LastaFluteのデプロイ環境
LastaFluteにおけるビルドデプロイのやり方です。マルチプロジェクトを想定しています。 シングルプロジェクトでは、一つになって単純になるだけですので、ぜひ空気を読んでください。
実行可能warでアプリ起動
warをjavaコマンドで実行
組み込みJetty, 組み込みTomcatを使って、warファイルをjavaコマンドで実行することでアプリを起動させるのが基本です。 (必須ではないですが、その方式で問題なければという感じで)
e.g. javaコマンドでwarファイルを実行、組み込みJetty,Tomcatが起動する @Command
java -jar maihama-dockside.war
lasta.envを指定
実際には、結合環境、本番環境と設定を切り替える必要があるかと思います。 環境設定を切り替えるためには、javaコマンドでシステムプロパティ lasta.env を指定します。
e.g. javaコマンドで lasta.env に production (本番) を指定 @Command
java -Dlasta.env=production -jar maihama-dockside.war
これにより、アプリで読み込まれる ..._env.properties が切り替わります。
例えば、lasta.env が production であれば、..._env_production.properties が読み込まれます。 (普段のローカル開発環境では lasta.env は指定されないので、ローカル用の ..._env.properties が読み込まれます)
ポート番号をスイッチ
デプロイ環境ではポート番号を別にしたいなら、lasta.env の有無で分岐するとよいでしょう。
e.g. デプロイ環境ではport番号を 8080 にする (結合も本番も同じだとして) @Java
private static final int DEVELOPMENT_PORT = 8091;
private static final int PRODUCTION_PORT = 8080;
public static void main(String[] args) { // e.g. java -Dlasta.env=production -jar maihama-dockside.war
new TomcatBoot(derivePort(), "/dockside").asDevelopment(isNoneEnv()).bootAwait();
}
private static int derivePort() {
return isNoneEnv() ? DEVELOPMENT_PORT : PRODUCTION_PORT;
}
private static boolean isNoneEnv() {
return System.getProperty("lasta.env") == null;
}
もっと、細かくデプロイ環境ごとに変更したいとかであれば、javaコマンドの引数で指定したりしてもよいでしょう。 main() の args から指定された port 番号を取得できるようにするなど。
インストールTomcatで起動
こちらでも lasta.env を忘れずに
組み込みTomcat (jar起動) ではなく、インストールしたTomcat にwarを配備させて動作させる場合は、必ず Tomcat 側のJava実行時のプロパティ指定で lasta.env を設定してください。
jar起動でもwar配備でも、Javaプロパティの lasta.env で [app]_env.properties を切り替えることには変わりません。 lasta.env を設定しないで配備して起動した場合は、ローカル開発環境用の設定で動いてしまいます。(例えば、HotDeployのままで起動してしまいます)
実行可能warをそのまま配備できる
実行可能warは、インストールTomcat (シェルなどで実行するTomcat) などに配備できる形をキープしています。 なので、実行可能でもあるし、そのままインストールTomcatに配備することもできます。 (実行可能warの中身に関しては後述)
この場合、[App]Bootクラスは利用されずに起動することになります。
Mavenでwarファイル作成
継承や依存などの Maven の構成を把握していることを前提として...(LastaEnvを前提に)
実行可能warの作り方
[service]-base にて mvn -e clean package を叩けばOKです。 (aggregateしているため)
できあがったwarファイルは環境依存をしていません ので、javaコマンド実行時にシステムプロパティとして lasta.env を指定しましょう。(LastaEnv方式)
e.g. 本番環境(production)としてアプリを実行 @Command
java -Dlasta.env=production -jar maihama-dockside.war
すると、参照される [app]_env.properties が切り替わります。
(ちなみに、Maven-3.1.1 より古いバージョンだとうまくwarファイルが作成されないという報告がありますので、 そのときは Maven のアップグレードをお願いします)
実行可能warの中身
Jetty/Tomcat起動の世界 と、アプリの世界 が一つにまとまっています。
- war直下 (WEB-INF除く)
- Jetty/Tomcat起動の世界 (Bootクラスのためのクラスやリソースたち)
- WEB-INF配下
- アプリの世界 (アプリのためのクラスやリソースたち)
(一度、warを作ってみて解凍して中身を見てみると理解が深まるでしょう)
