挙区制とはどんな仕組みなの? A 小選挙区制は、一つの選挙区から1人だけ議員を選ぶ制度です。たくさんの候補者がいても、1番多く票を集めた人だけが当選します。 Q 増幅効果って何かな? A 得票率よりも多くの議席を第1党が獲得できる現象のことです。 Q 自民党はどれくらい得票率と議席数が違ったの? A 総務省によると今回、小選挙区で自民党の得票率は49・1%でしたが、議席占有率は85・8%になりました。得票率と議席占有率の差は36・7ポイントで、これが増幅効果にあたります。 Q 過去にもこんなに差があったの? A 小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の衆院選で、増幅効果が30ポイン
衆院選で中道改革連合から立候補し落選した栃木2区の福田昭夫(77)、同4区の藤岡隆雄(48)両元衆院議員がそれぞれ離党する意向を明らかにした。今後、両氏は正式な手続きを進め、当面は無所属で活動する方針。 福田氏は16日、報道陣に離党を表明。3月にも離党届を提出する考えを示した。 8期目を目指した福田氏は、自民党前職に敗れ、比例復活もできなかった。1月に中道へ合流するまでは、立憲民主党に所属し、栃木県連代表を務めていた。
高市政権が目指す原発への公的融資(上) 脱炭素のため政府が原発などの建設に公的融資を行う新たな仕組みが高市政権で実現しそうだ。原発への公的融資は世論はもちろん、国会でも与野党で賛否が大きく分かれる。「国論を二分する政策」のはずだが、衆院で与党が4分の3の議席を占める高市政権は、公的融資を盛り込んだ電気事業法改正案を3月中旬にも閣議決定し、特別国会で可決・成立させる見通しだ。なぜ政府は今、原発への公的融資を急ぐのか。 原発は世界的に建設コストが増大し、完成まで想定を超える時間がかかるようになっている。海外の実績によると、大型原発は1基2兆~6兆円、小型モジュール炉と呼ばれる小型原発でも1兆~2兆円かかるという。大手電力会社といえども、民間の金融機関から資金を調達し、原発を建設するのは困難になっている。 そこで政府は民間の金融機関では融資が難しい原発など大型の脱炭素電源の建設に向け、政府が公的
「闘う政治学者」が、なんだか丸くなっていた。 法政大教授の山口二郎さん(67)。 第2次安倍政権以降、一貫して野党側の立場で活動してきたが、「もうなんか、そろそろいいなという感じはしますね」とぽつり。 自民党の、というより高市早苗首相の「歴史的大勝」に終わった衆院選をどう見たのだろうか。 <主な内容> ・戦後政治の土台崩壊に驚がく ・「加害者」から「被害者」意識に ・非現実的になった野党の目標 ・闘う政治学者の弱音 「平和路線」に共感 山口さんは2009年に誕生した鳩山由紀夫政権でブレーンを務め、旧民主党の流れをくむ立憲民主党の議員とも交流してきた。 今回、立憲と公明党が結成した中道改革連合には、それなりに期待していたという。 「私はやっぱりあの(中道)路線で、右派ポピュリズム化した自民党に対抗していくしかないと思っていましたから」 とりわけ山口さんが共感したのは、中道が「平和を守る」姿勢
衆院選の街頭演説で、高市早苗首相を応援するうちわを手にスマートフォンを向ける聴衆=札幌市手稲区で2026年1月28日午後2時4分、原諒馬撮影 衆院選では高市早苗首相(自民党総裁)がSNS上でも突出した存在感を示し、自民大勝に影響した。高市氏による「情報空間のジャック」(専門家)はなぜ起きたか。当事者への取材から、その実態と課題を探った。 「衆院選は日本人の約半数が投票で参加する。こんな『必然的に当たるイベント』はなかなかない」 「ちんあなご」のチャンネル名で動画を配信している東京都内に住むユーチューバーの男性(60)は大型選挙の「魅力」をそう明かした。 「切り抜き動画」次々拡散 2024年の都知事選で石丸伸二氏の「切り抜き動画」を皮切りに、選挙関連のショート動画を作り始めた。25年の参院選は参政党を取り上げ、今回の衆院選では高市氏が「バズる素材」になった。 高市氏が2月1日にJR名古屋駅で
