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ブラックフライデー
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大分県日出(ひじ)町のイスラム教大規模土葬墓地計画に関連し、町に隣接する杵築(きつき)市の自民党市議団が国に対し、「日本全国で国が責任を持ち、複数の地域に土葬対応可能な墓地を確保・整備すること」などと求める異例の要望書を提出した。要望活動には地元選出の岩屋毅前外相が尽力したという。日出町の計画は昨年、反対派の町長が当選し事実上、頓挫している。 人生の「終末」も国の責任で要望書は「ムスリム墓地に関する国の対応を求める要望書」。代表者で自民党大分県連杵築支部長の阿部長夫県議によると、今月18日、自民党杵築市議団9人全員や阿部氏らが東京都内で、墓地を所管する厚生労働省の仁木博文副大臣、自民党の小林鷹之政調会長、内閣府の鈴木隼人副大臣へそれぞれ、下記4項目からなる要望書を手渡した。 1.国の責任において、宗教的多様性に対応した墓地整備の基本方針を示すこと。 2.日本全国において、国が責任を持ち、複
かつて「ブルートレイン」と呼ばれ、日本各地の交通網を支えた夜行(寝台)列車が復活の兆しをみせている。JR西日本が令和2年に関西と山陰を結ぶ新たな夜行列車の運行を開始したところ、ほぼ満席が続く人気ぶり。JR東日本も9年春から首都圏と北東北を結ぶ新たな夜行列車を運行する。インバウンド増加に伴い、宿泊料金が高騰する中、宿泊と移動を兼ね、夜の旅情も味わえる夜行列車の良さが見直されている。 JR紀勢線を運行する「ウエストエクスプレス銀河」=和歌山県那智勝浦町(JR西日本和歌山支社提供)金曜の夜出発…12時間の鉄道の旅へ3連休前日の21日午後9時過ぎのJR京都駅。普段は京阪神地域の行き先が表示される案内板に下関の文字が光った。ホームにJR西の夜行列車「ウエストエクスプレス銀河」が到着すると、観光客らしき若者や家族連れなど多くの人が乗り込み、約12時間半の鉄道の旅を楽しんだ。 JR西は新型コロナウイルス
ブラジル連邦警察は22日、自宅軟禁中のボルソナロ前大統領(70)を拘束した。最高裁は9月、クーデター計画などの罪で禁錮27年3月の判決を言い渡したが、前大統領側は健康悪化を理由に刑務所に収監しないよう求めていた。最高裁によると、行動監視のため足首につけられた電子装置を破壊しようとし、逃亡の恐れが出たという。 家族が自宅付近で前大統領の健康を祈る集会の開催を呼びかけており、最高裁は監視を弱めて逃亡しようとした可能性があるとも指摘した。 前大統領は判決言い渡し前の今年8月から自宅軟禁の状態にある。弁護団は前大統領が複数の疾患を抱えて深刻な症状を示しており、刑務所への移送には「命の危険」を伴うと主張し、人道的な措置として自宅軟禁の継続を求めていた。(共同)
報道陣に公開されたリニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)の工事現場。左は名古屋方面へのトンネル=6月5日午後、相模原市総工費の膨張が明らかになったリニア中央新幹線を巡っては、沿線で環境問題に起因する工事中断が相次ぎ、開業遅れの原因が静岡工区だけとは言えないとの指摘も散見される。中断期間が約1年半に及ぶ事例もある。JR東海はトンネル工事との関連性を調べ、因果関係が確認された場合は地元への丁寧な説明や対応を講じる構えだ。 東京都品川区の区道で今月20日、JR東海は道路の一部が隆起した現場の調査を始めた。付近の約80メートル地下ではリニアのトンネル工事が行われており、10月下旬に歩道との間にある幅約10メートル、高さ約13センチの段差が見つかった。現場周辺のアスファルトをはがして地中の状況を調べるという。 全体の86%がトンネル工事
高市早苗首相の国会での台湾有事を巡る発言に中国政府が猛反発し、撤回を求めている。 中国の外交官はX(旧ツイッター)への投稿を含め、粗野な言辞で脅しにかかっている。中国外務省はありもしない治安悪化を言い立て、自国民に日本への渡航自粛を求めた。観光業が標的の経済的威圧だ。 今回の中国の対日攻勢の本質は、日本の安全保障の根幹部分への「攻撃」といえる。これをはねのけて平和を守れるか否かの分水嶺(れい)に日本は立っている。 高市首相は台湾防衛のため集団的自衛権を行使するというような単純な話はしていない。言及したのは中国が軍事的に台湾を海上封鎖し、これを解こうと来援した米軍に武力行使するケースについてだ。米軍が攻撃された場合の対応を語ったのだ。 考えてもみてほしい。 台湾は日本の与那国島から111キロという近距離にある。米国の軍の艦船や航空機が、日本の近傍で中国軍から攻撃され、自衛隊が傍観していたらど
