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ブラックフライデー
note.com/tavito
能登の被災地にいる間、そして犬の治療のために病院通いしている間も、ここ2週間ほど罵倒や恫喝のメッセージが止まないが、こんな事はこれまでの、どの政権時にも無かった。 大切なものと向き合っている時に届く罵詈雑言はけして愉快なものではないが、個人的な不快感よりも、これからの世情を憂う気持ちが勝ってしまう。 私のことは良いとして、少し意見を述べただけの同業者が誹謗中傷を超えた脅迫まがいのメッセージを受けとる事態が相次いでいる。 しかし公演中止などの実害を受けながらも「(政治的な問題に)口を出すつもりはない」と語った者に対しては「ああ、それでいいんだよ」と侮蔑混じりの賞賛が集まる、なんともグロテスクな状況だ。 一体ここは、いつの時代の日本なのだ? 検閲/自己検閲を経て、内心の相互監視にまで至った日本帝国時代の轍を踏まないようにしなくては。 文化、エンタメに限らず、様々な民間交流が政治的な緊張関係を乗
ガザに暮らす24歳のフォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナと、フランスを拠点にする亡命イラン人監督セピデ・ファルシ。2人の女性によるドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』を観た。 空爆が続くなか、次の機会が訪れるか確実ではない、途切れがちなビデオ通話が始まる。ファトマが映し出されて最初の率直な印象は、こんなに屈託のない愛らしい笑顔を見せる人がいるのかということ。30歳ほど年上で親世代といえるセピデ監督が、パレスチナにより深くコミットし状況を変えなくてはという根本的な目的、使命感を超えた部分でファトマの存在自体に惹き込まれていく様子もこのフィルムには収められていて、それがこの作品を真に生きたものにしている。 戦時下の頼りないネット回線を介しての1年に及ぶやり取りはやがて2人に、撮影し記録することについての志を共にする、戦友としての連帯感と、母娘のような親密さをもたらし、イスラ
同じマンションに住む在日クルド人家族との、日本語などの学習支援を通じた心暖まる交流を描いたドキュメンタリー映画「夏休みの記録」 7/24に埼玉県川口市で開催される「SKIPシティ国際シネマD映画祭2025」にて上映される本作品だが、思いがけず事前に拝見する機会に恵まれた。 監督の川田淳さんから届いた手紙には、「本作で映し出されるのはメディアで報じられる悲劇的な〈難民〉や〈仮放免者〉でもなく、SNSで語られる暴力的な〈クルド人〉でもなく、目の前の、隣人として出会った彼らの姿です」とあった。 難民申請中である彼らのプライバシーを守るために顔や名前は伏せられ、映像に映し出されるのは、筆記用具を握りしめ学習ドリルに向かって努力する親子の手指と、多言語をまじえた和気藹々としたやりとりがメインになる。 途中で子供たちと連れ立っての、あまりに感動的な花火大会のシーンなども観ることが出来るが、基本的には在
私たちが当たり前のように暮らすこの国で、またひとり誰かが、尊厳を奪われ、殺された。 私たちひとりひとりがその誰かについて、もう少し正確に想像することが出来たら、この死は免れただろうか。 人々のそんな葛藤も意に介さず、またも強行的な採決によって、取り返しのつかない改悪へと雪崩れ込んでいく入管法。 日本の入管行政は独特だ。難民認定率は異常なまでに低く、国際的な人権感覚のスタンダードから大きく逸脱し、非人間性を増していく。「他者について想像すること」を、はなから諦めているかのようだ。 いったい、想像力とは、何だろう? 私たちは、日本経済の凋落を突きつけられながら育ったとは言え、それでも十分に豊かで文化的な空間で、想像力を育んだはずだった。かつて、日本ほど多くの書籍やレコードが店頭に並び、映画が上映され、世界中のさまざまな価値観に気軽に触れられる国はそう多くはなかったのだ。 幼い私たちに向けて、あ
