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「ワクチンで防げるがんがある」という話は、一度は耳にしたことがあるかもしれません。 その代表がヒトパピローマウイルス(HPV)を原因とする子宮頸がんですが、現在、世界ではこの病気を単に減らすだけでなく、社会から「根絶」するという高い目標が掲げられています。 しかし、具体的にどの程度の接種率を達成すればウイルスが姿を消すのか、その明確な基準を導き出すのは容易ではありません。 この難問に数学という視点から挑んだのが、アメリカのメリーランド大学(University of Maryland: UMD)のアバ・グメル(Abba Gumel)教授とソヨン・パーク(Soyoung Park)氏らによる研究チームです。 彼らは、人々の接触やワクチンの効果を数式で再現する「数学モデル」を用い、韓国をモデルケースとした詳細な分析を行いました。 その結果、女子のみへの接種に頼る現状の政策では、がんを大幅に減ら
約4億年前の地球に、高さ8メートルにもなる巨大な塔のような生物がにょきにょきと立っていました。 化石から「プロトタキシテス」と名付けられたこの生物は、数千万年にわたって陸上最大級の生き物だったと考えられ、長いあいだ巨大キノコ(菌類の仲間)だと考えられてきました。 化石には、当時の節足動物がかじった跡も残っていています。 しかしイギリスのエディンバラ大学(University of Edinburgh)で行われた研究によって、プロトタキシテスの体内構造や化学成分が現生のキノコ類とは根本的に異なることが分かってきました。 もちろん動物や植物の特徴にも当てはまりません。 そのため研究チームは、この塔は現在のどの生物とも縁がない、すでに絶滅した独立の多細胞生物の1つだったと考えられると結論づけています。生命が一度だけ試して今は消えてしまったこの“別ルート巨大化”の塔は、いったいどのような仕組みで栄
「目は2つ」が当たり前になる前の世界「目は2つ」が当たり前になる前の世界 / Credit:Xiangtong Lei, Sihang Zhang普段、脊椎動物の「目」といえば2つが当たり前ですよね。 実際、哺乳類や鳥、魚にいたるまで脊椎動物の標準装備は左右一対の2つの目です。 しかし、中には頭頂に「第三の目」を持つ不思議な生き物もいます。 例えば一部のトカゲの仲間には頭の上に光を感じることのできる小さな目(頭頂眼)が存在します。 ヒトを含む多くの脊椎動物でも脳内に「松果体複合体(しょうかたいふくごうたい)」と呼ばれる光に反応する器官があり、夜になるとメラトニンという睡眠ホルモン(眠気を誘う物質)を分泌しています。 ヤツメウナギのような原始的な魚では、この松果体が今でも簡単な「小さな目」のように光に直接反応できる例も知られています。 発生学的に見ても、通常の目と魚やトカゲたちの頭頂部にある
実験に使われたのは「ピッチ」と呼ばれる物質です。 これはタール由来の黒い物質で、かつては船の防水材として使われていました。 常温では石のように硬く、叩けば割れるほどですが、物理学的には極端に粘度の高い液体に分類されます。 その粘度は水の1000億倍以上とも言われています。 パーネルはこのピッチを加熱してガラス製の漏斗に流し込み、約3年間そのまま静置しました。 そして1930年、漏斗の先端を切断し、ピッチが自然に流れ出る状態にしたのです。 ここから「ピッチドロップ実験」が正式に始まりました。 とはいえ、流れ出るといっても肉眼ではまったく動いているように見えません。 最初の一滴が下のビーカーに到達するまでには、なんと8年(!)もの時間がかかりました。 その後も滴はおよそ8年から10年に1回という、気の遠くなるような間隔でしか落ちません。 この実験が示しているのは、物質の「固体」「液体」という分
米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)の最新研究で、従業員はある感情を抱くと、労働意欲が低下し、生産性が落ちる可能性が示されました。 その感情とは「周囲から軽んじられた」と感じることです。 職場で何か特別にひどいことをされたわけではない。それでも「軽んじられた」「大事にされていない」と感じた瞬間、人は静かに仕事から距離を取り始めるようです。 研究の詳細は2025年11月4日付で学術誌『PNAS』に掲載されています。