国会議員の給与に当たる歳費を決める歳費法改正案を巡り、与野党は22日までに歳費の月額5万円引き上げを当面凍結する方針を固めた。自民党と連立政権を組む日本維新の会が「身を切る改革」などに逆行するとして強く反対しており、当面は現行のまま据え置き、増額する場合は次期国政選挙後に判断する。複数の関係者が明らかにした。 国会議員の月額歳費を当面凍結する歳費法改正案の国会提出は11月中旬に与野党間で合意しており、25日の衆院議院運営委員会で正式に決める見通し。国家公務員特別職の給与を引き上げた場合、国会議員の歳費も自動的に増額されていたが、平成17年の同法改正で規定が削除された。民間の賃上げの流れもあり、今国会では特別職に限定する。 与野党は国会議員の月額歳費を引き上げる場合、次期国政選挙後にすることも確認した。参院選が予定されている令和10年7月末日か、衆院解散・総選挙が行われる月の末日のいずれかま
朝日新聞は、台湾有事に関する高市早苗首相の答弁を巡って中国の駐大阪総領事が「その汚い首は躊躇もなく斬ってやる」などと投稿したX(旧ツイッター)に引用された配信記事について、産経新聞の取材に当初の見出しを修正したと明らかにした。この修正はSNS上で物議を醸している一方、同社広報部は薛氏の投稿を受けた修正ではないと説明した。産経に対する回答は以下の通り。 ◇ 「政府が存立危機事態と認定した場合、集団的自衛権に基づく武力行使が可能になります。当初の『高市首相、台湾有事≪存立危機事態になりうる≫認定なら武力行使も』とのデジタル版の見出しはその点を表現したものです」 「ご指摘の記事は、記事の履歴にある通り、初報を11月7日15 時57分に配信した後、記事本文と見出しを同日21 時58分に更新しました」 「見出しに『なりうる』と『認定なら』という仮定の表現が重なっていることを解消するとともに、どんな場
和歌山電鉄は21日、貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の2代目ネコ駅長として知られる「ニタマ」が死んだと発表した。12月13日午後0時半から、貴志駅で社葬を行う。 同社によると、ニタマは10月下旬から食欲が落ち、今月4日に貴志駅長としての業務を休止。病気などは確認されなかったが、その後も食欲は戻らず、昏睡(こんすい)状態となった。20日午前11時半ごろ、伊太祈曽本社事務所で「ニャー!」と鳴き声を上げ、死んだという。 ニタマは雌の三毛猫で、平成22年3月3日(推定)に岡山市で誕生。和歌山電鉄の親会社の岡山電気軌道に引き取られ、アイドルネコとして育った。 初代ネコ駅長「たま」が高齢となったため、平成24年に和歌山電鉄に採用された。ニタマは昇進を続け、令和4年には「社長代理」となっていた。
台湾の台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(駐日大使に相当)は21日、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に反発する中国が日本産水産物の輸入を事実上停止したことを受け、「日本の農水産品を『爆買い』して日本を応援しよう」と呼びかける声明を発表した。 李氏は、中国が2021年に台湾産パイナップルの輸入を禁止した際、「安倍晋三元首相が率先して台湾産パイナップルを大々的に宣伝し、日本の人々が力強く応援してくれた。今では日本が台湾産パイナップルの最大の輸入国となった」と謝意を示した。 中国の事実上の禁輸措置は「日本経済に損害を与えるためだ。台日友好を願う台湾の人々が今できることは、日本の水産品を爆買いし、日本経済が中国から損害を受けないようにすることだ。(日台の市民が)お互いの農水産品を購入することで互恵関係を創出していくことを期待する」と訴えた。(桑村朋)
