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ドイツの町ヘルフォルトにある、かつての貴族の女子修道院の跡地から、敬虔なイメージを覆すような遺物が発見された。 深さ2mもある古いトイレの遺構から、長さ20cmほどの薄緑色のガラス製の男性器を模した物体が発見されたのだ。 16世紀から17世紀のものとされるこの遺物は、当時の貴族女性たちが宴会の席で楽しんでいたジョーク用のグラスだったという。 厳しい戒律に縛られていると思われがちな修道院の中で、高貴な女性たちが豊かなユーモアを持って生活していたという、人間味あふれる実態を伝えている。 女子修道院の地下に眠っていた驚きの遺物 考古学チームがドイツのヘルフォルト修道院の跡地で発掘を行った。陶器の破片や日用品などのありふれた遺物が見つかると予想されていた。 ところが、居住区につながる古いトイレの穴を調べていたところ、驚きの物体が見つかった。それがヘルフォルトのガラスの男根(Glass Phallu
SNSで議論していたはずの話題が、ある日を境に同じ意見ばかりになり、反対の声が急に消えることがある。 多くの人は、多数派の意見に価値があると感じやすく、その方向に引き寄せられるからだ。 ノルウェーの研究者たちは、その心理を狙って「人間のように振る舞うAIの群れ」が世論を動かし、異論を封じ、民主主義を揺さぶる可能性があると警告した。 見分けがつきにくく、休まず動き続ける。そんな存在が情報戦争の道具になる未来が、すぐそこまで来ている。 この査読済みの研究成果は『Science』誌(2026年1月22日付)に掲載された。 人間そっくりに振る舞うAIの群れがSNSを牛耳る ノルウェー経営大学や、同国の技術研究機関SINTEFの研究者たちが警戒するのは、AIが単体で活動する姿ではない。 多数のAIが連携し、ひとつの集団としてSNSに入り込み、投稿や反応を積み重ねて世論を動かす仕組みである。 研究チー
国際宇宙ステーションは2030年に運用を終え、2031年初頭に宇宙機の墓場と呼ばれる「ポイント・ネモ」へ落下する予定だ。 ポイント・ネモは、世界の大洋で最も陸地から離れた到達不能極の一つで、生物もあまり住んでいないことから、これまでも制御が可能な人工衛星などの宇宙機を落下させる場所として利用されてきた。 そしてついに、高度約410kmから地球を見守り続けた国際宇宙ステーションもこの場所で永遠の眠りにつく。 約30年にわたる科学の結晶が辿る最期の旅路と、その終着点、ポイント・ネモについて詳しく見ていこう。 陸地から最も遠い、到達不能極「ポイント・ネモ」 静寂を求めるなら、ポイント・ネモに勝る場所は地球上にほとんど存在しない。この海域は太平洋の奥深くにあり、どの陸地からも約2688kmも離れている。 アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、南緯48度52.6分、西経123度23.6分に位置する
約4億2000万年前から3億7500万年前の地球には、高さ8mもの巨大な生物「プロトタキシテス属」がそそり立っていた。 長年菌類の仲間であると考えられてきたが、最新の研究により菌類でも植物でもない未知の生命系統である可能性が浮上した。この奇妙な生物は生命の樹((進化の系統属))にうまく当てはまらないのだ。 この謎を解き明かしたのは、化石に残された化学的な指紋を読み解く最新の分析技術だ。 この研究は2025年3月に査読前の論文として公開された際、カラパイアでも紹介したが、今回ついに正式な論文として学術誌に『Science Advances』誌(2026年1月21日付)に、正式に発表された。 原初の森にそびえ立つ8mの巨大な生命 シルル紀後期からデボン紀後期にかけて、現代のような樹木はまだ存在しなかった。しかし湿地には「アーケオプテリス(Archaeopteris)」のような、現代の木性シダ類
