突然、機内アナウンスをはじめたパイロット。その感動的な内容が話題です。
現地のニュース局が公開した映像には、乗客から拍手が寄せられる様子が映っています👇
動画に登場するのは、アメリカ・ユタ州セントジョージを拠点に働くパイロット、ジャスティン・シャーツさん。
ジャスティンさんは、テネシー州メンフィスからイリノイ州シカゴに向かう飛行機で、乗客の前に立ちマイクを手に取りました。
そして、今回のフライトへの特別な想いを語りはじめます。
「私の過去について、少しお話させてください」
「私は(テネシー州)メンフィスで生まれ育ちました。育ててくれたのは、私の祖父母です」
「祖父母は私を支え、できることは何でもしてくれました。今の私があるのは、2人のおかげです」
涙をグッとこらえながら話すジャスティンさん。すると、客席の後方からひとりの女性が歩いてきました。
「残念なことに、祖父は今年のはじめに亡くなりました」
「だから、祖父が私と一緒に飛行機に乗ることはありませんでした」
「ですが、素晴らしいクルーの皆さんのおかげで、祖母は今日、私と一緒にシカゴへ向かう機会を得ることができました」
「しかも、そのフライトの機長を務めるのは私です」
「ご協力してくださった皆さんに感謝します」
実はジャスティンさんは、キャロラインさんには内緒で、同便の機長を担当したそう。

ジャスティンさんは、機内でキャロラインさんを見たときの心境を振り返りました。
「祖母が私に気付いたとき、通路に飛び出てきて、立っている私を見つめる瞬間は忘れもしません」
「その表情を見て、私は緊張しました」
「でも、すごくワクワクしていました。だって、『これは現実に起こっていることだ』って実感できたのですから」
キャロラインさんは「孫を見て、本当に誇らしい気持ちになった」そう。続けて、ジャスティンさんの祖父の気持ちを想像しながら、こう語りました。
「夫がもしあの場にいたら、ずっとジャスティンの隣にいたと思います」
「きっと、『そこをどいて、私がジャスティンの隣に座るんだ』って言うでしょうね」
「本当に本当に、喜んでいると思いますよ」