埼玉県川口市の県警武南署で6月、視察中だった県議らの車をトルコ国籍のクルド人らが取り囲んで怒声を浴びせるなどした騒ぎで、県警がクルド人ら数人を公務執行妨害や監禁などの容疑で書類送検したと、被害を受けた県議らが20日、東京都内で記者会見して明らかにした。 記者会見には高木功介県議、奥富精一川口市議と、当日に別行程で同じ視察に参加したという諸井真英県議が出席。高木氏らは6月2日、外国人共生政策に関して、川口市内の資材置き場周辺を公道から視察。その際、クルド人関係者とみられる車両に武南署まで約7キロ、約20分間追尾された。 県議らは同署構内まで乗り入れてきた車3台に進路をふさがれ、長時間にわたり怒声を浴びせられたり、侮蔑的な身振りをされたりしたという。 この日の会見で、高木氏らは県警から今月14日、現場にいたクルド人ら数人について、視察を妨害した公務執行妨害や威力業務妨害、監禁、暴行の容疑で書類
朝日新聞が、台湾有事に関する高市早苗首相の答弁を報じた7日配信のデジタル版の記事を巡り、当初の見出しを変更したことがSNS上で物議を醸している。中国の薛剣駐大阪総領事が不穏当な表現で8日に投稿したX(旧ツイッター)には修正前の見出しの記事が引用されており、投稿が注目されたことを受けて修正したと疑問視されるためだ。一方、朝日新聞社広報部は産経新聞の取材に対し、7日時点で見出しを更新したといい、「批判を受けて修正したものではない」とコメントした。 当初見出し「先制攻撃示唆」誤解生む可能性も朝日が7日の衆院予算委員会での首相の答弁を受けて同日午後4時前に配信した初報の見出しは「高市首相、台湾有事『存立危機事態になりうる』 認定なら武力行使も」。現在は後段の部分が「~武力攻撃の発生時」に修正されている。 当初の見出しだった「~認定なら武力行使も」の場合、「日本側が先制攻撃を示唆するかのような表現に
日本支援のために訪日観光キャンペーンの実施を呼び掛ける台湾与党、民主進歩党の立法委員5人。南部・高雄市選出の議員が中心で「高(雄)市は高市(早苗首相)を支持する」とのプラカードも=21日、台北市(西見由章撮影) 【台北=西見由章】台湾与党、民主進歩党の立法委員(国会議員に相当)5人は21日、台北市で記者会見し、日本への観光旅行を台湾人に呼び掛けた。台湾当局や航空会社に対しても日本への観光キャンペーンを展開するよう要請するという。中国政府が日本渡航の自粛を呼び掛けるなど経済的威圧を強める中、「友人の困難を座視すべきではない」として支援を訴えた。 邱議瑩(きゅう・ぎえい)立法委員によると、日本渡航を奨励するため、台湾当局が出資する中華航空に1000台湾元(約5000円)の割引券発行を呼び掛ける。交通部観光署(観光庁)に対しても日本側と協力して訪日観光キャンペーンを実施するよう求めるという。 邱
下げ幅が一時1200円を超えた日経平均株価を示すモニター=21日午前、東京・東新橋政府が21日閣議決定する経済対策が21兆3千億円と新型コロナウイルス禍後で最大規模に膨らむことになり、財政悪化の懸念から、金融市場では円や国債を売る円安・債券安が進んでいる。米国発の株安も加わり「トリプル安」の様相を呈しており、物価高のさらなる加速など高市早苗政権の「責任ある積極財政」がもたらす〝副作用〟が意識され始めた。岸田文雄政権時の昨年6月にも1ドル=161円台まで進行した円安は日本経済の〝持病〟とはいえ、今後も野放図な財政拡張を続ければ、歯止めが利かなくなる恐れがある。 トラスショック的混乱広がる「既にトラスショック的な動きが始まっている」 SMBC日興証券の野地慎チーフ為替・外債ストラテジストはこう指摘する。 トラスショックとは、2022年に英国で当時のトラス政権が財源の裏付けが乏しい大型減税策を打
立憲民主党の岡田克也元外相は20日、高市早苗首相が自身との質疑で、台湾有事で中国の軍艦による武力行使があった場合、集団的自衛権の行使が可能となる「存立危機事態」に当たる可能性があるとの認識を示したことについて、「最後はヤバいと思った」と述べ、想定外の答弁だったとの考えを示した。東京都内で記者団に語った。 首相「どう考えても」「なり得るケース」岡田氏は、7日の衆院予算委員会で、首相が令和6年の自民党総裁選に臨んだ際の発言を挙げ、「中国による台湾の海上封鎖が発生した場合を問われ、『存立危機事態になるかもしれない』と発言した」とし、「(岡田氏も)『絶対ない』というつもりはないが、どういう場合に存立危機事態になると考えたのか」と尋ねた。 首相は「個別具体的な状況に即して、すべての情報を総合して判断しなければならない」と答弁したが、岡田氏は「どういう場合に存立危機事態になるのか」「今の答弁では存立危