誰かと話しているやプレゼンをしているとき、「えーっと」や「あのー」といった言葉がつい出てしまうことはありませんか。 これらの「言い淀み」は、一般的には話し方がスムーズでないマイナスの印象を与えがちです。 しかし、米国ヴァンダービルト大学(Vanderbilt University)のエフゲニア・ディアチェク(Evgeniia Diachek)氏らの研究によると、こうした言い淀みは聞き手の記憶を助ける重要な役割を果たしているようです。 研究チームは、「えーっと」や会話の途中で生じる沈黙、単語の「繰り返し」という3種類の言い淀みが記憶にどう影響するかを実験しました。 分析の結果、言い淀みがない場合と比べて、言い淀みの直後に続く言葉は聞き手の記憶に残りやすくなることが判明したのです。 どうやら私たちは、話の中に言い淀みが挟まると、「次に重要な情報が来る」と注意を向ける傾向があるようです。 この研
「おもちゃや洗濯物で部屋が散らかって片付かない」「幼稚園の行事や通院など子供のスケジュールが複雑すぎる」 こうした悩みを持つお母さんは多く、どれもまるで手がつけられないという状態になってしまうと、それは「産後うつ」や「育児疲れ」だと言われます。 しかし、新たな研究によると、こうした困難の背景には、それまで表面化していなかった「ADHD(注意欠如・多動症)」が潜んでいる可能性があるといいます。 女性のADHDは、目立った問題行動よりも「不注意」の症状が中心であることが多く、子供時代には「少しおっとりした子」として見過ごされ、大人になっても独自の工夫や努力で、何とか社会生活を送っている人が少なくありません。 しかし、出産に伴う睡眠不足や予測不能な生活の変化が、それまで維持してきた対処法を崩壊させてしまうことがあるというのです。 南デンマーク大学(University of Southern D
女性アイドルやVTuberなどがメンバー同士で胸を触り合ったり、同性で出かけることを「デート」と称したりする、いわゆる「百合(ゆり)」的な演出を目にすることは珍しくありません。 こうした女性同士の親密なスキンシップや表現は、多くのファンに好意的に受け入れられる一方で、男性の視点からは「同性愛なの?」あるいは「なぜ恋愛対象ではない同性とここまで親密になれるの?」という、ある種の不可解さを伴う疑問が語られることも少なくありません。 また男性向けの性的コンテンツが好きという女性に対しても、同様に疑問を抱く男性は少なくないでしょう。 こうした、男性には理解しがたい「女性の性的指向」は、単なるビジネス上の演出や振りなのでしょうか。 こうした疑問に対し、イスラエルのテルアビブ大学(Tel-Aviv University)のサピール・ケイナン=バール(Sapir Keinan-Bar)博士らの研究チーム
「性欲は若いほど強い」 そんなイメージを持っている人は多いかもしれません。 思春期や20代がピークで、年齢とともに衰えていく、それが“常識”のように語られてきました。 しかしエストニア・タルトゥ大学(University of Tartu)による6万7000人以上を対象にした大規模研究は、性欲が最も強くなる年齢層は、必ずしも若年期ではないことを示しました。 研究の詳細は2026年1月5日付で学術誌『Scientific Reports』に掲載されています。
毎日の「小さな相性」が幸せのカギだった多くの恋愛アドバイスでは、「価値観が合うか」「将来のビジョンを共有できるか」が強調されます。 もちろんそれらは重要ですが、私たちが日々実感しているのは、もっと身近で小さな場面の積み重ねです。 食事の取り方、夜の過ごし方、連絡の頻度、家事の分担。こうした場面は毎日の生活の中で何度も繰り返されます。 トラバース氏は、こうした繰り返しのパターンが、感情を落ち着かせたり、相手への信頼感や「分かってもらえている」という感覚を育てていくと説明しています。 特に重要とされる5つの相性のうち、まず2つを詳しく見ていきます。 ① 食事の仕方の相性「一緒にご飯を食べるかどうかは、そこまで重要なのか」と感じる人もいるかもしれません。 しかし、2021年の行動医学の研究では、食事や運動、睡眠といった日常の健康行動を共有しているカップルほど、健康状態が似通い、関係の満足度も高い
