富山県八尾の「おわら風の盆」は、元禄時代から約300年の歴史を有する伝統行事。毎年9月1日から3日にかけて行われ、多くの人が訪れるこの行事で、今年は一風変わったお客さんが、Xで話題になっています。
話題になっているのは、北陸を中心に風景や行事の写真をSNSに投稿している、写真家の西田恭史さん(@__taka23__)が撮影した一枚。
9月3日に投稿された、おわら風の盆の演舞を見ようと集まった観客の姿に、3.7万件を超える「いいね」が集まりました。
写真には、八尾地区の鏡町にある階段に観客がひしめき合って座っている様子が写っています。階段に設置されたぼんぼりが、ぼんやりと辺りを照らす中、まだ演舞も始まっていないのに観客たちはなぜか満面の笑みを浮かべています。観客の視線の先にいるのは、一匹の猫の姿。これから演舞が始まる通りを堂々と歩く姿に誰もが釘付けになっています。
この写真に「かわいい前座」とコメントを添えた西田さん。笑顔いっぱいの写真にほっこりしますね。
この投稿には、富山市観光協会も引用で以下のようなコメントを送っています。
「おわらの夜に生まれた、奇跡の一枚」
「実は、八尾と猫には昔から縁があります」
「養蚕で栄えた八尾では、猫たちがネズミから『お蚕様』を守っていたとも」
「そんな八尾を、堂々と歩く一匹」
「八尾らしい一枚です」
突然の猫ちゃんの登場で、期せずして八尾を象徴する一枚になったようです。
「笑顔なのが最高にいい」SNSからも反響
投稿にはSNSからも多くの声が寄せられています。
💬「可愛すぎますし、階段のみなさんがそれぞれ笑顔なのが最高にいいですね」
💬「階段に座る人たちの楽しそうな、うれしそうな顔がたくさん~なんか涙出そうなった」
💬「いい、良すぎる日本」
💬「ジブリっぽくて素敵なお写真」
💬「なんだこの平和な写真はww」
BuzzFeed編集部は、撮影した西田さんにお話を伺いました!
――写っているのは演舞を見に来た観客の皆さんでしょうか?
「写っているのは演舞を観に来られたお客さん方です」
「鏡町は『おたや階段』という階段があり、観客席の一部にもなっていて、そこで皆座って演舞を楽しみます。自分はその階段と一緒に演舞を撮りたかったため、向かい側にいました」
――観客の皆さんの笑顔が素敵ですね。この猫は偶然、通りかかったのでしょうか?撮影されたときの状況を教えてください。
「この猫は本当偶然でした。ここにいた全員(鏡町の関係者含め)意表をつかれたと思います」
――猫が現れた時はどう思われましたか?また現場にいた皆さんの反応はいかがでしたか?
「写真の通り、自分の前にいた、おたや階段の皆様の顔が皆笑顔になり、さらには会場全体から温かい笑い声が聞こえてきて、一気にムードが和みました」
「あとほんの数分で演舞が始まるところだったので、かわいい前座によるサプライズなオープニングアクトだなと思いました笑」
――毎年八尾に訪れているとのことですが、西田さんにとって、「おわら風の盆」はどんな催しですか?
「自分にとってのおわらは、富山を代表する伝統行事の一つでもあり、夏が終わって秋が始まる合図のような3日間でもあり、と、色んな感情があります」
「おわらに限らずですが、伝統行事が直面する後継者不足問題もよく耳にするので、もしかしたら来年撮れなくなってしまうかもしれない、という気持ちを常に持ちながら撮らせてもらっている、後世にもずっと語り継がれていくべき大切な伝統の記録でもあります」
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西田さんのX(@__taka23__)やInstagram( __taka23__ )では、そんな北陸の伝統行事の様子や風景をたくさん見ることができます!