米司法省が公開したカンボジアにある太子集団の詐欺拠点で押収された大量の携帯電話国境を越えたオンライン詐欺と巨額のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとして、米英両政府はカンボジア最大規模の華人系複合企業、太子集団控股(プリンス・ホールディング・グループ)に制裁を科した。米当局は100億ドル(約1兆5700億円)以上に相当する暗号資産(仮想通貨)を没収。中国出身の創業者を刑事訴追した。太子集団は「アジア最大級の国際犯罪組織」(米当局)とされ、日本にも関連企業を持つ。組織の実態解明が進むか注目される。 「国際的な犯罪帝国」を形成「オンライン詐欺を通じて世界中の人々を食い物にし、国際的な犯罪帝国を築いてきた」 米財務省は10月14日、太子集団を「国際犯罪組織」に指定した上で、世界30カ国以上にある関連企業や幹部など146の団体・個人に制裁を科すと発表し、悪行を厳しく断罪した。 同時に米司法省
日米欧など民主主義圏の国会議員らで構成する「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」は20日、高市早苗首相が台湾有事について「存立危機事態」になり得るとした国会答弁を巡り中国の薛剣・駐大阪総領事が不穏当なSNS投稿をした問題に対し、「威圧的発言を強く非難する」との声明を出した。首相の答弁については「台湾海峡の緊張に伴うリスクに警鐘を鳴らし、極めて正当」と評価し、各国政府に「日本への支持の表明」を訴えた。 首相答弁は「慎重で戦略的」声明でIPACは、集団的自衛権の行使が可能となる「存立危機事態」を巡る首相の答弁は「挑発ではなく、慎重で戦略的な判断に基づく」と分析。「『台湾の安全保障は世界の安全保障』という国際社会の認識の拡大を反映する」とした。台湾人に対しては「自らの未来を自由に決定する権利を有している」と改めて指摘し、「世界の繁栄を脅かす行為は抑止されなければならない」と台湾有事の抑止を
20日午後7時50分ごろ、横浜市港北区のJR新横浜駅で、発車直後の東京発新大阪行き東海道新幹線のぞみ465号の床下から白煙のようなものが出ているのを乗務員が見つけ、列車を緊急停止させた。安全確認で白煙はその後、確認されず、約15分後の午後8時7分に運転を再開した。
衆院予算委員会に臨む高市早苗首相=7日午後、国会内(春名中撮影)高市早苗首相は21日で政権発足から1カ月を迎える。就任以来、外遊や国会審議が立て込む過密日程の中、夜は東京・赤坂の議員宿舎で資料を読み込む日々を過ごしてきた。猛勉強の成果もあって、ひとまず一連の外交日程や国会審議を乗り切ったが、宿舎にこもりがちな生活スタイルや「仕事中毒」ぶりを心配する声もあがる。 外交のち国会…怒濤の日程首相は就任5日目にマレーシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席。帰国してトランプ米大統領を迎え、直後に韓国でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するなど、怒濤(どとう)の外交日程をこなした。
ウクライナのゼレンスキー政権がエネルギー業界を巡る巨額の汚職事件で揺れている。事件にはゼレンスキー大統領の盟友の実業家や現役閣僚らが関与し、汚職額は計1億ドル(156億円)規模に上るとされる。ロシアの攻撃で電力不足が深刻化する中での汚職発覚は国民に政権への不満を強めさせたほか、国際社会からの財政支援に悪影響を与える可能性もある。政権側は19日、事件に関与したとされる閣僚2人を解任したが、事態が収束に向かうかはなお見通せない。 問題の発端は10日、ウクライナ国家汚職対策局(NABU)が国営原子力企業「エネルゴアトム」に絡む汚職事件の摘発に着手したと発表したことだった。NABUによると、「犯罪組織」が、エネルゴ社との契約で便宜を図る見返りなどとして取引先から計1億ドル以上の賄賂を受け取っていたという。 さらに、「犯罪組織」を主導していたのがゼレンスキー氏の民間人時代の盟友である実業家ミンディッ
警察庁が、昨年の外国人の犯罪率は日本人の1.72倍だったという数字を20日の参院内閣委員会で明らかにした。観光などの短期滞在者を除いた検挙(摘発)人数を比較した。参政党の大津力氏への答弁。 大津氏が、短期滞在者を分母に含めると正当な比較ができないとしてたずねた。警察庁の重松弘教刑事局長は、便宜上の数字として、昨年の日本人の検挙数22万6038人を同年12月1日現在の人口で割ると0.188%、短期滞在を除く外国人の入管難民法違反を除く検挙数1万2173人を在留外国人数で割ると0.323%ーと示し、「日本人を1とすると、外国人は1.72」とした。 そのうえで「これらの数字を単純に比較することは困難だが、警察としては、違法行為については法と証拠に基づいて厳正に対処するとともに、在留外国人が犯罪に巻き込まれたり、関与することがないように関係機関と協調して対応したい」と述べた。