今から約2000年前の古代ローマは、大理石の神殿が並ぶ華やかな都であったが、日没後の街は現代人の想像を絶するほど混沌としていた。 スペインのグラナダ大学による最新研究は、これまで語られてこなかった古代ローマの「夜」に焦点を当てている。 当時の夜は、昼の厳しい身分制度から解放される自由な時間である一方、略奪や凄まじい騒音、そして皇帝自らが暴行に加わるような危険な迷宮でもあった。 身分の垣根がゆるみ危険が渦巻く夜の街 大理石の街並みや巨大な水道橋。私たちが抱くローマ帝国のイメージは、太陽の光に照らされた昼の姿であることが多い。 だが、ひとたび日が暮れると、そこには全く別の都市の顔が浮かび上がる。 ローマの夜の生活は、活気に満ちあふれながらも、極めて危うい二面性を持っていた。 夜という時間は、昼間の厳格な社会階層が一時的に緩む安全弁のような役割を果たしていた。 居酒屋や夜遅くまで営業している公衆
我々の先祖は「三つ目がとおる」どころか四つ目だった。 5億1800万年前のカンブリア紀、これまでに発見された中で最も古い脊椎動物は、2つではなく「4つの眼」を持っていたことが、イギリス・レスター大学などの国際研究チームの研究で明らかとなった。 研究チームによると、4つあった眼のうち、頭頂部にあった第3・第4の眼は進化の過程で脳内に入り込み、睡眠を司る「スイッチ(松果体)」へと変化したという。 かつて「見る」ための器官だった眼は、形を変えて我々の脳の奥に入り込み、「体内時計」として睡眠のリズムを刻み続けている。 この研究成果は『Nature』誌(2026年1月21日付)に掲載された。 カンブリア紀の「アゴのない魚」に見つかった第3・第4の眼 イギリスのレスター大学、中国の雲南大学などによる国際研究チームは、5億1800万年以上前に生息していた世界最古の脊椎動物が、2つではなく4つの眼を持って
NASAの極秘文書「プロジェクト・アンカー」を語る怪動画 この荒唐無稽な主張の発端となったのは、インスタグラムのユーザー「@mr_danya_of」が2025年12月31日に投稿したリール動画だった。 動画には、車の中に座って一言も発しない男性が映っており、そこへ「2026年8月12日、世界は7秒間重力を失う」という不穏なテキストが重ねられていた。 そして、キャプションやその後拡散された投稿には、NASAの極秘文書「プロジェクト・アンカー」が流出したとして、以下のようなあまりにも具体的な「予言」が記されていた。 「2026年8月12日、世界は7秒間重力を失う。NASAは知っている。彼らは準備しているが、理由は教えてくれない」 何が起こるか: 1〜2秒後:固定されていないすべてのもの(人、車、動物)が浮き上がる。 3〜4秒後:物体は15〜20mまで上昇し続ける。 5〜6秒後:人々が天井にぶつ
毒として名高いシアン化水素が、実は地球上の生命誕生に不可欠な役割を果たしていた可能性が浮上した。 スウェーデンのチャルマース工科大学らが発表した最新の研究によると、凍結したシアン化水素は高い反応性を持ち、生命の構成要素となる物質を生み出すことが発見された。 この発見は、地球における生命の起源の謎に迫る重要な手がかりとなるだけでなく、同様の環境を持つ他の惑星での生命探査にも、大きなヒントを与えてくれるだろう。 この研究成果は『ACS Central Science』誌(2026年1月14日付)に掲載された。 猛毒シアン化水素に隠れた生命維持機能 スパイ映画などで、誰かを隠密かつ迅速に始末したいときに選ばれる薬品といえばシアン化物だ。 シアン化物とは特定の毒薬の名前ではなく、炭素と窒素が結びついた「シアン基」を持つ化合物の総称である。 「青酸カリ(シアン化カリウム)」も、このグループに含まれる