中道改革連合の議員総会後、記者団に代表選不出馬を表明した泉健太氏=東京都千代田区で2026年2月11日午後1時57分、後藤由耶撮影 中道改革連合は、次期衆院副議長に泉健太・元立憲民主党代表(51)を推す調整に入った。中道関係者が16日、明らかにした。18日召集の特別国会の衆院本会議で選挙が行われ、選出される見通し。 泉氏は2003年衆院選で初当選し、当選10回。立憲代表や衆院国家基本政策委員長などを務めた。 自民党は16日の衆院各派協議会で、次期議長に森英介・元法相(77)を推す方針を正式に伝えた。副議長は野党第1党の中道から選出することで合意している。【富美月】
持ち込まれた灯油を調べる大垣消防組合の職員ら=大垣市のキグナス石油西濃で2026年2月16日午後2時13分、稲垣洋介撮影 岐阜県大垣市熊野町のガソリンスタンド「キグナス石油西濃」でガソリンが混入した灯油が販売されていた問題で、この店で購入した灯油を使用したファンヒーターが火元とみられる火災が発生していたことが、大垣消防組合などへの取材で判明した。 組合や大垣署によると、火災は9日午後1時15分ごろ、同市赤坂町の2階建て民家で発生。民家は全焼し、住人は「ファンヒーターを着けたらしばらくして出火し、消そうとしたが燃え広がった」と話している。同店で購入した灯油を使用していたといい、火災との関連を調べている。 同店によると、ガソリンが混入した灯油は先月29日から今月13日に販売された。一日あたり約100人、計1600人が購入したとみられる。今月9日以降、組合にはファンヒーターが故障したとの通報が3
事件で亡くなった鎌田隆之亮さんへの思いを語る祖父母=奈良県内で2026年2月16日午前10時52分、川地隆史撮影 「運動神経が抜群で、家族思いで、自慢の孫だった」。大阪・ミナミの道頓堀で少年3人が刃物で刺されて死傷した事件で、死亡した少年(17)の祖父母が16日、毎日新聞の取材に応じた。高校中退後、新たな就職先で懸命に働いていた。週末は祖父母が経営する農場を手伝い、将来は後を継いでもらおうと期待していた矢先の出来事だった。「こんな別れになるとは、整理がつかない」。張り裂けそうな胸の内を語った。 事件で亡くなったのは奈良県田原本町の会社員、鎌田隆之亮さん。14日深夜に大阪市中央区心斎橋筋2の雑居ビルで、刃物で襲われて命を落とした。大阪府警は15日、大阪市住吉区の無職、岩崎龍我(りょうが)容疑者(21)を殺人容疑で逮捕した。 鎌田さんは3人きょうだいの長男で、7人いる孫の中で最初の男の子だった
恋愛感情が伴わないつきまとい行為の規制を強化した、改正千葉県迷惑行為防止条例が2025年12月の県議会で可決され、今年4月から施行される。GPS(全地球測位システム)の悪用や、ブログに連続してコメントする行為を新たな規制対象に盛り込んだ。県警はつきまとい行為が多様化する中で抑止力になると期待している。 GPS悪用、SNSコメント対象に つきまとい行為は恋愛感情が伴う場合はストーカー規制法の対象となるが、それ以外は県迷惑防止条例で取り締まることが多い。県警によると、恋愛感情がなくても金銭の貸し借りや近隣トラブルで恨みなどを抱き、相手につきまといをする人がいるという。 ただストーカー規制法はGPSなどの新しい手口に合わせて改正されてきたのに対し、条例は改正が追いついていなかった。そのため県内では、加害者の恋愛感情を特定できないと、県警の対処が難しい場合もあった。 施行される改正条例では、恋愛感
衆院選で共同通信社が実施した出口調査のデータに基づき、有権者の投票行動が昨年の参院選から、どのように変化したかを分析した。比例代表の投票先で比較すると、参院選で立憲民主党に投票した人のうち、衆院選で中道改革連合に投票した人は6割どまり。4割は自民党やチームみらい、国民民主党など他党に流れていた。 「立憲票」の流出先は、全国11ブロックの平均(加重平均)で自民が最多の8・7%。みらい(8・1%)▽国民民主(6・9%)▽共産党(4・2%)▽日本維新の会(3%)――と続いた。