【北京=三塚聖平】北京市共産党委員会の機関紙、北京日報(電子版)は19日、日中関係が緊張した現在の状態が続けば「日本は全国にパンダがいなくなる状況に直面するだろう」とする専門家の見方を伝えた。中国側は高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に強く反発しており、日本への対抗措置を相次ぎ打ち出している。 東京・上野動物園で飼育中の双子のジャイアントパンダ、シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)は来年2月に中国への返還期限を迎える。遼寧大日本研究センターの陳洋客員教授は、北京日報に対し「中日間の緊張が続けば、中国が日本に新たなパンダを貸与することは恐らくないだろう」との見方を示した。 超党派の日中友好議員連盟は4月、中国を訪問した際にジャイアントパンダの新規貸与を中国側に要請していた。当時、中国外務省報道官は「日本がパンダ保護の国際協力に引き続き関心を寄せ、中国の保護事業を支持することを歓迎する」と
中国政府が日本産水産物の輸入を停止したことについて、米国のグラス駐日大使は20日、自身のX(旧ツイッター)で「同盟国である日本を支えていく」と投稿した。 グラス氏は「威圧的な手段に訴えるのは、中国政府にとって断ち難い悪癖のようだ。前回、中国が不当に日本の水産物を禁輸した際、われわれ米国が日本を支援した。今回も同じだ」とした。 グラス氏はこれまでも、中国の薛剣(せつ・けん)駐大阪総領事による脅迫的投稿や、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領海への中国船侵入を批判する投稿を行い、中国を牽制している。
中国政府による専制主義的な体制に反対する「在日台湾同郷会」など在日台湾人の団体は18日、高市早苗首相が台湾有事を巡り「存立危機事態」になり得ると国会答弁したことに対して「何ら問題はない」とする声明をチベット、ウイグル、南モンゴル、香港、漢民族の人々でつくる各団体と共同で公表した。「中国が現状変更を目論んで武力による攻撃を行わなければ、日本が存立危機事態に陥ることはなく、自衛隊を派遣する必要もない」と強調した。 「間隙突いて繰り返した侵略」台湾について「主権は台湾に住む国民にある。中華人民共和国は台湾を支配したことは一日もなく、中国が台湾の主権を主張したいならば、根拠を明確にし、台湾人の同意を得られるよう努力すべき」と主張した。 首相の国会答弁に関しては「日本および周辺諸国の安全保障に関しての仮定の議論の中で発せられた見解で、何ら問題があるものではない」と指摘した。 1949年の中国建国後の
山尾志桜里元衆院議員は19日、自身のX(旧ツイッター)で、中国政府による日本産水産物の輸入停止は世界の中国依存脱却を加速させるとした上で、高市早苗首相は台湾有事を巡る国会答弁を撤回する必要はないとの見解を示した。 山尾氏は「脅しが効かないと今度は経済的威圧。今の中国が取引相手として信用できないハイリスク国であると世界が再確認。中国依存への脱却のアクセルになるでしょう」と指摘。 「高市総理にも問題があったというナラティブは、『どっちもどっち』論に転用されかねず、中国を不当に利する。総理発言の撤回や謝罪を求めるなど、日本の国益を考えたら論外です」と主張した。 18日にも「そもそも日本の総理が、日本の国会で、日本国民にとっての超重要論点を穏当に正直に説明したことを、他国から非難されるいわれはない」などと投稿していた。 山尾氏はこれまでも、人権問題などで中国に厳しい姿勢をとっている。
作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏は19日、国会内で講演し、不穏当なSNS投稿した中国の薛剣駐大阪総領事に対する、ウィーン条約に基づく「ペルソナ・ノン・グラータ」(国外退去処分)の指定に否定的な考えを示した。「そのレベルに降りていったらダメ」と述べた。日本側が薛氏の「品のよろしくない発言」(佐藤氏)を挙げて同条約を持ち出した対応の応酬を控えることで「品格ある外交を日本が行っていることになる」と指摘した。 高市首相答弁への中国対応は「御前会議」で自民党の鈴木宗男参院議員の勉強会で講演した。 薛氏は、高市早苗首相が台湾有事について「存立危機事態」になり得ると国会答弁したことを巡り「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」と8日、SNSに投稿した。これに対し、自民党や日本維新の会などは政府に国外退去処分の検討を求めている。 佐藤氏は、高市首相の答弁は中国側にとって「極めて深刻。習近平国家