1990年の打ち上げ以来、長きにわたって宇宙の深淵を見つめ続けてきた伝説の瞳、ハッブル宇宙望遠鏡がいよいよその旅路の終着点に近づいている。 これまでに60億km以上を航行し、人類に数々の驚きをもたらしてきたこの不屈の観測者は今、地球の大気が生む目に見えない抵抗に阻まれ、最期の時へと向かっているという。 本来であれば、スペースシャトルで回収される計画だったが、シャトルの引退により帰還の道は閉ざされた。 最新の予測では、早ければ2029年、遅くとも2040年までには地球に墜落するとみられ、最も可能性が高いのは2033年頃だという。 人類に尽くした功労者の最期が悲劇にならないよう、制御不能な落下に伴う地上の安全リスクについて、現在も懸命な調査が続けられている。 任期を20年以上延長し、宇宙を観測し続ける偉大な功労者 ハッブル宇宙望遠鏡は、天文学の歴史を塗り替えた偉大な功労者だ。 全長13.1m、
アメリカ・ニューヨーク市の公立学校が行った、教室内スマートフォン持ち込み禁止措置によって、十代の生徒たちが「アナログ時計が読めない」という事実が顕在化された。 スマホを教室に持ち込めなくなった生徒たちは、教室の壁に掛かった時計を見上げ、困惑するしかなかった。 授業が始まるのはいつ? あと何分で終わる? 時計が読めないとなると、そんな簡単な問いへの答えも見つからない。 学校では教師たちが、アナログ時計の読み方を生徒に教え直す必要に迫られているという。 ニューヨーク市の公立学校で教室内スマホ持ち込み禁止 ニューヨーク市(NYC)の公立の小・中・高校では、2025年9月の新学期から、生徒のスマートフォン持ち込みを禁止する措置が始まった。 これはNYC教育局によって導入されたもの。「bell-to-bell policy(始業ベルから終業ベルまで)」と呼ばれ、教室内へのスマホの持ち込みが禁じられる
認知症の約7割を占めるアルツハイマー病は、一度発症すれば記憶を失い続けるしかない不治の病だと長年考えられてきた。これまで、一度死んでしまった脳の神経細胞は二度と再生しないというのが医学界の常識だったためだ。 しかし、最新の研究がこの絶望的な見方に新たな光を投げかけている。 アメリカの研究チームが、脳のエネルギーバランスを整えることで、行したアルツハイマー病のマウスの病状を逆転させ、記憶する能力(認知機能)を正常なレベルまで回復させることに成功したのだ。 この発見は、これまでの衰退を遅らせるだけの治療から、元の状態に戻すという画期的な段階へ進むための大きな希望となっている。 この研究成果は『Cell Reports Medicine』誌(2025年12月22日付)に掲載された。 脳の回復は不可能という100年の常識に挑む 100年以上もの間、アルツハイマー病は一度始まれば決して元には戻らない
健康を維持するために大切な「基本中の基本」は、適度な運動をし、バランスの取れた食生活を送ることといわれている。 ダイエットも同様で、食事制限で無理に痩せようとしても、健康な美しさは得られない。 中国のインフルエンサーが、茹でた鶏胸肉とカリフラワーだけという極端な食生活を半年間続けた結果、急性膵炎を発症した。 幸いにして一命はとりとめたが、無理なダイエットのせいで、彼女は危うく命を落とすところだった。 腹痛で救急搬送されたインフルエンサー このインフルエンサーは陝西省出身の25歳の女性で、ふだんは日常生活の話題やダイエットの様子をネット上で発信していた。 だがある日のこと、彼女は激しい腹痛に襲われた。救急搬送された病院で、急性膵炎を発症していることが判明。 さらに膵臓の広い範囲が重度の壊死に陥っていて、あと少し遅ければ、命が危ない状態だったという。 急性膵炎とは、膵臓で作られる消化酵素が内部