「納豆は健康に良い」とよく言われますが、それはなぜなのでしょうか。 その理由について、経験やイメージではなく、分子レベルの新たな根拠を示す研究が報告されました。 大阪公立大学の研究グループは、納豆の発酵過程を詳しく調べた結果、健康機能との関係が注目されている「超硫黄分子」が、発酵中に劇的に増加していることを明らかにしたのです。 この成果は、納豆菌による発酵が、大豆に含まれる硫黄分子の姿そのものを大きく作り替えている可能性を示すものです。 本研究成果は、2025年11月4日付で国際学術誌『Nitric Oxide』にオンライン掲載されました。
日本の天才チンパンジーとして知られた「アイ」が亡くなったと報じられました。 アイは、英語のアルファベットだけでなく、100字を超える漢字を見分け、数字や色まで理解したことで「天才」と呼ばれたチンパンジーです。 京都大学ヒト行動進化研究センターによると、アイは2026年1月9日、老衰と臓器不全により49歳で死亡し、最期は職員に見守られていたといいます。 研究に自ら進んで関わった個体として、霊長類の心を探る研究史に大きな足跡を残しました。 ‘Genius’ Chimpanzee Who Could Read Chinese And English Dies Aged 49 https://www.sciencealert.com/genius-chimpanzee-who-could-read-chinese-and-english-dies-aged-49 Genius Chimpanzee
子供の算数力を上げるには、あるタイプのボードゲームをするといいかもしれません。 米オレゴン大学(UO)の最新研究で、直線状に番号が振られた道の上をコマが進んでいく「線形ナンバーボードゲーム」をプレイすると、子どもの算数力が効果的に伸びる可能性が示されました。 研究の詳細は2025年11月17日付で科学雑誌『Review of Educational Research』に掲載されています。 Board games boost young kids’ math skills, research review shows https://phys.org/news/2026-01-board-games-boost-young-kids.html Linear number board games support numeracy skills for young children https:
イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)で行われた研究によって、乾燥地帯に住みエサが乏しく天敵(捕食者)が多い――そんな「地獄みたいな」過酷な環境で、こうした同性間の性行動が見られやすい傾向が示されました。 研究では霊長類491種を対象にした大規模調査で、そのうち59種(全体の約12%)ものサルや類人猿に同性での性行動が確認されました。 また同性間の性行動頻度も分析対象になっており、1時間あたり0.003回というごくまれな種から、約2.8回程度という“しょっちゅう起きている”種まで幅があることも分かりました。 さらに統計分析の結果、大きく複雑な群れを作る種も、同性間の性行為がみられやすいことも示されました。 子どもを産まないはずの性行動が、なぜそんなサバイバルの修羅場で、しかも複雑な社会をつくるサルたちのあいだで、しぶとく生き残っているのでしょうか? 研究内容の詳細は2026年
砂漠の小さな水たまりで始まる「地獄モード」生活砂漠の小さな水たまりで始まる“地獄モード”生活 / Photo: Olin Feuerbacher / USFWS「この状況、どこかで見たことある」と感じる人もいるかもしれません。 ゲームで、なぜか最初から難易度が地獄モードに固定されているキャラ。 そもそも最初の街から行ける場所がなく、レベルアップもほぼ不可能。 デビルズホール・ププフィッシュの暮らしぶりは、まさにそれに近いものがあります。 住んでいるのは、砂漠の岩の割れ目の下にある小さな水たまりだけ。 暗い水底では、オスの青い体色が小さな宝石のようにきらめいて見えることもあります。 水温は一年中32度前後、酸素は薄く、エサとなる藻もほかの泉に比べてずっと少ないと見積もられています。 コラム:32℃は普通の魚にとって地獄 魚にとっての32℃という水温はどれくらい「熱い」のでしょうか。多くの淡水