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埼玉県所沢市は13日、市立小中学校の修学旅行の費用を、2026年度から全額、市が負担する方針を発表した。新年度予算案に費用約3億700万円を計上し、18日開会の同市議会2月定例会議に提出する。市によると、中学の修学旅行費用は毛呂山町が町負担としているが、小中学校ともに費用を負担するのは県内の自治体で初めてという。 市立小は32校、市立中は15校で、対象になる児童・生徒は年間約5400人。修学旅行は、小学生が1泊2日で栃木県日光市など、中学生は2泊3日で奈良県と京都府を訪れるのが慣例で、費用は小学校が1人2万5000円~3万円程度、中学校は同6万~6万5000円程度だという。 物価高騰に伴い修学旅行費も年々上がっているため、保護者の負担軽減策として市負担に踏み切るという。この政策は、小野塚勝俊市長の選挙公約でもあった。【高木昭午】
外務省は15日夜、中国の王毅外相がドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で日本に対して不適切な発言をしたと指摘し、外交ルートで中国に厳正な申し入れをしたと発表した。 王氏は会議で、高市早苗首相の台湾有事を巡る答弁を批判し、「日本には台湾を侵略、植民地支配する野心が消えず、軍国主義を復活させようとする亡霊が今も残っていると明らかにした」と主張。茂木敏充外相が会議後のセッションで反論し、外務省は中国に「中国の主張は事実に反し、根拠に欠ける」と申し入れた。 外務省は15日に日本語と英語で投稿したX(ツイッター)で、「日本の防衛力強化は厳しさを増す安全保障環境に対するもので、特定の第三国を対象にしたものではない」と反論。中国を念頭に「不透明な軍事力の拡張を長年にわたって続け、力、威圧による一方的な現状変更の試みを継続的に強化する国もある」とも指摘した。【田所柳子】
衆院選で自民党が地滑り的な勝利を収めた理由は、高市早苗首相の人気が起こした「高市旋風」という。「サナエ」と「推し活」を合わせた「サナ活」という造語もできた。なぜ高市氏は人気なのか? 「あの笑顔は……」 高市首相は1月31日、横浜市緑区の十日市場グラウンドに、衆院選の候補者の応援演説のためにやってきた。サナ活の実態を取材するチャンスだ。 行列は、十日市場駅から続いていた。駅から出てくる大勢の人に圧倒された地元の住民が「やばい」とつぶやき、立ち止まる。線路沿いの道路にできた長蛇の列。老若男女がまんべんなくいる。 「高市さん大好き。かわいくてかわいくて、仕方がない」 緑区在住の50代女性は2時間前にグラウンドに来て、前から2列目で演説を聞いたという。 なぜ好きなの? 「おじさんたちにたたかれて、…
銃口を向けて警戒にあたるイスラエル軍の兵士=パレスチナ自治区ガザ地区中部デルバラーで2026年2月12日午後3時17分、松岡大地撮影 イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって2年4カ月。毎日新聞記者は12日、イスラエル軍に同行し、戦闘開始後初めて、パレスチナ自治区ガザ地区に入った。 「物資は送っている」 イスラエル軍への同行取材では、パレスチナ自治区ガザ地区にある人道支援物資の集積所にも案内された。積み上がった毛布や調味料などが、ビニールに包まれていた。 「集積所はほとんど空になっている。多くの物資がすでにガザに送られたからだ」。軍のショシャニ報道官は、物資が順調に搬入されていると強調した。 前編 5分に1回、鳴り響く銃声 イスラエル側による物資制限で、ガザの一部では戦闘中に飢餓が発生した。昨年10月の停戦後は、米国などの圧力もあり、支援物資の搬入量は増えている。 ただイスラエルは、
