人材派遣・飲食業のライズ・スクウェア(大阪府八尾市)が運営する「特定技能外国人の採用サポート」は、20~50代以上の働く人を対象に「職場で古いと感じる価値観」について調査し、結果を公表しました。7月23日のプレスリリースをもとに紹介します。

「その価値観は古い」9割以上
「職場で『その価値観は古い』と思うことがあるか」について尋ねる質問では、「よくある」が40.6%、「たまにある」が52.6%で、合わせて9割以上という結果に。
「あまりない」は4.4%、「全くない」は2.4%で少数派でした。

古いと感じる価値観は「長時間労働が評価される」が最多に
具体的に「古い」と感じる価値観について尋ねる質問では「長時間労働が評価される」が11.2%で最多に。次いで「紙資料を重視する」が9.2%、「男女で仕事の内容が違う」が8.6%でした。
「長時間労働が評価される」と答えた人からは以下のような声があがりました。
💬「残業している人ほど頑張っているという雰囲気があり、定時で帰ることに少し気まずさを感じる」(30代男性)
💬「仕事の効率が悪いだけなのに、残業をしている人が頑張っていると思われる」(40代女性)

古い価値観「指摘する」人が最多。転職も視野に
「職場で古い価値観を目の当たりにしたときどうするか」を尋ねる質問では、「指摘する」が21.2%で最も多い結果に。次いで「さらっと流す」が20.4%、「転職を考える」が19.2%でした。
中には「指摘しても改善されないなら、転職を検討する」といった声もありました。

アップデートに必要なのは「風通しのいい雰囲気」
「職場で価値観がアップデートされるために必要なこと」を尋ねる質問では、「風通しのいい雰囲気をつくる」が28.0%で最も多く、次いで「質の高い研修を実施する」が20.0%、「人を入れ替える」が17.4%でした。
「風通しのいい雰囲気」を選んだ人からは
💬「『価値観が古い、おかしい』と認識させるために、役職が上の人に対しても、物怖じせずに意見を言えるような職場環境が必要」(20代女性)
💬「職場の価値観がアップデートされるためには、まず多様な意見を尊重し合える環境づくりが必要だと思います」(30代男性)
といった意見がありました。

「古い」「新しい」にとらわれすぎず、歩み寄りを
調査を監修した人材育成・コミュニケーション教育者の桑野麻衣さんは「ワークライフバランスの充実や働き方の多様化」は必要だとしたうえで、「古い」「新しい」にとらわれすぎず、 互いの価値観を共有し、歩み寄ることが大切だとしています。
【調査概要】
調査対象:仕事をしている人
調査期間:2025年6月21日~24日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性323人/男性177人)
回答者の年代:20代 23.4%/30代 38.6%/40代 24.6%/50代以上 13.4%