私たちは、身近な人が亡くなるとき、あるいは人生の終末期に直面したとき、どれほど「対応できる力」を持っているでしょうか。 看取りの場面で何をすべきかを理解し、誰に相談し、どのような準備が必要なのかを具体的に説明できる人は、決して多くないかもしれません。 こうした「死への対応力」を客観的に測る新たな指標を、日本の実情に合わせて開発した研究が、千葉大学と北海道大学の研究グループから報告されました。 研究では、日本語版のデス・リテラシー尺度(DLI-J)とその短縮版を用い、日本人の「死への備え」の現状が具体的な数値として示されています。 この研究成果は、2025年12月7日に国際学術誌『Psychiatry and Clinical Neurosciences Reports』に掲載されました。
「鍵をかけたか何度も確認しないと家を出られない」 「手の汚れが気になって、何度も洗わずにはいられない」 こうした強迫性障害(OCD)のような症状は、一般的に「不安症」や「神経質な性格」として片付けられがちです。しかし心理学研究によると、この症状の裏には意外な「性格」が隠れている可能性があるといいます。 その性格とは、なんと「ナルシシズム(自己愛)」です。 一見、自信満々なナルシシストと、不安に怯える強迫症状は無関係に見えます。なぜこの二つが結びつくのでしょうか? ブラジルのサンフランシスコ大学(Universidade São Francisco)の研究チームによると、自分への期待が高い人ほど、現実とのズレに敏感になり、その不安をコントロールしようとして強迫的な行動に走る傾向があるという。 そして研究によると、ナルシシズムと強迫症状この2つを繋ぎ合わせているのが完璧主義なのだという。 この
日本社会でよく使われる「空気を読む」「相手の気持ちを察する」といった能力は、私たちの社会的な交流において非常に重要な役割を果たします。 しかし、周囲の状況や他者の意図を読み取ることに困難を覚える人は珍しくなく、特に自閉スペクトラム症(ASD)の人においては、この問題が顕著に見られると言われています。 ASDは社会的な交流の難しさや、限定的かつ強い興味、反復的な動作や話し方などを特徴とする神経発達上の特性です。 専門家たちは長年、「なぜASDを持つ人々の脳は、定型発達の人々とは異なる働きをするのか」という根本的な疑問を抱いてきました。 この謎を解く鍵の一つとして注目されているのが、脳内の神経細胞間で交わされる情報伝達のバランスです。 脳の情報伝達には、神経活動を促す「アクセル」役(興奮性シグナル)と、それを抑える「ブレーキ」役(抑制性シグナル)があり、この二つの精密なバランスが脳の適切な機能
最近、「腸活」という言葉が浸透し、腸内環境が私たちの身体的な健康や気分に深く関わることが広く知られるようになりました。 しかし、もしあなたの腸の中に住む小さな微生物(腸内細菌)が、人類の高度な知性を支える脳の進化そのものに決定的な役割を果たしてきたとしたら、どうでしょうか。 ヒトは他の霊長類と比較して最も大きな脳を持つ種ですが、その成長と維持には極めて激しいエネルギー要求が伴います。 科学者たちは、この莫大なエネルギー要求を支え、大きな脳を進化させてきた秘密が、消化器官、すなわち腸内細菌叢に潜んでいるのではないかという疑問を持ちました。 そこで、米国ノースウェスタン大学(Northwestern University)の生物人類学准教授であり、この研究の主導者であるケイティ・アマート氏(Katie Amato)らの研究チームは、腸内細菌叢の変化が脳の働き方そのものを変えうる可能性について検