昨日、ようやく1回目のワクチン摂取を受けることが出来たが、その直前、病院のロビーで順番を待っている時、面識のないひとりの女性から12通もの反ワクチンリンク集メールが届いた。 (正確には1通目が摂取前日の深夜。2通目以降のすべてが当日の午前中に連投された) 精読する時間はなかったが、1通ごとに張り巡らされた大量のリンクの見出しを概観しているうちに精神的な疲労感を覚え、摂取後しばらく不調をきたして病院で休ませてもらった。 特に僕はワクチン推進の旗振りしたわけでもなく、「友人は2回済ませてるけど、俺はまだ」などといったレベルのことしか書いてこなかったにも関わらず、ただそれだけのことでもtwitterでいきなり絡んでくる反ワクチンの匿名アカウントは非常に口汚い形で罵倒をしてくる。 しかしこの人の場合、数曲程度しか知らない僕の身を真剣に案じたうえで、メール送信に踏み切っているようで、また(本人の記述
■今ひとりきりで自宅療養して食料も届かず、ひもじい思いをしてる人へ。 何か買って持って行こうか? 家の外に置き配なら出来そう。 ただ僻地に住んでて犬の看病もあるので、横須賀エリア限定で、誰の助力も得られず、お金もない状況だったりと、追い詰められている方のみでお願いします。 ↓続き — 七尾旅人 (@tavito_net) August 22, 2021 自宅療養の方を対象にした、🍙フードレスキュー。 8/22に、このようなツイートからスタートし、横須賀、三浦、逗子と徐々に範囲を広げましたが、さほど応募が来ません。 いちミュージシャンでしかない僕が情報伝達できる範囲の限界ということもあるだろうし、横須賀市やその周辺では、行政による食料サポートや地域コミュニティでの相互扶助がそこそこ機能しているということかもしれない。ついさっきも近所のおばちゃんから南瓜の煮物を頂いたし。良い街です…。 始め
実は、夏のあいだに有観客ワンマンをやりたいという思いがあった。 ずいぶん長いあいだ、他のプロジェクトなどに忙殺され、自分の基本である弾き語りライブさえ演れていなかった。 基本を見失うと、作りかけていたアルバムとの間にもなんだか心理的な距離ができてしまったようで、このままではまずいなと、焦燥を抱えていた。 デルタ株への置き代わりは急速に進んでいたが、周囲となかなか危機意識を共有できないまま満員電車に揺られた。 数々の不正と醜聞、弱い立場に置かれた人々をおびやかしながら、東京五輪は最悪の形で強行された。 リモートで、最小の拘束時間でゲストに対して最大のバックを返せるようにと苦心して続けてきた『対コロナ支援配信LIFE HOUSE』での対話と創作を中心に、少しずつ形作ってきた自分自身の“コロナ禍のスタンス” そんな、願いや理念のようなものさえガラガラと崩れ去ってしまったような気がしていた。 20
七尾ワンマン@秋葉原グッドマンいよいよ本日18時からです。 配信なので、長丁場すぎると目が疲れるかなと思い、2時間ほどのセットに収めましたが、中身は濃いです。 ぜひ観てね。 https://note.com/tavito/n/ndf9bf2caac95 出来れば投げ銭もよろしく… アーカイブが残る1週間は可能だそうです。 自粛以来、対コロナ支援という形でLIFE HOUSEを続けて来ましたが、 自分がお金を稼ぐ時は、音響さんや照明さん、ライブベニューのスタッフさんと一緒にが良いと思い、いっさい行って来ませんでした。 今日がその時です。苦笑 正直、配信でお金を得ることの厳しさは身をもって知っています。 LIFE HOUSEが小さい番組にもかかわらず高い収益率を維持し続けられたのは、僕が1円も取らないことによって「出演者に対価をお願いします」としつこく言い続けられたからです。自分ももらうことに
いま5分ほど空き時間があったので、小池百合子さんに応援ソングを作りました。 コロナとの共存も視野に入れなくてはならない今後のニッポンのあり方を、数年後まで大きく左右するであろう都知事選、横須賀在住の者としても注目しております。 ____________ 『TOKYO ALERT』 あなたが都庁を真っ赤に染めた時 ほとんど誰も気づかなかった 偶然気づいたホームレスがこう言った 「なんや、エジプトのピラミッドみたいな感じやな〜」 あなたはクレオパトラ 砂の楼閣の女王 東京を統べる(スベる)のにふさわしい すでに終わってしまったモニュメントの真下を ラクダが一頭、通り過ぎていった ____________ 続き ↓ 小池百合子さん応援ソング2曲め『女帝の子守唄』 https://note.com/tavito/n/n134313f4d066
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