約2000年前の古代ローマにおいて、博物学者である大プリニウスが記した、衣服に輝きを与える謎の物質の正体がついに特定された。 イタリアとギリシャの研究チームが行った最新の調査により、その正体はウンブリア地方で採れる、特定の成分を含んだ天然の粘土であることが判明した。 大プリニウスの著書の中で、単に汚れを落とすだけでなく、衣服を新品のように蘇らせて独特の光沢を与える魔法の仕上げ剤として紹介されていたこの土は、現代の科学分析によってその仕組みが裏付けられた。 この研究成果は『Archaeological and Anthropological Sciences』誌(2025年12月16日付)に掲載された。 大プリニウスが記録した布地の処理に使用される粘土の謎 西暦1世紀、古代ローマの博物学者である大プリニウス(ガイウス・プリニウス・セクンドゥス)は、軍人や政治家として活躍する傍ら、世界最古の百
あの乗り物が観客の歓声に包まれながら大疾走!三輪タクシー「トゥクトゥク」のユニークなオフロードレースをご存じだろうか。 Red Bull 主催で不定期開催される「Red Bull Tuk It(レッドブル トゥクイット)」は、これまでのトゥクトゥクのイメージを激変させる、スリルとスピード満載のワイルドな競技だ。 その中身は、腕に自信のあるドライバーらが、転倒に抗いながら、無茶なコースに果敢に挑み、川を渡ったり山を越えたりしながらゴールを目指すというもの。 2020年にスリランカで2日間にわたって開催されたレースの様子を見ていこう。 Red Bull主催。前代未聞のトゥクトゥクレース トゥクトゥク(三輪タクシー)といえば、東南アジアや南アジアで広く使われる”庶民の足”。 この画像を大きなサイズで見るimage credit:youtube スリランカでは「スリーホイーラー」などとと呼ばれ、都
日本ではごく一般的にみられるニホンアマガエル。この緑色の小さな両生類が、人類のがんとの闘いにおいて大きな助けとなる「特効薬」を体内に持っていることが明らかになった 日本の研究チームが、このカエルの腸内から発見された細菌によって、マウスの大腸の腫瘍(がんの塊)を完全に消し去ることに成功した。 その効果は客観的な数値として示されており、100%の腫瘍消失(完全奏効)を達成したという。これは標準的な化学療法や、最新の免疫療法と比較しても非常に高い有効性を示す成果である。 この研究は『Gut Microbes』誌(2025年12月10日付)に掲載された。 両生類の腸内細菌に着目 サメはがんにならないという話を耳にしたことがあるかもしれない。実際には稀にがんになることもあるのだが、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の研究者研究チームは別の生き物に注目した。 彼らは、過酷な環境でも生き抜く両生類
プラスチック入りのエサを好んで食べるコオロギ カナダ・カールトン大学の研究チームは、ネッタイカマドコオロギ(Gryllodes sigillatus)を使って実験を行った。 チームは、幼虫が成虫へと育つ7週間にわたって観察を継続した。 普通のエサと、プラスチック粒子を混ぜたエサの2種類を提示したところ、コオロギは当初どちらも区別なく食べていた。 ところが、実験開始から9日が経過すると、コオロギはプラスチック入りのエサをより多く食べるようになった。 口に入るサイズだと認識すると、コオロギはプラスチックを避けることなく、積極的に摂取し続ける傾向があるようだ。 ネッタイカマドコオロギ(Gryllodes sigillatus) マイクロプラスチックを摂取しても成長は通常通り 7週間にわたる観察の結果、プラスチックを摂取し続けた個体も、通常通り元のサイズの約25倍にまで成長した。 栄養のないプラス
ある日車が動かなくなる奇妙な事件がロシアで多発。そこにはポルシェという共通点があった。 11月末から12月上旬にかけ、ロシア各地で数百台のポルシェが突如として走行不能に陥った。 エンジンが動かず、ドアも開かないなどの異常が相次ぎ、かの有名なドイツ発祥の高級車が一夜にして無用の長物と化したのだ。 一体何が起きたというのだろう? 衛星通信が途絶えセキュリティシステムが作動 高級車であるポルシェがただの鉄の塊となってしまった奇妙な出来事だが、のちに原因は衛星セキュリティシステムの通信途絶にあることが判明した。 ポルシェ専用の車両追跡・盗難防止システム「Vehicle Tracking System(VTS)」は、GPS追跡システムに近いが、盗難防止機能と直結する点が決定的な違いである。 衛星通信を通じて車両の位置を監視し、異常があればエンジンを停止させる仕組みとなっている。 通信が途絶えたことで
