気象庁によると、7月30日午前8時25分頃ごろ、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする大地震が発生しました。地震の規模(マグニチュード)はM8.7と推定されます。午後4時現在も日本各地で津波警報が発令されています。

ロシア国営のタス通信(ロシア語版)は、震源地に近い千島列島のパラムシル島に津波が押し寄せている映像を記事で紹介しました。
これはロシア科学アカデミー連邦地球物理調査研究センターカムチャッカ支部が同日、SNS「テレグラム」に投稿したものです。
パラムシル島のセベロクリリスクという町の沿岸部をドローンで撮影したもので、茶色く濁った水が広い範囲に押し寄せており、建物の周囲を流れる様子が確認できます。
ロシア科学アカデミーが投稿したパラムシル島の映像
タス通信(英語版)の記事によると、津波の最初の波は、セベロクリリスクの沿岸部を襲い、住民は丘に避難したそうです。
またカムチャツカ半島のヴォドパドナヤ気象観測所の近くで、波高が3〜4メートルの津波が記録されたそうです。
パラムシル島とは?
百科事典マイペディアによると、パラムシル島は千島列島北端部の島で、日本語では幌筵(ほろむしろ)とも書きます。数個の休火山、活火山があり、最高点チクラツキー山で標高1815m。1945年までの日本領時代には北洋漁業の中継基地だったそうです。