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データストアクロール

メニュー

データストアクロール

概要

Fess ではデータベースやCSVなどのデータソースをクロール対象とすることができます。 ここでは、そのために必要なデータストアの設定について説明します。

管理方法

表示方法

下図のデータストアの設定を行うための一覧ページを開くには、左メニューの [クローラー > データストア] をクリックします。

image0

編集するには設定名をクリックします。

設定の作成

データストアの設定ページを開くには新規作成ボタンをクリックします。

image1

設定項目

名前

クロール設定の名前を指定します。

ハンドラー名

データストアを処理するハンドラー名です。

  • DatabaseDataStore: データベースをクロールする

  • CsvDataStore: CSV/TSVファイルを対象としてクロールする

  • CsvListDataStore: インデクシング対象のファイルパスを記述したCSVファイルをクロールする

パラメーター

データストアに関するパラメーターを指定します。

スクリプト

データストアから取得した値をどのフィールドに設定するかなどを指定します。 式はGroovyで記述することができます。

ブースト値

この設定でクロールしたときのドキュメントのブースト値を指定します。

パーミッション

この設定のパーミッションを指定します。 パーミッションの指定方法は、たとえば、developerグループに属するユーザーに検索結果を表示させるためには{group}developerと指定します。 ユーザー単位の指定は{user}ユーザー名、ロール単位の指定は{role}ロール名、グループ単位の指定は{group}グループ名で指定します。

仮想ホスト

仮想ホストのホスト名を指定します。 詳しくは 設定ガイドの仮想ホスト を参照してください。

状態

このクロール設定を利用するかどうかを指定します。

説明

説明を入力できます。

設定の削除

一覧ページの設定名をクリックし、削除ボタンをクリックすると確認画面が表示されます。 削除ボタンを押すと設定が削除されます。

DatabaseDataStore

データベースクロールについて説明します。

例として、以下のようなテーブルが MySQL の testdb というデータベースにあり、ユーザ名 hoge 、パスワード fuga で接続することができるとして、説明を行います。

CREATE TABLE doc (
    id BIGINT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
    title VARCHAR(100) NOT NULL,
    content VARCHAR(255) NOT NULL,
    latitude VARCHAR(20),
    longitude VARCHAR(20),
    versionNo INTEGER NOT NULL,
    PRIMARY KEY (id)
);

ここでは、データは以下のようなものを入れておきます.

INSERT INTO doc (title, content, latitude, longitude, versionNo) VALUES ('タイトル 1', 'コンテンツ 1 です.', '37.77493', ' -122.419416', 1);
INSERT INTO doc (title, content, latitude, longitude, versionNo) VALUES ('タイトル 2', 'コンテンツ 2 です.', '34.701909', '135.494977', 1);
INSERT INTO doc (title, content, latitude, longitude, versionNo) VALUES ('タイトル 3', 'コンテンツ 3 です.', '-33.868901', '151.207091', 1);
INSERT INTO doc (title, content, latitude, longitude, versionNo) VALUES ('タイトル 4', 'コンテンツ 4 です.', '51.500152', '-0.113736', 1);
INSERT INTO doc (title, content, latitude, longitude, versionNo) VALUES ('タイトル 5', 'コンテンツ 5 です.', '35.681137', '139.766084', 1);

パラメーター

パラメーターの設定例は以下のようになります。

driver=com.mysql.jdbc.Driver
url=jdbc:mysql://localhost:3306/testdb?useUnicode=true&characterEncoding=UTF-8
username=hoge
password=fuga
sql=select * from doc

パラメーターは「キー=値」形式となっています。キーの説明は以下です。

driver ドライバークラス名
url URL
username DBに接続する際のユーザ名
password DBに接続する際のパスワード
sql クロール対象を得るための SQL 文

表: DB用設定パラメーター例

スクリプト

スクリプトの設定例は以下のようになります。

url="http://SERVERNAME/" + id
host="SERVERNAME"
site="SERVERNAME"
title=title
content=content
cache=content
digest=content
anchor=
content_length=content.length()
last_modified=new java.util.Date()
location=latitude + "," + longitude
latitude=latitude
longitude=longitude

パラメーターは「キー=値」形式になっています。キーの説明は以下です。

値の側は、Groovy で記述します。 文字列はダブルクォーテーションで閉じてください。データベースのカラム名でアクセスすれば、その値になります。

url URL(ご利用の環境に合わせて、データにアクセス可能なURLを設定してください)
host ホスト名
site サイトパス
title タイトル
content ドキュメントのコンテンツ(インデックス対象文字列)
cache ドキュメントのキャッシュ(インデックス対象ではない)
digest 検索結果に表示されるダイジェスト部分
anchor ドキュメントに含まれるリンク(普通は指定する必要はありません)
content_length ドキュメントの長さ
last_modified ドキュメントの最終更新日