私たちの生活は、気候変動、パンデミック、地域紛争といった世界的な出来事によって、常に予期せぬ影響を受けています。 特に近年は、これらの危機が複雑に重なり合い、食料の供給網が乱れ、食料価格が急騰するという問題が、世界中の家庭に重くのしかかっています。 最近の日本でも、主食である米価格の急騰が大きな問題となっていますが、食料品、特に主食の値段が上がると、日々の食卓から何を減らし、何を諦めるべきか、誰もが頭を悩ませます。 こうした経済危機に伴う食料価格の高騰は、特に成長期の子供たちの健康に大きな影響を与える可能性があります。 そこで、ドイツのボン大学(University of Bonn)開発研究センター(ZEF)の研究チームが、過去の大規模な経済危機を事例として、それが子供に与えた影響について分析を行いました。 彼らが着目したのは、1990年代後半に東南アジア諸国を襲った「アジア通貨危機」です
アメリカのオレゴン大学(UO)とニューヨーク州立大学アップステート医科大学(SUNY Upstate)で行われた研究によって、「週末寝だめ」が、若者の心を守る「バリア」になっている可能性が示唆されました。 研究によれば、週末に少しでも睡眠不足を補っている16〜24歳のグループは、まったく寝だめしない同年代グループに比べて「うつっぽい状態」と感じる確率(オッズ)が約40%も低かったことが示されています。 理想的には毎日十分な睡眠をとるのが一番ですが、それが難しい現実において、週末の寝だめで不足分を補うことが若者のメンタルヘルスを支えるセーフティーネットになる可能性があります。 研究内容の詳細は2025年11月3日に『Journal of Affective Disorders』にて発表されました。 Weekend catch-up sleep and depressive symptoms
湖や沼と聞くと、私たちは魚や水草、あるいは水鳥の姿を思い浮かべます。 しかし実は、その静かな水面の下には、生命の進化の歴史を塗り替えるかもしれない存在が潜んでいるのです。 このほど、東京理科大学らの研究で、茨城県の牛久沼から新種の巨大ウイルス「ウシクウイルス」が発見されました。 このウイルスは、宿主となるアメーバを異常に肥大化させ、さらに真核生物の進化の起源に関わる可能性まで秘めた、極めて特異な存在であると見られます。 研究の詳細は2025年11月24日付で科学雑誌『Journal of Virology』に掲載されました。
古代ローマといえば、整然とした軍団、石造りの砦、浴場やトイレまで完備した高度な文明社会を思い浮かべる人も多いでしょう。 しかし、ローマ帝国の最前線で兵士たちが送っていた日常は、そのイメージとは大きく異なる「地獄絵図」だった可能性が浮かび上がってきました。 イングランド北部、ハドリアヌスの長城近くに築かれたローマ軍の砦「ヴィンドランダ」を調査した英オックスフォード大学(University of Oxford)らの最新研究により、兵士たちの体内で何が起きていたのかが、驚くほど生々しく明らかになったのです。 研究の詳細は2025年12月2日付で学術誌『Parasitology』に掲載されています。
謙虚な人は感情に振り回されにくいと判明この研究の背景には、心理学でよく知られた「自己高揚(Self-enhancement)」という性質があります。 これは自分をより肯定的に捉えて、自尊心や自己肯定感を高めようとする傾向のことです。 確かに、人は基本的に、「自分をよく見せたい」「肯定的に評価されたい」という動機を持っています。 そのため、好意的に見られたり認められたりすると快感を覚えますが、否定的な評価や拒絶には強いストレスを感じがちです。 このストレスを和らげるため、多くの人は、嫌な気持ちを表に出さないように無理に押さえ込むという対処法をとります。 落ち込んだり腹が立ったりしても、それを顔や態度に出さないようにするやり方です。 しかし、先行研究では、こうした「感情を押し殺す」対処法は、つらさを根本的に減らせないだけでなく、うれしい気持ちまで感じにくくしてしまうことが指摘されてきました。