ミュンヘン安全保障会議で演説する中国の王毅外相兼共産党政治局員=ドイツ南部ミュンヘンで2026年2月14日、DPA・AP 中国の王毅外相兼共産党政治局員は14日、ドイツで開かれている「ミュンヘン安全保障会議」に出席し、台湾有事を「存立危機事態になり得る」とした高市早苗首相の国会答弁について「中国の主権に対する挑戦だ」と非難し、「軍国主義の亡霊が消えていない」と指弾した。 会議での演説後、司会者からアジア太平洋地域の安全保障について問われた際に言及し、日本の「軍国主義」を警戒するよう国際社会に促した。【北京・畠山哲郎】
国立大の運営費交付金について大臣折衝で意見交換をする松本洋平文部科学相(左)と片山さつき財務相=東京都千代田区で2025年12月24日午前10時30分、代表撮影 国立大の基盤的経費である運営費交付金が、2026年度予算案で9年ぶりに増額されることになりました。その理由と使い道について解説します。 増額幅は過去2番目の大きさ Q 国から国立大学に配られるお金が9年ぶりに増えるんだって? A 国立大の運営を支える基本的な経費となる運営費交付金は、04年度の国立大学法人化以降、減少傾向にありました。 しかし、26年度予算案では9年ぶりに増加に転じ、25年度から188億円増の1兆971億円が計上されました。 この増額は東日本大震災による国家公務員給与減額措置の終了に伴う14年度の増額(331億円)に次ぐ大きさになります。 Q なぜ増額されたの? A 運営費交付金は法人化以降の20年で1632億円減
衆院選出馬による前市長の失職に伴う愛知県小牧市長選は15日、告示された。無所属新人で元県議の天野正基氏(55)以外に立候補の届け出はなく、無投票での初当選が決まった。 天野氏は、2007年から県議を5期務め、所属していた国民民主党を1月に離党。山下史守朗前市長が進めてきた路線の「継承と安定」を掲げ、企業誘致や、子育て施策の充実による定住促進に取り組むと訴えていた。過去にイベントへの出席など、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が指摘されていたが、出馬会見で「信者であった事実は一切無い。関係を遮断している」とつながりを否定した。 一方、市議補選(改選数2)も15日告示され、4人が立候補した。投開票は22日。 14日現在の選挙人名簿登録者数は11万7340人。【酒井志帆】
東京都世田谷区で制定された、民間空襲被害者らへの見舞金支給の条例について語る上川あや区議=同区で2026年1月15日、栗原俊雄撮影 東京都世田谷区議会で昨年12月、太平洋戦争の民間人空襲被害者らに見舞金を給付する条例が可決され、1月5日に施行された。首都圏の自治体では初めてで、障がい認定されていない被害者も対象とするなど、画期的な内容だ。 条例制定に貢献した上川あや区議は、自身が創設に関わった、同性カップルの関係を公的に認めるパートナーシップ制度が念頭にあったという。 「『当たり前』からこぼれ落ちている人たち」に光を当て、問題を正すのが議員活動のモチーフという上川議員に、今回の条例に込めた思いを聞いた。【栗原俊雄】 都内最大人口の「世田谷」から ――この問題に力を入れるようになった経緯を教えてください。 ◆父親は福島県出身、10人きょうだいで8人が男子で、おじ2人が戦死しました。母は東京の
ガザ地区の取材はイスラエル軍の軍事車両で移動した=パレスチナ自治区ガザ地区で2026年2月12日午後2時54分、松岡大地撮影 パレスチナ自治区ガザ地区の和平計画は、イスラム組織ハマスが拘束していた人質を引き渡したことで、暫定統治や復興を巡る「第2段階」に移行した。ただ、ハマスの武装解除などを巡る駆け引きは続く。 「占領下の(ガザ)民衆が武器を奪われれば、容易に排除されてしまう」。ハマス幹部は2月8日、改めて武装解除に消極的な姿勢を示した。 米紙ニューヨーク・タイムズは10日、米国が和平計画を進めるため、ハマスに重火器を引き渡すよう求める代わりに、初期段階では小規模の武器保有を認めることを検討している…