アメリカの葬儀会社が、個人の遺体の取り扱いにおいて、重大な過失を犯したとして告発されている。 カリフォルニア州サンノゼで、葬儀会社が遺族に故人の衣服を返却する際、なんと間違って故人の「脳」を入れた袋を渡してしまったというのだ。 袋を受け取った故人の父親は、衣類だと思い込んでいたため、自宅に戻ると袋の中身を洗濯機に入れた。すると、中から脳の一部が洗濯機の中に転がり落ちてきたのだ。 遺族は葬儀会社に対し、精神的苦痛を受けたとして訴訟を起こし、原因が究明されることを望んでいる。 故人の衣類だと思って受け取った袋の中身は… アレックスことアレクサンダー・ピノンさん(27)は、2025年5月19日に亡くなった。遺族の希望により、その死因については明かされていない。 遺族はサンノゼにある葬儀会社、リマ・ファミリー・エリクソン記念礼拝堂に、アレックスさんの葬儀を依頼することにした。 彼の母親は、同社と防
木を植えることで環境が改善される。森林再生は今や世界各国で進められているが、何事にもやりすぎには注意が必要だ。 中国では砂漠化を食い止めるため、40年以上にわたり国家プロジェクトとして植林を続け、約780億本もの木を植えた。 ところが、この膨大な数の木々が予期せぬ結果をもたらした。本当に必要な地域に雨が降らず、必要ない場所の降水量が増えるという悪循環が生じたのだ。いったい何が起きたのか? この研究は『Earth’s Future』誌(2025年10月4日付)に掲載された。 国家の威信をかけた巨大プロジェクト「三北防護林」 中国北部は長年、強風によって栄養豊富な表面の土が削り取られる「土壌侵食」や、巻き上げられた砂が襲う「砂嵐」に悩まされてきた。表面の土を失った土地では植物が育たなくなり、やがて不毛の砂漠へと変わってしまう。これが「砂漠化」だ。 この砂漠化の拡大を食い止めるため、1978年に
SF映画やアニメに登場する人型ロボットは、たいてい人間と同じ2本の腕と2本の脚を持っている。だが、効率的に工場で作業をする場合、人間に近づける必要はあるのだろうか? 中国の大手家電メーカー「Midea Group(美的グループ)」が出した答えはNOだ。彼らは、人間の能力をはるかに超える、スーパー・ヒューマノイドロボット「MIRO U」を生み出した。 MIRO Uは、人間の身長に合わせた頭と胴体を持ちながら、阿修羅のように6本の腕を自由自在に手を操る。 このロボットは、2025年12月から実際の工場に配属され、生産効率を劇的に引き上げるという。 3つの作業を同時にこなす6本腕のスーパーヒューマノイド 2025年12月5日、中国南部の巨大経済圏であるグレーターベイエリアで開催された「ニューエコノミー・フォーラム」において、会場の視線を釘付けにするロボットがお披露目された。 「Midea Gro
神々への讃歌で「クリーンなハイ」を体験 ニューデリーやムンバイなどインドの大都市では、週末の夜になると、街の喧騒に混じってギターや太鼓の音が、お香の香りといっしょに街路に漏れ出してくることがある。 集まって来るのはZ世代を中心とした若者たち。一見すると、都会にありがちなナイトライフの始まりのようだが、そこには酒もドラッグもない。 暗い照明にスモークが漂い、音響だけはクラブさながら。にもかかわらず、その中心にあるのはヒンドゥー教の神々に捧げる讃歌なのだ。 こうした集まりは「バジャン・クラビング」と呼ばれ、インドの若者たちの新しいトレンドとして広まりつつあるという。 バジャンとは本来、ヒンドゥー教の寺院や家庭の祭壇の前で歌われる伝統的な讃歌のことだ。 信者たちは集団で神への讃歌を唱え、同じフレーズを反復することで意識を内側へと導き、トランス状態の高揚の中で神との一体化を目指す。 バジャン・クラ