Jetty/Tomcat起動の世界から、アプリの世界のクラスやリソースは参照できないので、[App]Bootクラスで利用できるクラスやリソースは限られています。 [App]Bootクラスで、[app]_env.propertiesなどを参照する場合は、それらをwar直下に配置する必要があります。(後述)
実行可能warの設定
pom.xml では、このような定義がされています。
- Jettyなら
- plugins in pom.xml for Jetty (harbor) | Github
- Tomcatなら
- plugins in pom.xml for Tomcat (dockside) | Github
(行番号へのリンクなので、位置が変わってる可能性があります: plugin定義の maven-dependency-plugin と maven-war-plugin のところを探しましょう)
実行可能warに含めるリソース
先ほどの記述の通り、[App]Bootクラスで [app]_env.propertiesなどを参照する場合は、war直下にそれらリソースを配置する必要があります。 maven-war-plugin にてそれらリソースをincludeします。(先述の通り、Jetty/Tomcat起動の世界から、アプリの世界のクラスやリソースは参照できないので)
e.g. Bootクラスで、propertiesなどのリソースを使えるように for Tomcat @pom.xml
...
<webResources>
<resource>
...
<includes>
<include>**/*Boot*.class</include>
<!-- properties may be used by the boot class -->
<include>*_config.properties</include>
<include>*_env*.properties</include>
<include>tomcat_*.properties</include>
</includes>
</resource>
</webResources>
マルチプロジェクトの場合、これだけだと "commonプロジェクト" の properties が含まれません。 これに関しては、現時点でスマートな解決方法がないため、ベタベタに書いてコピーします。(何か良い方法があれば教えてください...)
e.g. commonプロジェクト、propertiesなどのリソースを使えるように for Tomcat @pom.xml
...
<plugin>
<groupId>org.apache.maven.plugins</groupId>
<artifactId>maven-resources-plugin</artifactId>
<executions>
<execution>
<id>copy-common-resources</id>
<phase>generate-resources</phase>
<goals>
<goal>copy-resources</goal>
</goals>
<configuration>
<outputDirectory>${basedir}/target/${project.build.finalName}</outputDirectory>
<overwrite>true</overwrite>
<resources>
<resource>
<directory>${basedir}/../maihama-common/src/main/resources</directory>
<includes>
<include>*_config.properties</include>
<include>*_env*.properties</include>
<include>tomcat_*.properties</include>
</includes>
</resource>
</resources>
</configuration>
</execution>
</executions>
</plugin>
新しいデプロイ環境をつくる
新しいデプロイ環境 (profile) をつくる場合は、いくつかの設定ファイルを修正していく必要があります。
まずは、Mavenの構成、および、環境切り替えの構成を把握していることを前提として...
例えば、sea という名前の環境を新たに作るとします。
1. resources に環境依存propertiesを追加
src/main/resources に xxx_env_sea.properties を追加します。別の環境の xxx_env.properties をコピーして作るとよいです。 が、修正漏れだけには厳重注意しましょう。
プロパティ値だけでなく、コメントの中も新しい環境に合わせましょう。(環境名とか書いてあるかも)
2. ReplaceSchemaの環境設定を追加 (必要であれば)
これは、新しい環境のDBを ReplaceSchema 管理するときだけの話です。
dfpropの環境切り替えの構成について把握していることを前提として...
- dbfluteクライアント/dfprop/sea フォルダを作成
- そこに、databaseInfoMap+.dfprop と replaceSchemaMap+.dfprop を作成
- databaseInfoMap+.dfprop の設定
- replaceSchemaMap+.dfprop の設定
- dbfluteクライアント/__sea_manage.sh を作成 (環境変数をseaに)
__sea_manage.sh を叩けば、sea環境用の設定で ReplaceSchema できるようになります。
新しいWebプロジェクトつくる
TODO jflute