衆院憲法審査会で参考資料について説明する橘幸信さん。長く憲法論議を事務方として支えた=国会内で2025年3月13日、平田明浩撮影 昨年12月17日。東京・永田町の国会内の会議室で、ある「退任式」が開かれていた。 職員たちを前にあいさつに臨んだのは、橘幸信さん(68)。この日は臨時国会の閉会日で、橘さんは衆院法制局長を退任した。入局から43年。局長の在任期間は8年間にも及び、歴代2位の長さになった。橘さんはこう振り返った。 議員から大きな拍手 「100人足らずのこの小さな職人組織を、永田町のキラリと光る一番星に、国会議員たちから信頼される組織にしたい。その一心だった」 式に先立って開かれた衆院本会議で、橘さんの退任が承認されると、議員たちから大きな拍手が起きた。与野党双方から信頼を得ていた証しだった。 国会は憲法で「唯一の立法機関」と定められ、法律の制定が主な役割だ。その国会で審議される法案
少子化や人口減が深刻化し「若年女性」に注目が集まっている。若年女性人口を大きく減らす自治体は消滅の可能性が指摘されることも。若い女性が地方を出ていくのはなぜか。デビュー以来、「地方女子」をテーマに書いてきた小説家、山内マリコさん(45)は「当事者の声を聴いて」と語る。【聞き手・小国綾子】 出身地富山の実例から見えること ――若年女性の地方から都市への流出が問題視されています。 まるで人口減少は「地方女子」のせいみたいですよね。そもそもこれは女性の問題でしょうか? 元岩手県知事の増田寛也さんが2014年に出版した「地方消滅」(中公新書)のキーワードが「若年女性」でした。出産可能な年代の女性がいないと赤ちゃんが生まれないから、そういう自治体はいずれ消滅すると。データ分析だから仕方ないですが、「若年女性」という言葉がただの“数”として語られていて、戦時中の「産めよ殖やせよ」や女性を「産む機械」と
<HANNAH ERIN LANG/2026年2月1日> 米国で強烈なノスタルジアが広がっている。それは戦後の繁栄がもたらされた1950年代や、ボリューム感のある髪型「ビッグヘア」と鮮やかな色彩が流行した80年代への郷愁ではない。 今の若者たちは2016年のシンプルな日々を切望している。 ここ数週間、ソーシャルメディアのフィードには、光沢を抑えた化粧「マットメーク」、SNSアプリ「 スナップチャット 」のフィルター、スキニージーンズといった10年前の画像があふれている。インターネット上の熱狂は現実世界にも波及している。2016年当時のトップミュージシャンたちの人気が再び高まっており、クラブではチョーカーネックレスを身に着けた人々がドレイクやリアーナの曲に合わせて踊るパーティーが開かれている。 「2016年はまさに魔法のようだった」と書かれたTikTok(ティックトック)上の投稿は120万回
大学時代、樋口陽一さん(91)の憲法学に薫陶を受けた橘幸信さん(68)。衆院法制局を選んだのはこんな理由だった。 政府で働く職員である官僚は戦前は天皇が任じたという経緯もあり、「事務次官」「内閣法制局長官」といった「官」がつく役職が多い。衆院法制局などの国会職員は、同じ国家公務員でも「官」が付かない。橘さんは「国会議員のお手伝いをする、つまり国民のしもべだ」と感じた。 採用試験を突破し1982年、衆院法制局に入った。 法制局には日々、国会議員から立法の相談が寄せられる。国内最大規模の食品公害「カネミ油症」の被害者救済法や、旧優生保護法下で不妊手術を強制された被害者に対する補償金支給法にも関わった。橘さんは「困窮する人たちを救いたい。議員に求められたら、法整備が可能かギリギリまで考え抜こう」といつも意識していた。 最も苦悩した安全保障関連法 さまざまな職務の中で最も苦悩したもののひとつが、安
日本成長戦略本部の初会合で発言する高市早苗首相(中央)。核融合など17分野を重点投資対象に位置づけた=首相官邸で2025年11月4日午前10時23分、平田明浩撮影 衆院選の自民党の歴史的大勝をどう読み解くか。政治と科学技術政策に詳しい角南篤(すなみあつし)・笹川平和財団理事長(60)に聞いた。【聞き手・田中泰義】 背景に研究環境悪化 想定を上回る自民の圧勝となったが、驚きはなかった。選挙期間が衆院解散から戦後最短となるなど、新党「中道改革連合」を含め野党にとっては、相手のペースで選挙戦が進んだ。どんな勝負も相手の土俵に乗らされた流れを変えることは難しい。 日本社会に閉塞(へいそく)感が漂っていたことも大きい。高市早苗首相は憲政史上初の女性宰相となり、政界の殻を破った。時代の要請に応え、変化に対応できる政治家という印象を多くの国民に抱かせた。 自由な発想を好み、リベラル派が多いと言われる研究