チャットGPTやジェミニなどの対話型AIチャットボットは、犯罪の手口や差別的な表現といった悪意ある質問には答えないよう、厳重な安全機能で守られている。 ところが、その頑丈な扉(ガードレール)をこじ開ける方法が発見された。それは複雑なハッキングプログラムではなく、比喩や隠喩、謎かけを駆使した「詩」だ。 イタリアのAI評価機関であるイカロ・ラボ(Icaro Lab)が発表した研究によると、AIに「謎かけのような詩」を入力することで、本来備わっているはずの安全規制がいとも簡単に突破されてしまうことがわかった。 通常ならブロックされるはずの兵器の製造法や、差別と偏見に満ちたヘイトスピーチといった情報でさえ、AIは詩的な表現に騙されてペラペラと喋ってしまうというのだ。 AIの安全対策をすり抜ける「詩」のトリック ローマ・ラ・サピエンツァ大学の研究者とAI企業DexAIによる共同プロジェクトであるイカ
動物界のお釈迦様とも呼べるカピバラは、温和な性質を持ち、どんな動物も受け入れ、そばに寄り添うことができる懐の深さをもっている。 驚くことに、獰猛な捕食者として知られるワニの隣でさえ、のんびりとくつろぐ姿が目撃されている。 本来なら格好の獲物になりそうなものだが、なぜワニはカピバラを襲わないのか?その生物学的理由について迫ってみよう。 世界最大のげっ歯類、カピバラ カピバラは世界最大のげっ歯類で、体長はおよそ1mから1.3m、体重は35kgから65kgに達する。 南アメリカの東部から中央部にかけてのアマゾン川流域を中心とした温暖な水辺に生息している。 日中は湖や川、沼地のそばでのんびりと過ごし、主食であるイネ科の草や水草を食べて暮らしている。 カピバラは群れを作る社会的な動物であり、10頭から20頭ほどの集団で行動することが多い。性格は非常に穏やかで、他の動物が近くにいても気にせず過ごす。
1980年代のSF映画を象徴するキャラクターと言えば、『ターミネーター』と並んで、『ロボコップ』を思い起こす人も多いんじゃないだろうか。 2025年12月、映画の舞台となった、アメリカ・ミシガン州デトロイトに、ロボコップの銅像が設置された。 高さ約3.3m、重さ約1,600kgの威風堂々たるロボコップ像。なんと製作開始から15年の歳月を経て、ようやく設置が実現したのだそうだ。 1980年代の人気映画『ロボコップ』とは まずは『ロボコップ』のストーリーについて、ざっとおさらいしてみよう。オムニ社によって民営化され、凶悪な犯罪がはびこるようになった未来のデトロイト。 オムニ社は犯罪を取り締まるために、有能な警察官のマーフィー巡査が瀕死の重傷を負うよう仕向け、その肉体を使ってロボット警官「ロボコップ」を完成させる。 ロボコップとして治安維持の現場で活躍するようになったマーフィーだが、人間だった頃
チェルノブイリの立ち入り禁止区域で発見された「黒い真菌(カビ)」は、放射線を吸収してエネルギーに変える能力を持っており、宇宙放射線から宇宙飛行士を守ってくれるかもしれない、と期待されていたことは以前お伝えしたとおりだ。 その後、この真菌は地球を飛び出し、実際に宇宙という極限環境でその能力を試されることとなった。 国際宇宙ステーション(ISS)で行われた実験の結果、この真菌は宇宙空間でも放射線を利用して繁殖できることが確認された。 さらに、真菌の層が放射線を物理的に遮る効果も確認され、将来的に危険な宇宙線から人間を守る「遮蔽材(シールド)」になり得る可能性が示されたのだ。 チェルノブイリの廃墟で繁栄する「黒い真菌」 1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故から数年後、人間が立ち入ることのできない高レベルの放射線汚染区域、特に爆発した4号炉の内部で、科学者たちは奇妙な現象を
