業界ダントツ1位『コンビニ』純利益が599億円で過去最高、既存店売上高の増減率は「ファミマ・セブン」を大きく上回る
ローソンの業績伸長の理由について、同社は次のように説明する。
「2020年に立ち上げた『ローソングループ大変革実行委員会』で進めてきた商品の刷新や店舗の品揃え・接客などQSCの徹底、デリバリーサービス導入店の拡大などの改革、『ハピろー!』の販促効果が出ております。22年度から『地域密着×個客・個店主義』を戦略コンセプトに掲げ、よりお客様に近い現場で、顧客価値の創造を徹底追求する体制を強化。先行エリアとして『北海道カンパニー』『近畿カンパニー』を新設してエリアの特性を把握し、お客様・マチの変化に素早く対応して地域密着を目指す形としました。23年度からはカンパニー制を全国に拡大し、『地域密着×個客・個店主義』のさらなる推進を行っております。カンパニー制により、意思決定スピードが高まり、これまで以上に地域に根差した商品開発や出店などが進んだことも奏功しました。
商品については、『定番商品』と『チャレンジ商品』の2軸で商品開発を実施。お客様の日常使いのニーズに応え、売り上げのベースとなる定番商品では、22年度から一部の定番商品に対して、お客様による試食調査を実施し、その結果をもとに発売の判断や商品改良を行っています。お客様の変化に対応し、差別化による新規顧客獲得を狙うチャレンジ商品では、人気の弁当がおにぎりになって手軽に食べられる『具!おにぎり』シリーズなど、タイパ+食べ応えある商品を発売し、ご好評いただきました。また、時間をかけずに野菜もお肉もバランスよく食べたいといった声にお応えする『振っておいしいパスタサラダ』については、発売から約4週間で300万個突破する人気商品となりました。
デリバリーサービスにおいては、24年4月から店頭在庫の有無がお客様のアプリ上で確認できるよう機能を改善したうえで、取扱商品数を約700品から約3,200品に拡大。導入店舗数は全国47都道府県で約7,400店舗となりました(25年2月末時点)。24年7月には次世代発注システム『AI.CO(AI Customized Order)』を全店に導入し、品揃え・発注数・値引きの推奨がさらに適正化され、売上・利益の拡大に貢献しています。
いずれの施策においても、お客様と直に接していただいているオーナーさんクルーさんに店舗で具現化いただけたからこその結果と考えております」(ローソン)
プライベートブランド(PB)の刷新も進める。
「刷新前のPBの約95%にあたる商品を10月までに順次、『3つ星ローソン』のブランド名に統一します。PBの刷新は2020年以来5年ぶりとなります。『3つ星ローソン』では、ローソンが宣言している“3つの約束”を指針として、商品のリニューアルを行っていきます。
1.圧倒的な美味しさ
お客様の声を具現化することを第一に、商品開発プロセスを変更
2.人への優しさ
お客様の関心が高い添加物について独自の使用基準を設ける
3.地球(マチ)への優しさ
25年度中に容器包装における環境配慮素材を使用する商品の比率を80%まで拡大
また、近年の『タイパ』を重視するトレンドのなかでお買い物に時間をかけたくないという意識が高まっていることから、『わかりやすい』を意識し、商品名は見やすい大きさと濃さの文字に変更。パッケージカラーは商品に合わせた識別しやすい色を使用。アレルゲン表示記載に関しては、パッケージ前面での記載に変更します」(ローソン)とビジネスジャーナルは報じています。
編集者:いまトピ編集部