俳優のアヨ・エデビリが記者から受けた“ある対応”が物議を呼んでいます。

左からジュリア・ロバーツ、アヨ・エデビリ、アンドリュー・ガーフィールド

MeToo運動とは、性被害を受けた人々が「私も」と声をあげる社会運動のこと。
2007年から提唱されていましたが、2017年、ニューヨーク・タイムズ紙の告発記事をきっかけに、SNSでハッシュタグ「#MeToo」が広がりました。
ネットを介して運動が大きくなり、これまで黙殺されてきた問題に光が当たることで、社会の意識と行動の変化をもたらしました。

3人のインタビュー中、ある記者の発言によって、場の空気が一変する出来事がありました。
記者はジュリアとアンドリューに向けて、こう質問します。
「MeToo運動やBLM(黒人差別への抗議運動)が“終わった”いま、ハリウッドには何が起きると考えますか?」
記者は、アンドリューとジュリアに質問を投げかけ、アヨは話の輪から外された状態でした。

アンドリューは場の空気を瞬時に察して、体の向きをジュリアとアヨのほうに動かします。
ジュリアは「えっ? もう一度、質問を繰り返してもらえますか?」と戸惑いをあらわにしながら「誰に向けて言ってるのか、よく分かりません」と返答。
記者が「アンドリューとジュリアに向けたもの」と明言すると、アヨはさらに困惑した表情を見せながらも、質問に割って入ります。

ジュリアも「終わっていない」と強く同意。
アンドリューも「Me TooもBLMも完全に生きている運動」と断言し「今は報道が少ないだけだ」とアヨに同調しました。
このやり取りはSNSで大きな注目を集め、多くの人が記者の態度に不信感を示しつつ、アヨの冷静な対応を称賛しました。
💬「この記者、アヨを外して何やってんの。でも、アヨの答えは的確で知的だった」
💬「冷静にわきまえてしっかり答えるアヨ、本当は怒ってるよね」
💬「MeTooとBLMの話をしておきながら、黒人で女性のアヨを無視するって、どうかしてる」

「アヨがうまくアンドリューとジュリアを救った」といった声や、俳優陣を称賛するコメントもありました。
💬「アヨがいなかったら、このとんでもない質問に2人だけで答えるハメになってた」
💬「アンドリューがアヨのほうを向いた瞬間も、ジュリアが女性記者に言及した場面も良かった。嫌悪感をあらわにした団結が見えた」
その後、記者は「自分は差別主義者ではない」とInstagramで声明を発表しました。
さらに、インタビューをめぐって寄せられた「誹謗中傷や暴力的な言葉を容認しない」とする姿勢を示しています。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:香川 晴彦