「年齢を重ねると、物忘れが増えるのは仕方がない」 そう思っている人は多いかもしれません。 しかし米テキサス大学オースティン校(UT Austin)の最新研究から、日常的に人を助けているかどうかが、脳の老化スピードに大きく関わっている可能性が示されました。 特別なトレーニングや高価な治療ではなく、身近な人助けが脳の健康を支える。そんな意外な事実が注目を集めています。 研究の詳細は2025年8月8日付で学術誌『Social Science & Medicine』に掲載されました。 Helping Others Shown To Slow Cognitive Decline https://cns.utexas.edu/news/research/helping-others-shown-slow-cognitive-decline Helping Others May Be an Easy W
精子の数か質か、それが問題だ精子の数か質か、それが問題だ / Credit:Canva「精子は、たっぷり溜めてから出すほうが濃くて強い」。 そんなふうに考えている人は少なくないと思います。 実際に病院で精液検査を受けるときにも、「数日間は射精を我慢してください」と言われます。 これは、精子をたくさん溜めるほど濃度が高くなり、精子の総数が増えるだろうというシンプルな考え方に基づいています。 WHO(世界保健機関)も、精液検査をするときには射精を2〜7日間控えることを目安として示しています。 これが一種の「常識」として定着しているわけです。 しかし最近、この常識を揺るがすような研究結果が積み重なっています。 それは、「精子は溜めれば溜めるほど良いわけではないかもしれない」という報告です。 なぜそういう話が出てきたのかというと、精子が男性の体内で待機しているあいだに、少しずつダメージを受けること
年末年始の長い休みのあと、「仕事始めがつらい」と感じたことがある人は多いと思います。 しかし、アメリカのジョージア大学(UGA)などの研究者によるメタ分析によって、休暇の効果は仕事復帰の21日後(平均)でも残っており、計算上は最大43日後まで休暇の回復効果が続く可能性が示されました。 また研究では仕事始めが辛くても、休暇前の状態よりはかなりマシであることも示されています。 これは従来考えられていた「休暇の効果は小さくすぐ消える」という見方が早計だった可能性を示す結果となりました。 研究内容の詳細は『Journal of Applied Psychology』にて発表されました。
仕事始めはつらいけど、ちゃんと「休暇は効いている」仕事始めはつらいけど、ちゃんと「休暇は効いている」 / Credit:Canva研究者たちは、世界中の科学論文の中から、「休暇の前後で同じ人の状態を測った研究」を探し出し、最終的に32本の研究・256の効果量(効果の大きさの目安)を分析しました。 対象は、健康な働く大人が中心です。 研究は主にヨーロッパや北米、アジアの9か国で行われており、日本のデータも少数ながら含まれています。 すると予想通り、平均では休暇に入ると心身の調子がかなり大きく上がり、休暇の終わりから復帰直後にかけては下がる傾向がありました。 つまり「休暇中のピーク」から見ると、仕事始めの落差はやはりそれなりにショックがある、という形です。 ただ、このとき「休暇を取った意味がなくなったか」といえば、実はそうでもありませんでした。 なぜなら、仕事に戻った直後でも、多くの人の心身の
【SNSの正体を探る】コメント量と実際の人数は一致しないこれまでのネット利用状況を調査した研究では、批判的・攻撃的な投稿、ヘイト活動をする人は全体のごく一部でしかないということが繰り返し報告されています。 しかし、そうは言われても実際SNSなどで、猛烈な批判や攻撃的な投稿を目にすると、世の中にそんな意見の人が大勢いるように感じてしまうものです。 そこで今回の研究は、利用者の実態とは別に、世間の人々が自身の感覚として「ネットで有害な投稿をする人がどのくらいいると感じているのか?」という点に着目しました。 研究チームは1,000人近くのアメリカ人を対象に、Redditにおける「極めて有害な(トキシックな)コメント」や、Facebookで「フェイクニュースの共有」を行うユーザーが全体の何パーセントを占めると思うか、推定を求めました。 その結果、人々は平均して「Redditユーザーの約43%が有害
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