3月のダイヤ改正で廃止まで増便されるJR留萌線=秩父別町で2026年2月12日午後0時47分、横田信行撮影 JR北海道は、4月1日に廃止する留萌線(深川―石狩沼田、14・4キロ)について、3月14日のダイヤ改正から最終運行日の同31日までの運転時刻を発表した。現在は7往復を運行しているが、鉄道ファンらの乗車が増えることが予想されるため、上り2本、下り1本を増発する。一方、旭川駅まで乗り入れる列車はなくなる。 JR北は、終着駅での折り返し乗車や手荷物による座席確保、整理券の持ち帰りはトラブルとなる恐れがあるため、やめるように呼びかけている。 留萌線は1910年に深川―留萌間が開業。21年には留萌―増毛間(16・7キロ)が延伸され、総延長66・8キロになった。だが、利用客減による赤字が膨らみ、2016年12月に留萌―増毛間、23年4月に石狩沼田―留萌間(35・7キロ)が廃止された。【横田信行】
高市旋風が吹き荒れた――。多くの選挙区でそう話す関係者が多い中、国民民主党と自民党候補の一騎打ちとなった茨城5区では、両陣営とも「風を感じなかった」と口をそろえる。 8日午後8時過ぎ。各メディアは5区で国民民主の浅野哲氏(43)の4選が確実になったと報じた。開票率0%でも事前取材や出口調査に基づいて圧勝すると判断された、いわゆる「ゼロ打ち」だった。 茨城県での衆院選を振り返る連載「選挙区の舞台裏」。今回が最終回です。 1回目:6区 「地上戦は負けていなかった」 中道見切った無所属候補の英断と誤算 2回目:1区 「比例復活すら難しい」 弱気の自民72歳を勝たせた「異常な状況」 日立市の労組事務所に詰めていた支援者は沸いた。祝辞に立った電機連合幹部は「獲得票はこれからへの期待の表れだ」と称賛。初当選した2017年(5万6098票)から毎回獲得票を伸ばし、初めて7万票を超えた。 浅野氏は日立製作
「まるでアイドルのようでした」 日本社会を取材してきたフランス人ジャーナリストで、公共ラジオ放送「ラジオ・フランス」東京特派員を務める西村カリンさん(55)はそう驚く。今回の衆院選期間中に取材した高市早苗首相の街頭演説には「高市さんを見たい」と幅広い年代の支持者が詰めかけていた。 ただ、西村さんは高市政権の危うさも感じるという。高市氏が圧倒的な人気ぶりを見せた衆院選は、外国人特派員の目にどう映ったのだろうか。【聞き手・川上珠実】 <主な内容> ・高市氏は「夢を売っている」 ・「政策の中身分からない」支持者 ・日本の選挙戦に感じる違和感 ・なぜ日本人は高市氏にひかれるのか ・「強い外交」矛盾する高市政権 「夢を売る」高市氏の功罪 ――なぜ自民党が圧勝したと見ていますか。 ◆いまの日本では、多くの人が「生活が少し苦しい」と感じ、未来が不安な人もいるでしょう。そんな中、高市氏はエネルギーにあふれ
吉田氏の作品を多目的トイレで隠していたことを記者会見で謝罪する高知県立大の甲田茂樹学長(中央)ら=高知市で2026年2月13日午後2時1分、小林理撮影 高知県と高知県立大学(高知市)は13日、同大学内で展示していた同県安芸市出身の工芸作家・吉田左源二(さげんじ)氏(1925~99)が制作した漆芸作品を、増築した多目的トイレで覆って見えないようにしていたと発表した。県と大学は管理がずさんだったことを謝罪し、学生や一般の人が作品を鑑賞できるように現場の環境を改める。 県などによると、作品は2メートル四方の漆と金箔(きんぱく)を使った漆芸作品で、1988年の旧高知女子大学(現高知県立大)図書館の増築に当たって制作され、1階ロビーの壁に展示されたとみられる。
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