表: スクリプトの設定内容

ドライバー

データベースに接続する際にはドライバーが必要となります。app/WEB-INF/lib に jar ファイルを置いてください。

CsvDataStore

CSVファイルを対象としたクロールについて説明します。

たとえば、/home/taro/csv ディレクトリに test.csv ファイルを以下のような内容で生成しておきます。 ファイルのエンコーディングは Shift_JIS にしておきます。

1,タイトル 1,テスト1です。
2,タイトル 2,テスト2です。
3,タイトル 3,テスト3です。
4,タイトル 4,テスト4です。
5,タイトル 5,テスト5です。
6,タイトル 6,テスト6です。
7,タイトル 7,テスト7です。
8,タイトル 8,テスト8です。
9,タイトル 9,テスト9です。

パラメーター

パラメーターの設定例は以下のようになります。

directories=/home/taro/csv
fileEncoding=Shift_JIS

パラメーターは「キー=値」形式となっています。キーの説明は以下です。

directories CSVファイルが含まれるディレクトリ (.csvまたは.tsv)
files CSVファイル (直接指定する場合)
fileEncoding CSVファイルのエンコーディング
separatorCharacter 区切り文字

表: CSVファイル用設定パラメーター例

スクリプト

スクリプトの設定例は以下のようになります。

url="http://SERVERNAME/" + cell1
host="SERVERNAME"
site="SERVERNAME"
title=cell2
content=cell3
cache=cell3
digest=cell3
anchor=
content_length=cell3.length()
last_modified=new java.util.Date()

パラメーターは「キー=値」形式になります。 キーはデータベースクロールの場合と同様です。 CSVファイル内のデータは、cell[数字]で保持しています(数字は 1 から始まります)。 CSVファイルのセルにデータが存在しない場合はnullになる場合があります。

EsDataStore

データの取得先がelasticsearchになりますが、基本的な利用方法はCsvDataStoreと同様です。

パラメーター

パラメーターの設定例は以下のようになります。

settings.cluster.name=elasticsearch
hosts=SERVERNAME:9300
index=logindex
type=data

パラメーターは「キー=値」形式となっています。キーの説明は以下です。

settings.* elasticsearchのSettings情報
hosts 接続先のelasticsearch
index インデックス名
type タイプ名
query 取得する条件のクエリー

表: elasticsearch用設定パラメーター例

スクリプト

スクリプトの設定例は以下のようになります。

url=source.url
host="SERVERNAME"
site="SERVERNAME"
title=source.title
content=source.content
digest=
anchor=
content_length=source.size
last_modified=new java.util.Date()

パラメーターは「キー=値」形式になります。 キーはデータベースクロールの場合と同様です。 source.*により値を取得して、設定することができます。

CsvListDataStore

大量のファイルをクロールする場合に利用します。 更新があったファイルのパスを書き込んだCSVファイルを配置し、指定されたパスだけをクロールさせることで、クロールの実行時間を短縮できます。

パスを記述する際のフォーマットは以下になります。

[アクション]<区切り文字>[パス]

アクションには、以下のいずれかを指定します。

  • create:ファイルが作成された

  • modify:ファイルが更新された

  • delete:ファイルが削除された

たとえば、/home/taro/csv ディレクトリに test.csv ファイルを以下のような内容で生成しておきます。 ファイルのエンコーディングは Shift_JIS にしておきます。

パスはファイルクロールでクロール対象のパスを指定するときと同じ表記でパスを記述します。 以下のように、「file:/[パス]」、または「smb://[パス]」のように指定します。

modify,smb://servername/data/testfile1.txt
modify,smb://servername/data/testfile2.txt
modify,smb://servername/data/testfile3.txt
modify,smb://servername/data/testfile4.txt
modify,smb://servername/data/testfile5.txt
modify,smb://servername/data/testfile6.txt
modify,smb://servername/data/testfile7.txt
modify,smb://servername/data/testfile8.txt
modify,smb://servername/data/testfile9.txt
modify,smb://servername/data/testfile10.txt

パラメーター

パラメーターの設定例は以下のようになります。

directories=/home/taro/csv
fileEncoding=Shift_JIS

パラメーターは「キー=値」形式となっています。キーの説明は以下です。

directories CSVファイルが含まれるディレクトリ (.csvまたは.tsv)
fileEncoding CSVファイルのエンコーディング
separatorCharacter 区切り文字

表: CSVファイル用設定パラメーター例

スクリプト

スクリプトの設定例は以下のようになります。

event_type=cell1
url=cell2

パラメーターは「キー=値」形式になります。 キーはデータベースクロールの場合と同様です。

クロール先で認証が必要な場合は以下も設定する必要があります。

crawler.file.auth=example
crawler.file.auth.example.scheme=SAMBA
crawler.file.auth.example.username=username
crawler.file.auth.example.password=password