平口洋法相は19日の衆院法務委員会で、外国人受け入れによる治安維持や社会保障を含む総コストについて「計算していない」と述べた。参政党の吉川里奈副代表への答弁。吉川氏は「メリット、デメリットが明らかになるまでは蛇口を閉めるべきだ」と述べ、受け入れを制限すべきだと訴えた。 質問の冒頭、吉川氏は「国際化そのものを否定するつもりはない」と前置きしたうえで、「国ごとの文化や制度の違いを尊重しつつ、対等な立場で交流・協力を深めていくことは、日本が世界と協調していく中で欠かせない」と語った。 平口氏「小野田氏と相談して調査」外国人受け入れのコストについて、「外国人労働者の受け入れには、税収増などプラスがある一方で、多面的な行政コストも伴う。入管行政の運用コスト、教育現場や司法の通訳の対応、自治体の支援費用、犯罪トラブル対応、医療費の負担増など、多面的だ」と指摘。平口氏に対し「政府として外国人受け入れによ
【北京=三塚聖平】中国メディアが相次いで沖縄県の日本への帰属を疑問視する論評を掲載している。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は19日付で、「琉球諸島の主権の帰属は歴史的、法的な議論が常に存在している」とする社説を掲載した。中国側は、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に強く反発しており、沖縄県を対日カードにして日本側を揺さぶる狙いがあるとみられる。 環球時報の社説は「琉球学の研究はなぜ必要なのか」と題し、中国内外で「琉球問題」への関心が高まっていると指摘した。その中で、中国が明の時代に琉球を、宗主国と朝貢国の関係を指す「宗藩関係」に基づき手厚く遇したと主張。それに対し、日本が「武力による脅迫という手段で琉球藩の廃止を強行し、沖縄県を設けて併呑した」と批判した。 中国国営中央テレビは18日にSNSで、沖縄県の歴史に関し「中国の習慣や飲食、芸術、茶文化など各方面のものが琉球に持ち込まれた
衆院法務委員会で質問する日本保守党の島田洋一政調会長=19日午後、国会内(衆院インターネット審議中継より) 日本保守党の島田洋一政調会長は19日の衆院法務委員会で、法政大の島田雅彦教授が安倍晋三元首相の銃撃事件を念頭に「暗殺が成功して良かった」と発言したことに関連し、政府の姿勢を追及した。「暗殺を礼賛した人物を雇い続けている大学に、税金から毎年30億円の私学助成金を出していいのか」と述べ、見直しを迫った。 島田教授は、2023年4月14日配信のネット番組で問題の発言をした。島田議員は、米国では保守系政治活動家のチャーリー・カーク氏が演説中に暗殺された事件を巡り、暗殺を称賛した人物が相次いで解雇されたと指摘。「日本ではそうなっていない。法政大がこの人物を処分しないのは問題だと思うが、その法政大に私学助成金が支払われている。これは国家が暗殺を奨励していることになるのではないか」と述べ、政府に対
中国外務省がX(旧ツイッター)に投稿した画像。日本のSNSではこの赤い背景などを利用した投稿が相次いでいる 高市早苗首相が台湾有事は「存立危機事態」になり得ると国会答弁したことを巡り、中国側がX(旧ツイッター)への投稿で対日批判を強める中、皮肉や風刺を利かせた表現で切り返す日本のインターネット利用者の投稿が話題になっている。中国側は情報戦を通じて日本国民に揺さぶりをかける狙いがあるとみられるが、中国の戦狼外交を笑いのネタに変え、批判を無力化した格好だ。 中国外務省は15日、Xへの投稿で、中国を挑発すれば「14億を超える中国人民が血肉をもって築いた鉄壁の長城の前で頭を割られ血だらけになるのだ」と主張した。日本のネット利用者らは「この日本語だと中国人民が血だらけになるという意味になる」などと反応した。 また、中国軍は14日、日本が台湾有事に介入すれば「必ず中国人民解放軍の鉄壁の前で粉骨砕身にな
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