通貨とは経済システムの根幹をなすものである。日本であれば「円」がそれにあたり、日本銀行券すなわち紙幣と、補助貨幣である硬貨が流通している。 キャッシュレス化の影響で、その数は減ってきているといわれているが、それでも物理的に流通している紙幣は、現在国内で187億枚とも言われている。 お札となれば、その辺の紙に印刷すればいいわけじゃない。 人と人の手の間を行き来し、何度も折りたたまれたり丸められたりするわけだから、まずは丈夫さが求められるし、偽造しにくい紙じゃなければ困る。 日本では紙幣を印刷する紙として、ジンチョウゲ科のミツマタの樹皮から作られる和紙を採用してきた。 だが現在、この原料に異変が起きている。なんとその9割が、海外からの輸入品。そしてその大半が、ネパール産のミツマタなんだそうだ。 ネパール産のミツマタを紙幣の原料に ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)はジンチ
オーストリアで、80代の修道女3人が老人ホームを抜け出し、かつて暮らしていた廃墟同然の修道院へ戻り、無断で住み始めたというニュースは世界中を驚かせた。 この「反逆のシスター」たちに対し、対立していた教会側がついに折れ、条件付きで修道院に住むことを認めると提案した。 その条件はSNSでの配信をやめることだ。だがシスターたちはこの提案を「口封じの契約だ」として拒否した。 自由と住処、そして発言権を巡る教会とシスターたちの議論は、平行線をたどっている。 3人の修道女、介護施設からの脱走劇 ことの発端は2023年12月、ザルツブルク近郊にある古い修道院「シュロス・ゴルデンシュタイン」で長年暮らしていた3人の修道女たちが、突然の退去を命じられたことだ。 渦中の人物は、ベルナデッタさん(88歳)、レギナさん(86歳)、そしてリタさん(82歳)だ。彼女たちはこの場所で数十年を過ごした最後の修道女たちであ
昭和の時代、「象が踏んでも壊れない」という筆箱のキャッチコピーが一世を風靡したことがあるが、現代の科学少年が挑んだのは、更に驚異的な強度を持つ「紙」の構造だった。 アメリカ、ニューヨーク市在住の14歳、マイルズ・ウーさんが、折り紙と物理学を融合させ、自分の重さの1万倍以上を支えることができる革新的な折り紙を作成し、見事科学賞を受賞した。 彼がヒントにしたのは、日本人が宇宙開発のために発明した「ミウラ折り」だ。 彼は54種類ものパターンを検証し、厚紙ではなくコピー用紙が最も強いという意外な事実を突き止めた。 その強度は例えるなら「4000頭の象を乗せてられるタクシー」に匹敵する比率だという。 ミウラ折りと宇宙技術の応用 ウーさんが研究の基礎とした「ミウラ折り」とは、日本の宇宙物理学者であり東京大学名誉教授の三浦公亮氏にちなんで名付けられた折り方だ。 もともとは1970年、ロケットに搭載する
買い物に出かけなくても、家に商品が届く「ネット通販」を利用している人は多い。便利ではあるのだが、問題なのは注文した商品に欠陥があった場合だ。 本当に欠陥があった場合は、返品や返金などが認められているが、その制度を悪用した詐欺が、中国で問題となっている。 AIで生成した偽の写真で、果物にカビを生やしたり、マグカップにヒビを入れたり、服にほつれを作ったりと、証拠となる写真を捏造しているのだ。 商品自体を送り返さなくても、証拠写真さえあれば返金してもらえる、中国独特の「返品文化」を悪用した詐欺だ。 ネットショップ運営者は次々と被害を訴え、プラットフォームも対策に乗り出しているが、AIの進化とともに不正は巧妙化している。 中国の通販界隈では「返品」が当たり前? 毎年11月11日は、中国では「独身の日」と呼ばれていて、ネット通販の各ショップでは大々的なセールが行われ、国全体がお祭り騒ぎになるのが恒例
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